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モニターヘッドホン / REVIEW

音の位置関係を正確に見極めたいなら、この開放型|
開放型ならではの音の抜けが、定位の判断を邪魔しません

2026.06.26 公開
音の位置関係を正確に見極めたいなら、この開放型
MODEL
K702-Y3
CONCLUSION
ミックスで音の位置関係(定位)を判断する精度を上げたいなら、AKG K702が候補になります。開放型・45mmの大口径ドライバーで10Hz〜39,800Hzという広い再生帯域を持ち、ハウジングが密閉されていないぶん音がこもらず抜けます。ただし開放型は構造上、音が外に漏れます。宅録・配信中のモニターには使えず、用途を「判断」に絞れる作業環境の人向けの機種です。

なぜ開放型を選ぶ理由になるのかCONCLUSION

ミックスの仕上がりを判断する作業では、音がどこから聞こえるか(定位)や、音場の奥行きを正確に把握する必要があります。密閉型はハウジングの中で音が反射しやすく、この判断にわずかな影響を与えることがあります。開放型はハウジングの外側が空いているため、音の反射が少なく、より自然な音場で判断できます。

AKG K702は、この開放型の中でも45mmという大口径ドライバーを採用し、10Hz〜39,800Hzという広い再生帯域を持つ機種です。密閉型と迷った末に、判断作業の精度を優先するなら選択肢になります。

何を軸に選ぶかCRITERIA

  • 密閉型か開放型か。 開放型は音が外に漏れる構造です。録音中のモニターには使えず、あくまで音を外に出さない作業(ミックス・マスタリング判断など)向けです。
  • 接続機器で鳴らしきれるか。 インピーダンス62Ω・感度105dB SPL/Vの組み合わせが、手持ちの機器で十分な音量に届くか確認します。
  • ケーブルが着脱式か。 断線時に本体ごと買い替えずに済むかどうかは、長く使う前提では見落とせない項目です。

スペックの要点SPEC

数値はAKG公式サイトの記載です。

項目内容
型式オープン型オーバーイヤー
インピーダンス62Ω
感度105dB SPL/V(1kHz)
再生周波数帯域10Hz〜39,800Hz
ドライバー径45mm
質量235g
最大入力200mW
プラグ形状3.5mmステレオプラグ(6.3mmアダプター付属)
コード長3m(着脱式)

45mmの大口径ドライバー — 一般的なモニターヘッドホンのドライバー径は40mm前後です。口径が大きいぶん振動板の動く面積が広く、低域から高域まで無理なく再生しやすい設計です。

再生周波数帯域10Hz〜39,800Hz — 人間の可聴域(おおむね20Hz〜20,000Hz)の外側まで余裕を持たせています。この幅自体が音質を直接決めるわけではありませんが、可聴域の端まで無理なく再生できる余裕がある、という理解で十分です。

開放型という構造 — ハウジングの外側が塞がれていないため、音が外に漏れます。この記事の対象読者である「ミックス・マスタリング時の判断」用途では問題になりませんが、収録中のモニターや配信中の使用には向きません。

着脱式ケーブル — ケーブルが断線しても、本体ではなくケーブル単体を交換できます。長期間使う前提では、修理コストを抑えられる設計です。

どこで買うかPRICE

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同価格帯の3台と比べるALTERNATIVES

機種税込向いている人
beyerdynamic DT 990 PRO(80Ω)¥31,460同じ開放型で、beyerdynamicの音の傾向を試したい人
beyerdynamic DT 900 PRO X¥44,748開放型に予算をかけられ、ケーブルの交換性も重視したい人
audio-technica ATH-M50x¥29,700最安密閉型で遮音性も欲しい人

(価格はいずれも2026.08.25時点の参考価格)

開放型同士で比べるならDT 990 PROが近い価格帯、より上位を求めるならDT 900 PRO Xが候補です。密閉型の遮音性が必要なら、そもそも開放型ではなくATH-M50xのような機種を検討してください。

使った人は何と言っているかREPUTATION

AKG K702は「フラットで正確」という評価で複数のレビューがほぼ一致しています。homestudiobasicsのレビューでは「低域の締まりが良く中低域の膨らみがなく、中域はほぼ完璧」と評され、ミッドレンジと高域の解像感の高さが批評的なリスニングに向くという声も目立ちます。装着感についても「今まで着けた中で最も快適」という評価がある一方、別のレビューでは「装着が緩く安定しない」「大きくかさばる」という正反対の指摘もあり、この点は評価が割れています。

低域については「一部のユーザーには物足りない」という声が繰り返され、特にオーケストラなど低域の量感を求めるジャンルでは他機種を選ぶユーザーがいます。サウンドステージの広さは高く評価される一方、前方中央の定位感がつかみにくく「音が頭の中に留まる」と感じるという指摘も見られます。ヘッドバンドの硬さで1時間ほどで軽い不快感が出たという声もありますが、位置を調整すれば解消するとされています。低域の量感より正確さを優先したい人向けの音作りだといえます。北米・欧州での実売価格帯(100〜140ドル程度)を踏まえると「この価格でこの解像感は割安」という評価が繰り返されており、価格に対する満足度の高さは技術的な弱点の指摘よりも目立っています。

買わなくていい人DO NOT BUY IF

  • 宅録・配信中のモニターに使いたい人。 開放型は音が外に漏れます。マイクへの回り込みを防げないため、収録中の使用には向きません。
  • 密閉型の遮音性を必要としている人。 周囲の生活音を遮断したい環境では、密閉型を選んでください。
  • 手軽にパソコン直結で使いたいだけの人。 開放型は音場の広さが利点ですが、それを生かす作業(ミックス判断など)をしないなら、密閉型で十分です。

次に読むNEXT

スペックの出典SOURCES

  • AKG公式 K702製品ページ https://jp.akg.com/K702.html

価格は楽天市場の商品検索から取得しました(2026.08.26時点)。

評判の参照元:

  • homestudiobasics「AKG K702 Review: Still A Gold Standard In Mid-Fi?」 https://homestudiobasics.com/before-you-buy-an-akg-k702-read-this/
  • fuzzywallz「AKG K702 - 1 Year Review」 https://fuzzywallz.com/akg-702-1-year-review/
  • RTINGS「AKG K702 Review」 https://www.rtings.com/headphones/reviews/akg/k702

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