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モニターヘッドホン / REVIEW

モニターヘッドホンと普通のヘッドホンの違い|
「気持ちよく聴かせる」設計か「そのまま聞かせる」設計かの違いです

2026.06.21 公開
モニターヘッドホンと普通のヘッドホンの違い
CONCLUSION
リスニング用ヘッドホンは、低音や高音を持ち上げて音楽を気持ちよく聴かせるように味付けされています。モニターヘッドホンは、その味付けを抑えて「実際にどう録れているか」をそのまま聞かせるように作られています。DTMで音のバランスを判断する作業をするなら、モニターヘッドホンを1本用意したほうが、ミックスの仕上がりを見誤りにくくなります。普段の音楽鑑賞だけが目的なら、無理に持ち替える必要はありません。

目的が違うから、音の作り方が違うCONCLUSION

同じヘッドホンでも、リスニング用とモニター用では設計の狙いが逆を向いています。

リスニング用は「聴いていて気持ちがいいこと」が目的です。低音を強めに、高音を華やかに持ち上げる、いわゆるドンシャリ傾向の味付けがされていることが多く、これは音楽を楽しむ用途では正しい設計です。

モニターヘッドホンは「今どういう音が録れているか、鳴っているかを正確に把握すること」が目的です。特定の帯域を強調せず、フラットに近い特性を狙って作られています。DTMでミックスの判断をリスニング用ヘッドホンで行うと、実際には低音が控えめな仕上がりなのに、ヘッドホンの味付けのせいで十分に聞こえてしまう、といったズレが起こります。

フラットに作る、という設計方針HOW

audio-technicaのモニターヘッドホン ATH-M20x は、密閉ダイナミック型でドライバー径はφ40mm、再生周波数帯域は15〜20,000Hz、インピーダンスは47Ω、感度は96dB/mWです。

この中で「モニター用らしさ」に直結するのは密閉型という構造です。密閉型は、ハウジング(耳を覆う部分)の外側が塞がれているため、音が外に漏れにくく、外の音も中に入りにくい構造です。宅録・配信の環境では、ヘッドホンから漏れた音がマイクに回り込む「かぶり」を防ぐ目的で、密閉型が基本の選択です。開放型(ハウジングの外側が空いている構造)は音の抜けが良く聴き心地に優れる一方、音漏れがあるため録音中のモニターには向きません。

インピーダンス47Ω・感度96dB/mWという数値は、パソコンやオーディオインターフェイスのヘッドホン出力に直接つないでも、十分な音量が得られやすい組み合わせです。業務用のモニターヘッドホンには、これより高いインピーダンスで専用アンプを前提にした機種もありますが、宅録・配信の入門帯ではパソコン直結で鳴らせるかどうかも実用上の判断材料になります。

選ぶときに見る4つの軸CRITERIA

  • 用途が「判断」か「鑑賞」か。 ミックスバランスや録音品質を判断する作業をするならモニター用、音楽を楽しむだけならリスニング用で構いません。
  • 密閉型か開放型か。 録音中に使うなら、音漏れを防げる密閉型が基本です。
  • インピーダンスと接続機器の出力。 パソコンやオーディオインターフェイスに直結して鳴らせるかどうかは、インピーダンスと感度の組み合わせで変わります。
  • 遮音性。 周囲の音が耳に入ってくると、細かい音のバランス確認の妨げになります。

あなたの場合はどちらかWHICH ONE

  • DTMで音のバランスを判断したい、ミックスの仕上がりを追い込みたい。 モニターヘッドホンが候補です。ATH-M20xのような密閉ダイナミック型の入門機であれば、パソコンやオーディオインターフェイスに直結して使えます。
  • 普段の音楽鑑賞や移動中の視聴が中心。 リスニング用のままで十分です。無理に持ち替える必要はありません。
  • 歌ってみたや弾き語りを録音する際にモニターしたい。 密閉型のモニターヘッドホンが実質必須です。マイクへの音漏れを防ぐ観点から、開放型やイヤホンでの代用は避けてください。全体の機材構成は歌ってみたを始める機材で確認できます。

代表機の価格PRICE

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買い替えなくていい人DO NOT BUY IF

  • 音楽鑑賞やゲーム用途がメインで、DTM作業をしない人。 リスニング用の味付けは、聴いて楽しむ用途では欠点ではありません。買い替える理由がありません。
  • すでにモニタースピーカーで作業環境が完結している人。 スピーカーとヘッドホンは音の確認方法として役割が近く、両方を新規に揃える必要は薄くなります。
  • イヤホンでの視聴が中心で、ヘッドホン自体を使わない人。 モニター用イヤホンという選択肢もありますが、本記事のヘッドホンの話とは別軸の検討になります。

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出典SOURCES

  • audio-technica公式 ATH-M20x製品ページ https://www.audio-technica.co.jp/product/ATH-M20x

密閉型・開放型の構造による音漏れ・遮音性の違いは、ヘッドホン全般に共通する一般的な仕組みであり、特定機種に固有の数値ではありません。価格は楽天市場の商品検索から取得しました(2026.08.25時点)。

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