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モニターヘッドホン / REVIEW

audio-technica ATH-M50x|
世界中のスタジオで見かける理由は、音より先に「使い勝手」にある

2026.07.01 公開
audio-technica ATH-M50x
CONCLUSION
モニターヘッドホンを1本だけ選ぶなら、ATH-M50xが最初の候補になります。理由は音質そのものより、38Ωという低インピーダンスでパソコンやオーディオインターフェースに直結しても十分な音量が取れること、そしてケーブルが3種類付属して用途に合わせて使い分けられることです。密閉型で音漏れも防げるため、宅録・配信のモニター用途に必要な条件をひととおり満たしています。

なぜ「とりあえずM50x」と言われるのかCONCLUSION

モニターヘッドホンを検索すると、ほぼ必ずこの機種が候補に挙がります。audio-technicaのATH-M50xです。DTM・宅録・配信の各コミュニティで名前が挙がる頻度は、単純な人気投票ではなく理由があります。

理由は3つに整理できます。

1. 駆動のしやすさ。 インピーダンス38Ωは、モニターヘッドホンの中では低い部類です。パソコンの音声出力やオーディオインターフェースのヘッドホン端子に直接つないでも、十分な音量が得られます。専用のヘッドホンアンプを別途用意する必要がありません。

2. ケーブルが3種類付属する。 カールコード(1.2m、伸ばすと約3m)、ストレートコード3.0m、ストレートコード1.2mが同梱されています。デスクでの作業には短いストレート、部屋を移動しながらの作業にはカール、といった使い分けができます。ケーブルが劣化したときも本体ごと買い替えず、ケーブルだけ交換できます。

3. 密閉型で音が漏れにくい。 ハウジングの外側が塞がれた密閉構造のため、ヘッドホンから漏れた音がマイクに回り込みにくく、宅録・弾き語りの配信で必須の条件を満たしています。

何を軸に選ぶかCRITERIA

モニターヘッドホンを選ぶときに見るべき軸は、実はそれほど多くありません。

  • 密閉型か開放型か。 マイクを使う録音・配信をするなら、音漏れを防げる密閉型が基本です。開放型は音の抜けが良い一方、周囲に音が漏れるため録音中のモニターには不向きです。
  • インピーダンスと駆動のしやすさ。 数値が低いほど、パソコンやインターフェースに直結して鳴らしやすくなります。高インピーダンスの機種は専用アンプが前提になる場合があります。
  • 装着感・重さ。 長時間の作業で首や耳への負担が変わります。数値だけでは分からない部分ですが、無視できない要素です。

ATH-M50xは、この3つのうち「密閉型」「インピーダンス」の2軸で無難な選択になっています。

スペックの要点SPEC

数値はすべてaudio-technica公式サイトの記載です。

項目内容
型式密閉ダイナミック型
ドライバーφ45mm、CCAWボイスコイル
再生周波数帯域15〜28,000Hz
インピーダンス38Ω
感度99dB/mW
最大入力1,600mW
質量285g(コード除く)
付属ケーブルカールコード1.2m(伸長時約3m)、ストレートコード3.0m、ストレートコード1.2m

数字だけでは判断できないので、効いてくる項目を訳します。

インピーダンス38Ω — 「どれだけ電力をかけないと鳴らないか」の指標です。数値が低いほど、パソコンやスマートフォン、オーディオインターフェースの内蔵出力だけで十分な音量まで駆動できます。38Ωはこの条件を満たす水準で、専用のヘッドホンアンプを買い足す必要が基本的にありません。

感度99dB/mW — 「少ない電力でどれだけ大きな音が出るか」です。インピーダンスと合わせて見る数値で、この2つが揃っているほど直結での運用が快適になります。

再生周波数帯域 15〜28,000Hz — 人間の可聴域はおおむね20Hzから20,000Hzとされています。上限が28,000Hzまで伸びているのは、可聴域の外まで余裕を持たせた設計という理解で構いません。この数字だけで音質の優劣を語る必要はありません。

質量285g — ヘッドホン単体としては軽い部類ではありません。長時間のミックス作業では、こまめに外して休憩を挟むなど、装着感への配慮が必要になる重さです。

どこで買うかPRICE

ストア税込状況購入
楽天市場¥19,9002026.10.05 取得時点の実売価格楽天市場で見る
Amazonリンク先で確認型番検索の結果を開きます(JAN未確定のため型番検索)Amazonで見る
サウンドハウスリンク先で確認「audio-technica ATH-M50x」での検索結果を開きますサウンドハウスで見る

価格は日々動きます。購入前に、表のボタンから最新の価格をご確認ください。

同価格帯の3台と比べるALTERNATIVES

機種税込向いている人
SONY MDR-7506¥14,861最安放送・レコーディング業務での採用例を重視する人。価格も抑えたい人
beyerdynamic DT 770 PRO(80Ω)¥28,611密閉型でも低音の沈み込みを求める人。予算にもう少し余裕がある人
AKG K371-BT¥23,799有線接続にこだわらず、Bluetoothでの取り回しも欲しい人

(価格はいずれも2026.08.25〜31時点の楽天市場での実売価格)

MDR-7506は価格を抑えつつ実績のある選択肢、DT 770 PROは低音の量感を重視する人向け、K371-BTはワイヤレスという別軸の便利さを取る選択です。ATH-M50xは、この3つの中間に位置する「無難さ」が強みです。

使った人は何と言っているかREPUTATION

ATH-M50xは世界的な定番機だけに、海外の専門レビューの蓄積が厚い機種です。装着感については、Gearspaceのユーザーレビューで「側圧は適度で長時間でも比較的快適」と評価される一方、「メガネをかけていると短時間で圧迫を感じやすい」という指摘も出ています。旧モデルのM50と比べて側圧が緩和された点は複数のレビューで一致していますが、眼鏡使用者への配慮は十分ではないという見方です。

SoundGuysのレビューでは、イヤーパッドの素材が合成皮革であるため、暑い環境では蒸れやすいという弱点が挙げられています。長時間のミックス作業でパッドが劣化しやすい、汗で不快感が出るという指摘は、複数の海外レビューで繰り返し見られる内容です。

一方で評価が分かれるのは音そのものの評価です。Podcastageのレビューは、2週間使った上で「なぜここまで評判になっているのか実感できなかった」と率直な感想を述べており、定番だからといって突出した音質ではないという立場を取っています。これに対し他の多くのレビューは価格と汎用性のバランスを評価の軸に置いており、単体の音質評価では意見が分かれる状況です。楽天のレビューは4件・平均5.0とサンプルが少なく、この温度差までは読み取れません(取得日2026.08.26)。

実務的には、装着感は眼鏡使用者と長時間作業者は店頭かレビュー動画で確認したほうがよく、音質面では「万能で無難」という評価軸で選ぶ機種だと捉えるのが実情に近いといえます。

買わなくていい人DO NOT BUY IF

  • すでにATH-M40xやM30xで作業に不満がない人。 下位機種でモニター作業が完結しているなら、買い替える理由がありません。まず今の機種で何に困っているかを言葉にしてから検討してください。
  • 開放型の音場の広さを求めている人。 M50xは密閉型です。音の抜けの良さや広がりを重視するなら、開放型のモニターヘッドホンのほうが目的に合います。
  • 予算を1万5,000円以下に抑えたい人。 その価格帯ではATH-M40xやATH-M30xのほうが選択肢として現実的です。無理にM50xまで背伸びする必要はありません。

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スペックの出典SOURCES

  • audio-technica公式製品ページ https://www.audio-technica.co.jp/product/ATH-M50x

価格は楽天市場の商品検索から取得しました。取得日は表に記載しています。

評判の参照元:

  • Gearspace ユーザーレビュー https://gearspace.com/board/reviews/1009081-audio-technica-ath-m50x.html
  • SoundGuys「Audio-Technica ATH-M50X review」 https://www.soundguys.com/audio-technica-ath-m50x-592/
  • Podcastage「Audio-Technica ATH-M50X Headphone Review」 https://podcastage.com/rev/m50x
  • 楽天ユーザーレビュー 4件・平均5.0(data/reviews.json、2026.08.26取得)

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