Sennheiser HD 25は、密閉型でオンイヤー(耳の上に乗せる)のモニターヘッドホンです。ゼンハイザー公式は、DJ、放送、現場録音向けと位置づけています。
選ぶ理由は3つです。
1. 大きな音の場所でも扱える。 最大音圧レベルは120dBです。公式ページは、騒がしいステージやブースでの使用を想定していると説明しています。音量を上げても余裕が残る、という意味です。
2. 周囲の音を抑える構造。 耳の上に乗る密閉型で、公式ページはパッシブな遮音性(電気を使わずに外の音を減らす性質)に優れるとしています。ノイズキャンセリングのような電源は要りません。
3. 片耳だけ外せる。 回転式のイヤーカップがあり、ヘッドホンを着けたまま片側を耳から離せます。ボーカルの録音ブースで、演者の声と自分の耳元の音を切り替えて確認する場面に合います。
一方で、フラットな音で最終判断をするための機種ではありません。ゼンハイザー自身が、マスタリング用のヘッドホンではないと説明しています。ミックスの基準にするなら、別の機種を併用するほうが安全です。
モニターヘッドホンの比較では、次の3点を先に決めると迷いません。
HD 25は、1つ目を満たし、2つ目は短時間なら問題になりにくく、3つ目は満たしません。
ゼンハイザー公式ページの記載です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 型式 | ダイナミック型・密閉型・オンイヤー |
| 周波数特性 | 16Hz-22,000Hz |
| 最大音圧レベル | 120dB |
| 定格インピーダンス | 70Ω |
| 歪率 | 0.3%未満(1kHz) |
| 質量 | 140g |
| ケーブル | 着脱可能な片出し、約1.5m |
| 接続 | 3.5mmプラグ(3.5mm-6.3mmのネジ式アダプター付属) |
| 保証 | 2年 |
数値を日本語に訳します。
70Ω — 「ヘッドホンの鳴らしにくさ」の目安です。数字が大きいほど、小さな出力では音量が出ません。70Ωは、DJミキサーやフィールドレコーダー、オーディオインターフェイスのヘッドホン端子で、音量に困りにくい範囲です。公式ページも、低インピーダンスで手軽に鳴らせると説明しています。
120dB — 耳元に届く音の大きさの上限の目安です。ライブ会場や録音ブースで、大音量になっても音が割れにくい余裕を示します。ただし大きな音は耳に負担がかかります。余裕があることと、大音量で聴いてよいことは別です。
140g — 公式記載の製品重量です。耳の上に乗せるオンイヤー型なので小さく軽く、首にかけて持ち歩く場面でも負担になりにくい重さです。
16Hz-22,000Hz — 出せる低音から高音の範囲です。人の耳に聞こえる範囲を十分にカバーしています。数字の幅が広いことと、音がフラットであることは別の話で、実際の音の傾向は評判の節で触れます。
着脱式ケーブル — 断線したときに、本体ごと買い替える必要がありません。公式ページは、現場で交換できる部品を備えると説明しています。
| ストア | 税込 | 状況 | 購入 |
|---|---|---|---|
| 楽天市場 | ¥17,820 | 2026.10.22 取得時点の実売価格(ゼンハイザープロオーディオ公式店・国内正規品・新品) | 楽天市場で見る |
| Amazon | リンク先で確認 | JAN 4044155209242 での検索結果を開きます | Amazonで見る |
| サウンドハウス | リンク先で確認 | 「Sennheiser HD 25」での検索結果を開きます | サウンドハウスで見る |
HD 25 PLUS、HD 25 LIGHT は別のモデルです。購入時は、品番506909のHD 25であることを確認してください。価格は日々動きます。購入前に、表のボタンから最新の価格をご確認ください。
HD 25が唯一の正解ではありません。目的が違えば答えも変わります。
| 機種 | 税込目安 | 向いている人 |
|---|---|---|
| SENNHEISER HD 280 PRO MK2 | ¥13,217最安 | 歌入れや録音で、周囲の音を最大32dB抑える密閉型のオーバーイヤーがほしい人 |
| SONY MDR-7506 | ¥14,861 | 折りたたんで持ち運べる、放送・スタジオの標準機がほしい人 |
| audio-technica ATH-M50x | ¥19,900 | 38Ωで鳴らしやすく、付属ケーブルを使い分けたい人 |
(価格は各レビュー記事の確認時点の楽天市場での実売価格。HD 280 PRO MK2は2026.10.19、ATH-M50xは2026.10.05、MDR-7506は2026.08.31)
分かれ目は、耳の上に乗せるか、耳を覆うかです。片耳モニターと軽さを優先するならHD 25、側圧の疲れを避けて長く着けたいならオーバーイヤーの3台が候補になります。ミックスの基準にしたい場合は、SONY MDR-CD900STやAKG K371のレビューも参考になります。
海外のレビューで一致しているのは、遮音性と頑丈さ、部品を交換できる点です。英Expert Reviewsは、オフィスで音量30%でも周囲の騒音から守られ、音漏れも少なかったと報告しています。MusicRadarは、イヤーパッド、ケーブル、クランプ、ヘッドバンドのパッドまで交換できる点を、スタジオや野外録音の現場で好まれる理由に挙げています。Home DJ Studioも、乱暴に扱っても壊れにくい作りを評価しています。
音の評価は割れています。Expert Reviewsは色付けの少ないバランスの良い音とする一方、MusicRadarは100〜200Hz付近の盛り上がりと6〜8kHz付近のへこみがあり、フラットではないと記しています。同誌が複数ジャンルの試作ミックスを作ったところ、車載スピーカーやスマートフォンでも低域の押し出しと中域の明瞭さが保たれたとのことです。それでもミックス用には勧めきれないという結論でした。Home DJ Studioは、超フラットではないが制作にも使える程度に中立という見方です。
不満で目立つのは装着感です。強い側圧が安定した装着と遮音を生む反面、Expert Reviewsは1時間ほどで耳が痛くなり、蒸れやすいと書いています。ヴェロアのパッドに替えると和らぐとのことです。MusicRadarも人によっては疲れると指摘し、付属ケーブルの1.5mは短いという声も挙げています。ただしMusicRadarとHome DJ Studioは、長時間でも不快ではなかったと述べており、頭の形による差が大きい項目です。
短時間の録音確認や現場でのモニターが中心なら気になりにくく、数時間続くミックス作業には向きにくい、という示唆が読み取れます。
価格は楽天市場の商品検索から取得しました。取得日は2026.10.22です。JANコードは、ゼンハイザープロオーディオ公式店の商品ページ(品番506909)の記載で確認しました。
評判の参照元: