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モニターヘッドホン / REVIEW

耳を覆わなくても、密閉モニターの遮音は手放さない|
オンイヤーの軽さと、密閉型としての遮音を両立できるかどうかが分かれ目です

2026.09.10 公開 / AUDIO-TECHNICA / JAN 4961310161224
耳を覆わなくても、密閉モニターの遮音は手放さない
MODEL
ATH-M60xa
実売(税込)
¥32,670
CONCLUSION
耳全体を覆うオーバーイヤーではなく、耳に乗せるオンイヤーでモニターヘッドホンを探しているなら、ATH-M60xaが候補になります。理由は密閉ダイナミック型で音漏れを抑えながら約220gと軽く、38Ωという低インピーダンスでパソコンやオーディオインターフェースに直結できることです。長時間の現場作業やロケでの持ち運びを重視する人に向いています。

オンイヤーを選ぶ理由は、遮音を諦めないためですCONCLUSION

モニターヘッドホンの大半はオーバーイヤー(耳全体を覆う)型です。ATH-M60xaはその中で珍しく、オンイヤー(耳に乗せる)でありながら密閉ダイナミック型を維持しています。この組み合わせが向いているのは次のような人です。

1. 現場での取り回しを重視する人。 質量は約220g(コード除く)で、オーバーイヤー機よりも軽量です。ロケ収録やPA現場など、長時間装着したまま動く場面で負担が少なくて済みます。

2. それでも音漏れは避けたい人。 オンイヤーは一般に音漏れしやすい構造ですが、ATH-M60xaは密閉ダイナミック型を採用しているため、開放型ほど音が漏れません。宅録・配信で「マイクへの音の回り込みを避けたいが、オーバーイヤーの圧迫感は苦手」という人の選択肢になります。

3. 駆動のしやすさ。 インピーダンス38Ωは低い部類で、パソコンやオーディオインターフェースのヘッドホン端子に直結しても十分な音量が得られます。

何を軸に選ぶかCRITERIA

  • 装着方式(オンイヤーかオーバーイヤーか)。 耳を圧迫しない代わりに側圧の当たり方が変わります。長時間作業での快適さは人によって感じ方が分かれる部分です。
  • インピーダンスと駆動のしやすさ。 数値が低いほど、パソコンやインターフェースへの直結で鳴らしやすくなります。
  • 付属ケーブルの本数・長さ。 用途に合わせて使い分けられるかどうかです。

スペックの要点SPEC

数値はすべてaudio-technica公式サイトの記載です。

項目内容
型式密閉ダイナミック型(オンイヤー)
ドライバーφ45mm
再生周波数帯域15Hz〜28,000Hz
インピーダンス38Ω
出力音圧レベル(感度)102dB/mW
最大入力1,600mW
質量約220g(コード除く)
付属ケーブルカールコード1本(3.0m)、ストレートコード2本(3.0m/1.2m)、全てφ3.5mm金メッキステレオミニプラグ
付属品φ6.3mmステレオ変換プラグアダプター、キャリングポーチ
発売日2024.04.12

数字だけでは判断できないので、選択の分かれ目になる項目を訳します。

型式「密閉ダイナミック型(オンイヤー)」 — ここが最大の分かれ目です。耳全体を覆うオーバーイヤー型は遮音性・低音の量感で有利な一方、側頭部を圧迫しやすく、蒸れやすいという弱点があります。ATH-M60xaはオンイヤーで耳への圧迫を抑えつつ、密閉構造で音漏れを一定水準に抑える設計です。開放型のような音の抜けの良さは期待できませんが、宅録・配信で必要な「マイクへの音の回り込みを避ける」条件は満たします。

インピーダンス38Ω — 数値が低いほど、パソコンやスマートフォン、オーディオインターフェースの内蔵出力だけで十分な音量まで駆動できます。専用のヘッドホンアンプを別途用意する必要は基本的にありません。

質量約220g — 同社のオーバーイヤー機ATH-M50x(285g)より60g以上軽く、長時間の装着で効いてくる差です。

付属ケーブル3種 — カールコード(3.0m)とストレートコード2本(3.0m・1.2m)が同梱されます。デスクでの作業には短いストレート、動きながらの作業にはカール、といった使い分けができ、劣化時も本体ごと買い替えずケーブルだけ交換できます。

どこで買うかPRICE

ストア税込状況購入
楽天市場¥32,6702026.10.12 取得時点の実売価格楽天市場で見る
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価格は日々動きます。購入前に、表のボタンから最新の価格をご確認ください。

同価格帯の3台と比べるALTERNATIVES

機種税込向いている人
audio-technica ATH-M50x¥19,900オーバーイヤーの安定した遮音・装着感を優先する人
SONY MDR-7506¥14,854最安放送・レコーディング業務での採用実績を重視し、価格も抑えたい人
beyerdynamic DT 770 PRO(80Ω)¥28,900密閉型でも低音の沈み込みを求める人

(価格はいずれも2026.09.10時点の楽天市場での実売価格)

いずれもオーバーイヤー型です。オーバーイヤーは耳全体を覆う分、低音の量感や遮音性で有利になりやすい一方、側頭部への圧迫と蒸れが増えます。ATH-M60xaは、その圧迫感を避けたい人のための選択肢です。

使った人は何と言っているかREPUTATION

ATH-M60xaは2024年発売で、この型番そのものに対するレビューの蓄積はまだ多くありません。オーディオテクニカ公式は先代ATH-M60xとの異同を製品ページで説明していないため、以下は先代M60xに対する海外レビューの傾向です。ドライバー径とボイスコイル素材は公式仕様で共通していますが、評価がそのまま当てはまる保証はない前提で読んでください。

海外の評価で割れているのは音の傾向です。RTINGSはバランスの取れた鳴り方だとしつつ、ATH-M50xほど好ましくなく、ATH-M70xほど中立でもないという中間の位置付けを与えています。MusicTechはオンイヤーとしては音漏れが少ない点と、音量を上げても粒立ちが崩れない点を評価する一方、低域の沈み込みが物足りない点と、2kHz付近のピークが耳につく点を欠点として挙げています。これに対しHeadphoneCheckは透明感のあるバランスだと評価しており、同じ機種でも結論が一致していません。

複数のレビューで共通しているのは装着まわりです。頭が小さい人にはヘッドバンドの締め付けが緩く感じられる可能性があるという指摘が複数あります。オンイヤーは耳に直接乗る構造のため、装着感の当たり外れはオーバーイヤーより大きく出ます。可能であれば店頭で試着してから決めるのが安全です。

買わなくていい人DO NOT BUY IF

  • 低域の量感をまず重視する人。 レビューでは低域の沈み込みが物足りないという指摘があります。低音を重視するなら、DT 770 PROのようなオーバーイヤー機のほうが合います。
  • フラットな特性を求めてリファレンス用途に使いたい人。 2kHz付近にピークがあるという指摘があり、厳密な周波数特性のフラットさを求める用途には向きません。
  • 予算を2万円以下に抑えたい人。 その価格帯ではATH-M40xやATH-M30xのほうが現実的な選択肢です。

次に読むNEXT

スペックの出典SOURCES

  • audio-technica公式製品ページ https://www.audio-technica.co.jp/product/ATH-M60xa

価格は楽天市場の商品検索から取得しました。取得日は表に記載しています。

評判の参照元:

  • MusicTech「Audio-Technica ATH-M60x Review」 https://musictech.com/reviews/audio-technica-ath-m60x-review/
  • RTINGS「Audio-Technica ATH-M60x Review」 https://www.rtings.com/headphones/reviews/audio-technica/ath-m60x
  • HeadphoneCheck「Audio-Technica ATH-M60x Review」 https://www.headphonecheck.com/test/audio-technica-ath-m60x/

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