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モニターヘッドホン / REVIEW

beyerdynamic DT 770 PRO|
32Ω・80Ω・250Ω。同じ機種なのになぜ3種類あるのか

2026.07.27 公開
beyerdynamic DT 770 PRO
CONCLUSION
宅録・DTM用途でDT 770 PROを選ぶなら、80Ωを選んでおけば失敗しません。32Ωはスマートフォンやノートパソコンなど出力の小さい機器向け、250Ωは業務用の据え置き機材が前提の高出力環境向けです。80Ωはオーディオインターフェースやミキサーなど、宅録・DTMで実際に使う機材の出力に合わせて設計された中間の選択肢で、専用のヘッドホンアンプがなくても鳴らせます。

なぜ同じ機種にオーム数が3種類あるのかCONCLUSION

DT 770 PROを調べると、必ず「32Ω」「80Ω」「250Ω」という3つの数字を目にします。名前もパッケージの見た目もほぼ同じなのに、なぜ分かれているのでしょうか。

答えは、想定している接続先の機器がそれぞれ違うからです。インピーダンスは「どれだけ電圧をかけないと十分な音量まで鳴らないか」の指標で、数値が高いほど鳴らすのに大きな電圧が必要になります。

  • 32Ω — 出力の小さいスマートフォンやノートパソコン、ポータブル機器でも音量が取りやすい仕様です。
  • 80Ω — オーディオインターフェースやミキサーなど、宅録・DTMで使う機材の出力に合わせやすい、汎用性を優先した仕様です。
  • 250Ω — 業務用の据え置き機材のような、十分な出力を持つ機器を前提にした仕様です。専用のヘッドホンアンプがないと本来の音量まで鳴らしきれない場合があります。

自宅でオーディオインターフェースにつないでDTM作業をするなら、80Ωが最も無理のない選択です。

何を軸に選ぶかCRITERIA

  • 何につなぐ機材を持っているか。 パソコン直結ならインピーダンスの低いモデル、業務用の据え置き機材があるなら高いモデルが合います。
  • 密閉型か開放型か。 DT 770 PROは密閉型です。宅録・配信でマイクへの音漏れを避けたいなら密閉型一択になります。
  • 長時間の装着感。 密閉型は側圧やイヤーパッドの作りによって疲労感が変わります。数値には出ない項目ですが、長時間のミックス作業では無視できません。

スペックの要点SPEC

数値はbeyerdynamic公式サイトの記載です。

項目内容
型式密閉ダイナミック型
インピーダンス32Ω/80Ω/250Ωの3種類
再生周波数帯域5〜35,000Hz
感度96dB
質量270g(ケーブル除く)
伝送方式有線

インピーダンス32Ω/80Ω/250Ω — 同じハウジング・同じドライバー構造で、コイルの巻き数を変えることでこの3段階を作り分けています。数値が高いほど繊細な表現が出やすいと言われる一方、鳴らしきるための電圧も高く必要になります。宅録の機材構成(パソコン+オーディオインターフェース)では、80Ωが電圧不足による音量不足を心配せずに使える境界線です。

再生周波数帯域 5〜35,000Hz — 人間の可聴域(おおむね20Hz〜20,000Hz)の外側まで余裕を持たせた設計です。この数字の広さ自体が音質の良し悪しを直接決めるわけではなく、余裕がある、という理解で十分です。

質量270g(ケーブル除く) — 密閉型のモニターヘッドホンとしては標準的な重さです。長時間の作業では休憩を挟むことをおすすめします。

どこで買うか(80Ω)PRICE

80Ωを基準に掲載します。32Ω・250Ωも同一店舗で同価格帯で扱われています。

ストア税込状況購入
楽天市場¥28,6112026.10.19 取得時点の実売価格(80Ω)楽天市場で見る
Amazonリンク先で確認「beyerdynamic DT 770 PRO 80 Ohm」での検索結果を開きます(JAN未確定のため型番検索)Amazonで見る
サウンドハウスリンク先で確認「beyerdynamic DT 770 PRO 80 Ohm」での検索結果を開きますサウンドハウスで見る

参考として、32Ω・250Ωの楽天市場での価格も掲載します(いずれも2026.08.25時点、同一店舗)。

インピーダンス税込購入
32Ω¥28,611楽天市場で見る
250Ω¥28,611楽天市場で見る

3種類とも価格は同じです。値段で選べない以上、接続先の機材でどれを選ぶかが決まります。価格は日々動きます。購入前に、表のボタンから最新の価格をご確認ください。

同価格帯の3台と比べるALTERNATIVES

機種税込向いている人
beyerdynamic DT 990 PRO(250Ω)¥35,750密閉型ではなく開放型の音の抜けを求める人(ただし音漏れに注意)
audio-technica ATH-M50x¥19,900ケーブルの選択肢の広さや軽さを優先したい人
SONY MDR-7506¥14,861最安予算を抑えつつ実績のある密閉型を選びたい人

(価格はいずれも2026.08.25〜31時点の楽天市場での実売価格)

DT 990 PROは同じbeyerdynamicの開放型で、音場の広さを求める人向けの選択肢です。ただし開放型は音漏れがあるため、録音中のモニターには不向きです。ATH-M50xとMDR-7506は、いずれも密閉型で軽さや価格を優先したい場合の比較対象になります。

使った人は何と言っているかREPUTATION

DT 770 PROは兄弟機のDT 990 PRO(開放型)と比較して語られることが多い機種です。Headphones.comやHead-Fiのレビューでは、5.5〜8.5kHz付近が持ち上がった特性で高域にわずかなシビランス(歯擦音)があると指摘される一方、「DT 990ほど攻撃的ではなく、疲労感を覚えるほど耳に刺さらない」という評価が繰り返し見られます。つまり高域寄りの傾向自体は測定でも確認されているものの、実際に不快と感じるレベルではないという点でレビュー間の見解はおおむね一致しています。

不満点として目立つのが側圧の強さです。Head-Fiのフォーラムには「新品時は側圧が弱すぎて逆に密閉が甘い」という逆方向の報告もあり、個体差がある可能性が指摘されています。beyerdynamic公式サポートは、側圧が強すぎる場合はヘッドバンドを本や台の上に置いて数時間かけて広げる調整方法を案内しており、メーカー側もこの側圧問題を把握していることがうかがえます。ベロア素材のイヤーパッドは通気性が良く長時間でも蒸れにくいと好評です。

このモデルは楽天のレビュー件数が少なく、傾向を語れるサンプルがありません。実務的には、側圧が気になる場合はヘッドバンドを広げる調整で改善するケースがあるため、購入直後に強く感じても買い替える前に試す価値があります。

買わなくていい人DO NOT BUY IF

  • 接続する機材がスマートフォンやノートパソコン単体の人。 250Ωを選ぶと電圧不足で本来の音量まで鳴らせないことがあります。この用途なら32Ω、もしくは他の低インピーダンス機種のほうが無難です。
  • 開放型の音場の広さを重視する人。 DT 770 PROは密閉型です。開放型のような抜けの良さを求めるなら、同シリーズのDT 990 PROなど別の機種を検討してください。
  • すでに密閉型のモニターヘッドホンを持っていて、明確な不満がない人。 側圧の強さや低域の量感といった性格の違いはありますが、買い替えるほどの決定的な差ではありません。

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スペックの出典SOURCES

  • beyerdynamic公式製品ページ https://beyerdynamic.co.jp/product/dt-770-pro/

価格は楽天市場の商品検索から取得しました。取得日は表に記載しています。

評判の参照元:

  • Headphones.com「Beyerdynamic DT770 Pro (80 ohm) Review - Beyer's Finest?」 https://headphones.com/blogs/reviews/beyerdynamic-dt770-pro-80-ohm-review-beyers-finest
  • Head-Fi.org「Beyerdynamic DT770 Pro 80ohms: How is the treble?」 https://www.head-fi.org/threads/beyerdynamic-dt770-pro-80ohms-how-is-the-treble.599111/
  • Head-Fi.org「Beyerdynamic DT770 Pro-80 Headband Loose Clamping Issues」 https://www.head-fi.org/threads/beyerdynamic-dt770-pro-80-headband-loose-clamping-issues.583931/

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