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モニターヘッドホン / REVIEW

audio-technica ATH-M40x|
M50xより低い、フラットに近い味付けが向いている人がいる

2026.07.24 公開
audio-technica ATH-M40x
CONCLUSION
ATH-M40xは、上位機種のM50xより価格を抑えつつ、フラットに近い特性でミックスの判断に使える機種です。M50xとの違いは、感度・最大入力がわずかに下がる代わりに、より色付けの少ない鳴り方を狙っている点にあります。派手さより正確さを優先したい人、価格を1〜2万円台に収めたい人に向いています。

M50xではなくM40xを選ぶ理由CONCLUSION

同じaudio-technicaのMシリーズで、ATH-M50xの陰に隠れがちなのがATH-M40xです。ですが、選ぶ理由がはっきりある機種です。

ATH-M50xとの違いは、ドライバー口径がφ45mmからφ40mmに、再生周波数帯域が15〜28,000Hzから15〜24,000Hzに小さくなる一方、最大入力は1,600mWのまま変わりません。そして価格が明確に下がります。M50xが「多少の味付けがありつつ聴きやすい」方向なのに対し、M40xは「判断のためのフラットさ」に寄せた設計という位置づけです。

  • 価格を抑えたい。 M50xより数千円安く、モニターヘッドホンとしての基本機能は満たしています。
  • フラットな判断基準が欲しい。 派手な低音の持ち上げよりも、ミックスの過不足を素直に確認したい用途に向いています。
  • 予備の1本として持ちたい。 メインのヘッドホンとは別に、確認用のサブ機として置いておく使い方にも無理のない価格です。

何を軸に選ぶかCRITERIA

  • 価格と用途のバランス。 メインで長く使うか、サブ機として持つかで、予算をどこまでかけるべきかが変わります。
  • 密閉型かどうか。 M40xも密閉型です。宅録・配信での音漏れ対策は問題ありません。
  • 駆動のしやすさ。 インピーダンスと感度がパソコン直結にどこまで対応しているかを見ます。

スペックの要点SPEC

数値はaudio-technica公式サイトの記載です。

項目ATH-M40xATH-M50x(参考)
型式密閉ダイナミック型密閉ダイナミック型
ドライバーφ40mm、CCAWボイスコイルφ45mm、CCAWボイスコイル
再生周波数帯域15〜24,000Hz15〜28,000Hz
インピーダンス35Ω38Ω
感度98dB/mW99dB/mW
最大入力1,600mW1,600mW
質量240g(コード除く)285g(コード除く)
付属ケーブルカールコード1.2m(伸長時約3m)、ストレートコード3.0mカールコード1.2m(伸長時約3m)、ストレートコード3.0m・1.2m

ドライバー口径の違い(φ40mm対φ45mm) — 口径が大きいほど、一般に低音の量感を出しやすいとされています。M40xのほうがやや小ぶりな分、低音の主張が控えめになりやすい方向です。ミックスの判断用途では、低音が持ち上がって聞こえすぎない特性のほうが、実際の仕上がりを見誤りにくくなります。

インピーダンス35Ω・感度98dB/mW — M50xとほぼ同水準で、パソコンやオーディオインターフェースへの直結で十分な音量が取れます。ここでの差は誤差の範囲と考えて構いません。

質量240g — M50xの285gより45g軽く、長時間の作業での負担がわずかに減ります。数値としては小さな差ですが、体感差は無視できません。

付属ケーブルの違い — M50xには短いストレートコード(1.2m)が追加で付属しますが、M40xには含まれません。デスク上での取り回しにこだわるなら、この1本の差は覚えておいて損はありません。

どこで買うかPRICE

ストア税込状況購入
楽天市場¥16,9402026.08.25 取得時点の実売価格楽天市場で見る
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同価格帯の3台と比べるALTERNATIVES

機種税込向いている人
audio-technica ATH-M50x¥19,900予算に余裕があり、付属ケーブルの種類も重視したい人
SHURE SRH440A¥12,742最安さらに価格を抑えつつ密閉型モニターを試したい人
AKG K271 MKII¥16,110セミオープンに近い装着感より、しっかり密閉された遮音性を求める人

(価格はいずれも2026.08.25時点の楽天市場での実売価格)

上位機種のM50xとは1〜2段階の価格差があり、価格を優先するならSRH440Aがさらに下の選択肢になります。K271 MKIIは同価格帯で、装着感の方向性が異なる選択肢です。M40xは、この中間で「フラットさ」を軸に選びたい人向けの位置づけです。

使った人は何と言っているかREPUTATION

ATH-M40Xはミキシング用途での評判が比較的安定している機種です。Gearspaceのスレッドでは「正確だが解像感は控えめ」「バランスの取れた特性で、低域も必要十分に出る」という評価が多く、他のモニタースピーカーへの音の翻訳(トランスレーション)が良いという報告も見られます。一方で「低域がわずかに持ち上げられた味付けがある」という指摘も繰り返されており、公式のうたう「フラット」という表現ほど無味乾燥ではない、という見方が一定数あります。

具体的な不満として目立つのがヘッドバンドのクランプ力とイヤーパッドの硬さです。長時間装着で締め付けが強く感じられる、パッドが硬めで耳が痛くなるという報告があり、対策として社外品のイヤーパッドに交換するユーザーも見られます。またGearspaceの別スレッドでは「M40Xでミックスした音源を他のデバイスで聞くと高域が物足りなく聞こえる」という指摘があり、このヘッドホン単体を基準にすると、他の再生環境で高域が出過ぎる方向にミックスしてしまう恐れがあるという声もあります。

楽天のユーザーレビューは8件・平均4.5と良好です(2026.08.26取得)。

実務的には、M40Xだけで完結させず、別のヘッドホンやスピーカーでも高域を確認する習慣が安全です。ミックスの最終判断を1台のヘッドホンだけに委ねないという基本は、価格帯を問わず当てはまる考え方です。

買わなくていい人DO NOT BUY IF

  • とにかく低音の量感を重視したい人。 M40xはフラット寄りの特性です。低音を持ち上げて楽しみたい用途には、リスニング向けのヘッドホンのほうが合います。
  • 予算にまだ余裕があり、最初から上位機種を買うつもりの人。 数千円の差でM50xの付属ケーブルの充実度や口径の違いが手に入るなら、最初からM50xを選ぶほうが後悔しにくい場合があります。
  • すでにM50xやM30xを持っていて、困っていることがない人。 中間グレードへの買い替えは、明確な不満がない限り優先度が低い選択です。

次に読むNEXT

スペックの出典SOURCES

  • audio-technica公式製品ページ(ATH-M40x) https://www.audio-technica.co.jp/product/ATH-M40x
  • audio-technica公式製品ページ(ATH-M50x、参考) https://www.audio-technica.co.jp/product/ATH-M50x

価格は楽天市場の商品検索から取得しました。取得日は表に記載しています。

評判の参照元:

  • Gearspace「Sony MDR-7505 or Audio Technica ATH-M40x for mixing and tracking?」 https://gearspace.com/threads/sony-mdr-7505-or-audio-technica-ath-m40x-for-mixing-and-tracking.1218002/
  • Gearspace「Mixing with m40x - weak Highs on some other devices」 https://gearspace.com/board/audio-student-engineering-production-question-zone/1168972-mixing-m40x-weak-highs-some-other-devices.html
  • Gearspace「Audio-Technica M40X for mixing」 https://gearspace.com/board/low-end-theory/1079001-audio-technica-m40x-mixing.html
  • 楽天ユーザーレビュー 8件・平均4.5(data/reviews.json、2026.08.26取得)

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