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モニターヘッドホン / REVIEW

モニターヘッドホン比較|2万円・3万円台の次の1本を、密閉か開放か・録音かミックスかで選ぶ5台|
1万円台の定番から買い替えるとき、上げる価値があるのは「何が変わる軸」なのかを5台で整理しました

2026.10.16 公開
モニターヘッドホン比較|2万円・3万円台の次の1本を、密閉か開放か・録音かミックスかで選ぶ5台
CONCLUSION
2万〜5万円のモニターヘッドホンは、まず密閉型か開放型かを決めるのが先です。密閉型ならハイレゾ制作でCD900STの次を探すSONY MDR-M1ST(¥32,800)、着脱ケーブル2本付きで据え置き作業に向くYAMAHA HPH-MT8(¥29,100)、軽さと持ち運びを優先するaudio-technica ATH-M60xa(¥32,670)。開放型ならミックスの定位を確かめるAKG K702(¥32,450)、断線に備えてケーブルを替えたいbeyerdynamic DT 900 PRO X(¥44,748)です。開放型は音が漏れるため、録音のモニターには使えません。

1万円台の次は、まず密閉か開放かで半分決まるCONCLUSION

1万円台のモニターヘッドホンから買い替えるとき、価格を上げて手に入るのは音の「質」というより、使える場面の広さです。ここでは、SONY MDR-M1ST、YAMAHA HPH-MT8、audio-technica ATH-M60xa、AKG K702、beyerdynamic DT 900 PRO Xの5台を、同じ軸で並べます。1万円台までの機種は1万円台までのモニターヘッドホン比較にまとめています。予算が1万円台なら、先にそちらを見てください。

こういう人買うべき機種実売価格
国内の現場標準CD900STの次を探している。ハイレゾの制作も扱うSONY MDR-M1ST¥32,800
密閉型で、断線に備えてケーブルを替えられるものがほしい。据え置きで使うYAMAHA HPH-MT8¥29,100最安
密閉型で軽さを重視する。ロケや現場に持ち出すaudio-technica ATH-M60xa¥32,670
ミックスの定位や広がりを確かめる。録音には使わないAKG K702¥32,450
開放型を長く使いたい。断線したらケーブルだけ替えたいbeyerdynamic DT 900 PRO X¥44,748

価格は2026.10.16時点の楽天市場の新品実売価格です。

比較の軸は「音漏れ」「用途」「装着」「ケーブル」CRITERIA

5台のインピーダンスは24〜62Ωです。どれもオーディオインターフェイスのヘッドホン端子に直結しやすい帯にあり、鳴らしやすさだけで機種を分ける必要はありません。使う場面から逆算したほうが失敗しません。

  • 音漏れの許容度。 歌入れや楽器の録音では、ヘッドホンから漏れた音がマイクに入ると、そのテイクが使えなくなります。密閉型はこれを抑える構造で、開放型は抑えません。開放型を選ぶなら、録音のモニターは別の密閉型で済ませる前提になります。
  • 録音に使うか、ミックスの確認に使うか。 録音のモニターは遮音が先で、ミックスの確認は音の抜けや定位の見やすさが先です。この2つは求める性質が逆向きです。
  • 装着の仕方と重さ。 耳に乗せるオンイヤーか、耳を覆うオーバーイヤーかで、疲れ方が変わります。重さは345g前後の機種もあり、長時間の作業では効いてきます。
  • ケーブルを交換できるか。 価格を上げるほど長く使う前提になります。断線したときにケーブルだけ替えられるかは、維持費に直結します。

なお、感度や再生周波数帯域の数値は表に載せていません。公式の表記が機種ごとに異なり(dB/mWとdB SPLの違い、測定基準の違い)、並べて比べると誤解を生むためです。

5台の違いMODELS

SONY MDR-M1ST — CD900STの次に来る、ハイレゾ時代のモニター機。 密閉ダイナミック型で、インピーダンスは24Ωです。1万円台のMDR-7506の63Ωと比べて、パソコンやインターフェイスへの直結で音量が取りやすくなります。ソニーは後継機と明言していませんが、国内の現場標準だったCD900STに慣れた人が次の1本を探すときの筆頭候補として、単体レビューで整理しています。CD900STとの違いはSONYの定番ヘッドホン比較にもあります。詳しくはMDR-M1STの単体レビューです。

YAMAHA HPH-MT8 — 着脱式ケーブル2本で、据え置きの密閉型。 45mmのドライバーを積んだ密閉型オーバーイヤーで、インピーダンスは37Ωです。3.0mのストレートと1.2mのコイルの2本が付属し、どちらも着脱式です。重量は350gとこの5台で最も重く、長時間の装着感を優先する人は注意してください。詳しくはHPH-MT8の単体レビューにまとめています。

audio-technica ATH-M60xa — 耳に乗せる軽さと、密閉の遮音。 密閉ダイナミック型のオンイヤーで、質量は約220g(コード除く)です。オーバーイヤーのATH-M50x(285g)より軽く、ロケ収録など持ち出す場面を想定した造りです。付属のケーブルは3本あり、着脱できます。海外のレビューでは、頭が小さい人にはヘッドバンドの締め付けが緩く感じられるという指摘が複数あります。オンイヤーは当たり外れが出やすく、店頭で試着できると安心です。詳しくはATH-M60xaの単体レビューにあります。

AKG K702 — ミックスの定位を確かめるための開放型。 45mmの大口径ドライバーで、インピーダンスは62Ωです。ハウジングが塞がれていないため音がこもらず、位置関係を判断する作業に向きます。反面、音が外に漏れ、宅録や配信中のモニターには使えません。海外のレビューでは、中域の正確さを評価する声が多い一方、低域の量感が物足りないという指摘が繰り返し挙がります。ケーブルは3mの着脱式です。詳しくはAKG K702の単体レビューで扱っています。

beyerdynamic DT 900 PRO X — ケーブルを替えながら長く使う開放型。 本体側が3ピンミニXLRで、1.8mと3mの2本が付属します。断線しても本体を買い替えず、ケーブルだけ交換できます。インピーダンスは48Ωで、インターフェイス直結で鳴らせる水準です。開放型としては、海外のレビューで造りと装着感の評価が一致する一方、低域の沈み込みが足りないという指摘と、遮音性の低さから外出先に向かないという評価が挙がっています。質量は345g(ケーブル除く)で、重めです。詳しくはDT 900 PRO Xの単体レビューにあります。

スペック比較表SPEC

数値はすべて、各レビューに記載した各社公式資料の値です。

項目MDR-M1STHPH-MT8ATH-M60xaK702DT 900 PRO X
型式密閉ダイナミック型密閉型オーバーイヤー密閉ダイナミック型(オンイヤー)オープン型オーバーイヤー開放型
インピーダンス24Ω37Ω38Ω62Ω48Ω
質量約215g(コード含む)350g(ケーブル・プラグ除く)約220g(コード除く)235g345g(ケーブル除く)
ケーブル約2.5m3.0mストレート・1.2mコイル(着脱式)3本付属(3.0mコイル・3.0m/1.2mストレート)3m(着脱式)1.8m・3m(3ピンミニXLR)
公式資料の特徴φ40mm・CCAWボイスコイルφ45mm・CCAWボイスコイルφ45mm・キャリングポーチ付属φ45mm3.5mm/6.35mmアダプター付属

質量の表記基準は機種ごとに違います。 「コード含む」「コード除く」「ケーブル・プラグ除く」が混ざっているため、数字の差をそのまま軽さの差と読まないでください。再生周波数帯域も、測定基準が各社で異なるため表の比較から外しています。

インピーダンスの差は、この5台なら選び分けの理由になりません。 24〜62Ωは、オーディオインターフェイスのヘッドホン端子に直結して音量を確保しやすい範囲です。

価格と購入リンクPRICE

すべて2026.10.16時点の楽天市場の新品実売価格です。中古・訳あり・展示品・アウトレット・アクセサリのみの出品は除いています。

SONY MDR-M1ST

販売形態税込購入
1台¥32,800楽天市場で見る
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YAMAHA HPH-MT8

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1台(取り寄せ品の表記あり)¥27,500楽天市場で見る
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audio-technica ATH-M60xa

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1台(マークスミュージック楽天市場店)¥32,670楽天市場で見る
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AKG K702

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1台¥32,450楽天市場で見る
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beyerdynamic DT 900 PRO X

販売形態税込購入
1台(イケベ楽器店)¥44,748楽天市場で見る
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価格は日々動きます。購入前に、表のボタンから最新の価格をご確認ください。イヤーパッドなどの単品アクセサリも同じ検索に出てくるので、商品名の型番を確認してください。

買わなくていい人DO NOT BUY IF

  • 1万円台の定番で、困っていることがない人。 買い替えの理由が「上位だから」だけなら、価格差に見合う変化は出にくいです。予算を抑えるなら1万円台までのモニターヘッドホン比較を先に見てください。
  • 宅録で、録音のモニターが主な用途の人。 開放型のAKG K702とbeyerdynamic DT 900 PRO Xは、音が漏れてマイクに入ります。録音には密閉型を選び、開放型はミックスの確認用として足す使い方になります。両者の違いは開放型と密閉型の比較で整理しています。
  • 聞こえ方の違いを、ヘッドホンで埋めようとしている人。 モニター用と普通のヘッドホンの差は、価格ほど大きくありません。違いの出どころはモニターヘッドホンと普通のヘッドホンの違いで扱っています。
  • 数時間続けて着けて作業する人。 HPH-MT8とDT 900 PRO Xは350g前後で、この5台では重い側です。長時間の使用が中心なら、軽いATH-M60xaか、beyerdynamic DT 770 PROの単体レビューも見て、装着感の記述を確かめてください。
  • 予算が5万円を超えてもよい人。 5台はすべて4万円台前半までです。それ以上の予算なら、同じ価格帯の比較では扱っていない機種が視野に入ります。

次に読むNEXT

スペックの出典SOURCES

  • SONY公式 MDR-M1ST 製品ページ https://www.sony.jp/headphone/products/MDR-M1ST/
  • YAMAHA公式 HPH-MT8 仕様ページ https://jp.yamaha.com/products/proaudio/headphones/hph-mt8/specs.html
  • audio-technica公式 ATH-M60xa 製品ページ https://www.audio-technica.co.jp/product/ATH-M60xa
  • AKG公式 K702 製品ページ https://jp.akg.com/K702.html
  • beyerdynamic公式 DT 900 PRO X 製品ページ https://beyerdynamic.co.jp/product/dt-900-pro-x/

価格は楽天市場の商品検索から取得しました(2026.10.16時点)。

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