SENNHEISER HD 280 PRO MK2は、密閉型モニターヘッドホンの定番として知られるHD 280 PROの現行品です。国内販売店の説明では、旧HD 280 PROの後継にあたり、変更点はヘッドバンドの形状とパッケージで、音質面の変更はないとされています。ゼンハイザーの公式ページはHD 280 PRO(品番506845)名義で、MK2の名前は載っていません。ただし楽天のゼンハイザー公式店は、この品番506845の商品を「HD 280 PRO MK2」として販売しています。
選ぶ理由は3つです。
1. 周囲の音を最大32dB減衰させる。 公式ページは、周囲の騒音の減衰量を最大32dBと記載しています。歌入れのとき、ヘッドホンから漏れた伴奏音がマイクに入り込む事故を減らす方向に働きます。
2. 折りたためて、頑丈。 耐久性の高いポリカーボネート製で、イヤーカップは折りたたみ式です。ケーブルは片出しのカールコードで、長さは1.3〜3mです。置き場所を移す機会が多い人にも合います。
3. 64Ωで、鳴らしやすい。 インピーダンスは64Ωです。オーディオインターフェースのヘッドホン出力につなぐ使い方で、専用のヘッドホンアンプを足さなくても音量が確保しやすい帯です。
一方で、側圧が強いという指摘が多く、長時間のミックスには向きにくい機種です。この点はREPUTATIONの節で整理します。
ゼンハイザー公式ページの記載です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 型式 | ダイナミック型・密閉型 |
| 周波数特性 | 8Hz-25kHz |
| インピーダンス | 64Ω |
| 最大音圧レベル | 113dB |
| 全高調波歪み | 0.1% |
| 周囲の騒音の減衰 | 最大32dB |
| 質量 | 285g |
| ケーブル | 片出しカールコード(1.3〜3m) |
| 接続 | 3.5mmプラグ(6.3mm変換アダプター付属) |
| 保証 | 2年 |
数字が示す意味を補足します。
周波数特性 8Hz-25kHz — 人の可聴域はおおむね20Hz-20kHzです。8Hzは可聴域の外までの記載で、実際の低域の聞こえ方は、イヤーパッドの密着具合に左右されます。
最大音圧レベル 113dB — 出せる音量の上限の目安です。日常の確認音量では余るほどの数字で、鳴らしにくさを心配する水準ではありません。
全高調波歪み 0.1% — 音の歪みを示す数字です。小さいほど元の波形に近く、0.1%は日常のモニタリングで気にする水準ではありません。
質量 285g — 軽さを売りにする機種ではありません。側圧の強さと合わせて、着けている時間が長くなるほど存在感が出ます。
| ストア | 税込 | 状況 | 購入 |
|---|---|---|---|
| 楽天市場 | ¥13,217 | 2026.10.19 取得時点の新品実売価格(ゼンハイザープロオーディオ公式店) | 楽天市場で見る |
| Amazon | リンク先で確認 | JAN 4044155207774 での検索結果を開きます | Amazonで見る |
| サウンドハウス | リンク先で確認 | 「Sennheiser HD 280 PRO MK2」での検索結果を開きます | サウンドハウスで見る |
楽天には1万円台前半の出品も複数ありますが、商品名が他店と同一の文面で並ぶ店が多く、この表では楽器・家電量販・メーカー公式の新品を採りました。価格は日々動きます。購入前に、表のボタンから最新の価格をご確認ください。
| 機種 | 税込 | 向いている人 |
|---|---|---|
| audio-technica ATH-M50x | ¥19,900 | 着け心地とケーブルの交換しやすさを優先したい人 |
| SONY MDR-7506 | ¥14,861最安 | 予算を抑えつつ、ミックスの確認に使う実績のある密閉型がほしい人 |
| beyerdynamic DT 770 PRO | ¥28,611(80Ω) | 録音よりも、自宅での長めのモニタリングに重きを置く人 |
(価格は各レビュー記事の取得時点のものです。取得日はATH-M50xが2026.10.05、MDR-7506が2026.08.31、DT 770 PROが2026.08.25)
遮音と丈夫さで選ぶならHD 280 PRO MK2、着け心地を重視するならATH-M50x、ミックスの確認に使うなら7506、という並びです。ほかに、AKG K371もミックス寄りの候補です。
以下は旧HD 280 PROに対する評価です。国内販売店はMK2の音質面の変更はないと説明していますが、MK2そのものを測定したレビューは今回確認できていません。
評価が一致するのは、遮音性と頑丈さです。HomeDJStudioは受動遮音32dBを歌い手やDJ向けに十分と評価し、Sonarworksも頑丈な作りと遮音性を長所に挙げています。同じく両者が指摘するのが側圧の強さで、遮音と引き換えに長時間では疲れやすいという見方です。HomeDJStudioは、通気が少なく蒸れやすい点にも触れています。
音については意見が割れます。HomeDJStudioは中立的で色付けが少ないと評価し、自宅制作のミックスや仕上げにも向くとしています。一方Sonarworksは、低域の聞こえ方がイヤーパッドの密着具合で変わるため、ミックスよりも録音向きだと位置づけています。HomeStudioBasicsはさらに厳しく、中低域に抜けがあるとして、ミックス用途ではMDR-7506を勧めています。Sonarworksの測定では、個体によって80Hz以下が左チャンネルで約5dBずれたものがあったとも報告されています。
楽天ではゼンハイザー公式店の商品に8件のレビューがあり、平均は4.5です(2026.10.13時点)。件数が少なく、傾向までは言えません。
実務的には、録音時の遮音用と割り切り、ミックスの最終判断は別のヘッドホンやスピーカーでも確かめる使い方なら、気になりにくい機種です。
価格は楽天市場の商品検索から取得しました。取得日は表に記載しています。JANはJAN 4044155207774で、楽天の商品検索(プロダクト)と国内販売店のページの記載が一致しました。
評判の参照元(いずれも旧HD 280 PROのレビュー):