1万円台のモニターヘッドホンから買い替えるとき、価格を上げて手に入るのは音の「質」というより、使える場面の広さです。ここでは、SONY MDR-M1ST、YAMAHA HPH-MT8、audio-technica ATH-M60xa、AKG K702、beyerdynamic DT 900 PRO Xの5台を、同じ軸で並べます。1万円台までの機種は1万円台までのモニターヘッドホン比較にまとめています。予算が1万円台なら、先にそちらを見てください。
| こういう人 | 買うべき機種 | 実売価格 |
|---|---|---|
| 国内の現場標準CD900STの次を探している。ハイレゾの制作も扱う | SONY MDR-M1ST | ¥32,800 |
| 密閉型で、断線に備えてケーブルを替えられるものがほしい。据え置きで使う | YAMAHA HPH-MT8 | ¥29,100最安 |
| 密閉型で軽さを重視する。ロケや現場に持ち出す | audio-technica ATH-M60xa | ¥32,670 |
| ミックスの定位や広がりを確かめる。録音には使わない | AKG K702 | ¥32,450 |
| 開放型を長く使いたい。断線したらケーブルだけ替えたい | beyerdynamic DT 900 PRO X | ¥44,748 |
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5台のインピーダンスは24〜62Ωです。どれもオーディオインターフェイスのヘッドホン端子に直結しやすい帯にあり、鳴らしやすさだけで機種を分ける必要はありません。使う場面から逆算したほうが失敗しません。
なお、感度や再生周波数帯域の数値は表に載せていません。公式の表記が機種ごとに異なり(dB/mWとdB SPLの違い、測定基準の違い)、並べて比べると誤解を生むためです。
SONY MDR-M1ST — CD900STの次に来る、ハイレゾ時代のモニター機。 密閉ダイナミック型で、インピーダンスは24Ωです。1万円台のMDR-7506の63Ωと比べて、パソコンやインターフェイスへの直結で音量が取りやすくなります。ソニーは後継機と明言していませんが、国内の現場標準だったCD900STに慣れた人が次の1本を探すときの筆頭候補として、単体レビューで整理しています。CD900STとの違いはSONYの定番ヘッドホン比較にもあります。詳しくはMDR-M1STの単体レビューです。
YAMAHA HPH-MT8 — 着脱式ケーブル2本で、据え置きの密閉型。 45mmのドライバーを積んだ密閉型オーバーイヤーで、インピーダンスは37Ωです。3.0mのストレートと1.2mのコイルの2本が付属し、どちらも着脱式です。重量は350gとこの5台で最も重く、長時間の装着感を優先する人は注意してください。詳しくはHPH-MT8の単体レビューにまとめています。
audio-technica ATH-M60xa — 耳に乗せる軽さと、密閉の遮音。 密閉ダイナミック型のオンイヤーで、質量は約220g(コード除く)です。オーバーイヤーのATH-M50x(285g)より軽く、ロケ収録など持ち出す場面を想定した造りです。付属のケーブルは3本あり、着脱できます。海外のレビューでは、頭が小さい人にはヘッドバンドの締め付けが緩く感じられるという指摘が複数あります。オンイヤーは当たり外れが出やすく、店頭で試着できると安心です。詳しくはATH-M60xaの単体レビューにあります。
AKG K702 — ミックスの定位を確かめるための開放型。 45mmの大口径ドライバーで、インピーダンスは62Ωです。ハウジングが塞がれていないため音がこもらず、位置関係を判断する作業に向きます。反面、音が外に漏れ、宅録や配信中のモニターには使えません。海外のレビューでは、中域の正確さを評価する声が多い一方、低域の量感が物足りないという指摘が繰り返し挙がります。ケーブルは3mの着脱式です。詳しくはAKG K702の単体レビューで扱っています。
beyerdynamic DT 900 PRO X — ケーブルを替えながら長く使う開放型。 本体側が3ピンミニXLRで、1.8mと3mの2本が付属します。断線しても本体を買い替えず、ケーブルだけ交換できます。インピーダンスは48Ωで、インターフェイス直結で鳴らせる水準です。開放型としては、海外のレビューで造りと装着感の評価が一致する一方、低域の沈み込みが足りないという指摘と、遮音性の低さから外出先に向かないという評価が挙がっています。質量は345g(ケーブル除く)で、重めです。詳しくはDT 900 PRO Xの単体レビューにあります。
数値はすべて、各レビューに記載した各社公式資料の値です。
| 項目 | MDR-M1ST | HPH-MT8 | ATH-M60xa | K702 | DT 900 PRO X |
|---|---|---|---|---|---|
| 型式 | 密閉ダイナミック型 | 密閉型オーバーイヤー | 密閉ダイナミック型(オンイヤー) | オープン型オーバーイヤー | 開放型 |
| インピーダンス | 24Ω | 37Ω | 38Ω | 62Ω | 48Ω |
| 質量 | 約215g(コード含む) | 350g(ケーブル・プラグ除く) | 約220g(コード除く) | 235g | 345g(ケーブル除く) |
| ケーブル | 約2.5m | 3.0mストレート・1.2mコイル(着脱式) | 3本付属(3.0mコイル・3.0m/1.2mストレート) | 3m(着脱式) | 1.8m・3m(3ピンミニXLR) |
| 公式資料の特徴 | φ40mm・CCAWボイスコイル | φ45mm・CCAWボイスコイル | φ45mm・キャリングポーチ付属 | φ45mm | 3.5mm/6.35mmアダプター付属 |
質量の表記基準は機種ごとに違います。 「コード含む」「コード除く」「ケーブル・プラグ除く」が混ざっているため、数字の差をそのまま軽さの差と読まないでください。再生周波数帯域も、測定基準が各社で異なるため表の比較から外しています。
インピーダンスの差は、この5台なら選び分けの理由になりません。 24〜62Ωは、オーディオインターフェイスのヘッドホン端子に直結して音量を確保しやすい範囲です。
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| 販売形態 | 税込 | 購入 |
|---|---|---|
| 1台 | ¥32,450 | 楽天市場で見る |
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| 販売形態 | 税込 | 購入 |
|---|---|---|
| 1台(イケベ楽器店) | ¥44,748 | 楽天市場で見る |
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