ここで比べるのは、口元に近づけて声を録る「放送向け」のXLRダイナミックマイクです。ライブで手に持つ定番マイクではなく、アームやスタンドに据えて、配信やポッドキャスト、ナレーションの声を録る用途の5本です。
5本の価格は¥17,998から¥86,300まで広がっています。ただし、選ぶときに最初に確認するのは価格ではありません。手持ちのオーディオインターフェイスやミキサーに、ゲインの余裕があるかどうかです。ダイナミックマイクは出力が小さく、とくにSM7Bは出力が低いことで知られています。
| こういう人 | 買うべき機種 | 実売価格 |
|---|---|---|
| 予算を抑えて、放送向けのXLRマイクを試したい | RODE PodMic | ¥17,998最安 |
| エアコンやPCのファン音が気になる部屋で、堅牢な金属ボディのマイクが欲しい | RODE Procaster | ¥36,000 |
| ゲインを60dB以上確保できる機材を持っていて、定番の音を選びたい | SHURE SM7B | ¥58,300 |
| インターフェイスのゲインが足りず、ブースターも買い足したくない(ファンタム電源は使える) | SHURE SM7dB | ¥77,000 |
| 声にもバスドラムにも使える1本を持ちたい | Electro-Voice RE320 | ¥86,300 |
2人で収録するなら、同じマイクが2本とXLR入力が2つ要ります。ポッドキャストの人数別の機材構成は人数で決まるポッドキャスト機材の組み合わせにまとめています。
「USBマイクで済ませるか、XLRマイクにするか」を決めていない場合は、先にUSBマイクとXLRマイクの違いを読むと判断が早くなります。
RODE PodMic — 予算を抑えて、放送向けの音から始める。 周波数特性は20Hz〜20kHzで、話し声の帯域を中心に整えられたカーディオイド(単一指向性)のダイナミックマイクです。内蔵のポップフィルターと内部ショックマウントを備えるため、別売りアクセサリを揃える出費が少なく済みます。USB端子を持たない分、価格が抑えられています。重量は937gと、重量を確認できた4本のなかで最も重く、軽量なアームでは持ち上がらない場合があります。詳しくはRODE PodMicの単体レビューで扱っています。
RODE Procaster — 周囲のノイズに強く、壊れにくい作り。 オールメタルのボディに、内蔵ショックマウントと内蔵ポップフィルターを備えた放送用マイクです。周波数特性は75Hz〜18kHzで、声の帯域に絞った設計です。机の低い振動音や空調の低いうなりが最初から抑えられる方向の特性です。PodMicより価格は上がりますが、エアコンやパソコンのファン音を拾いにくい環境づくりを重視する人に向きます。695gは重量を確認できた4本のうち2番目に軽く、アームにも載せやすい部類です。出力は小さめなので、組み合わせる機材のゲインは確認が必要です。単体の詳細はRODE Procasterのレビューにあります。
SHURE SM7B — 定番だが、ゲインを要求する。 周波数特性は50Hz〜20kHz。電磁ノイズへの遮蔽と内蔵ポップフィルターで、パソコンやモニターの近くでも使いやすい設計です。一方で出力が低く、Shure公式も60dB以上のゲインを確保できる機材か、インライン型のブースターを勧めています。重量は764gです。ゲインに余裕があるインターフェイスと組み合わせれば、価格はこの5本の中間に収まります。足りない場合は、ブースター代を含めて総額を計算してください。詳細はSHURE SM7Bのレビューです。
SHURE SM7dB — ゲイン不足を、マイク側で解決する。 SM7Bの設計を引き継ぎつつ、+18dBまたは+28dBに切り替えられるプリアンプを内蔵しています。プリアンプの動作には+48Vのファンタム電源が必須で、供給できない機材では意味がなくなります。プリアンプはバイパスもできます。SM7Bにブースターを足す構成と比べると、配線が減り、総額もSM7dBに近づきます。単体の解説はSHURE SM7dBのレビューにあります。
Electro-Voice RE320 — 声にもバスドラムにも使える、切り替え式の1本。 本体の切り替えスイッチで、一般カーブ(45Hz〜18kHz)とキックカーブ(30Hz〜18kHz)を選べます。声の収録と楽器の収録を兼ねる人向けの設計で、放送専用のPodMicやProcasterとは目的が違います。ブラストフィルターを一体化し、公式の感度は2.5mV/Paと、同じ表で比べる5本のうち最も高い数値です。価格は5本で最も高く、声だけを録る人には割高です。詳細はElectro-Voice RE320のレビューにあります。
数値は各機種の公式資料の記載です。SM7dBの感度と重量は公式で確認できなかったため空欄としました。
| 項目 | PodMic | Procaster | SM7B | SM7dB | RE320 |
|---|---|---|---|---|---|
| 指向性 | カーディオイド | カーディオイド | カーディオイド | カーディオイド | カーディオイド |
| 周波数特性 | 20Hz〜20kHz | 75Hz〜18kHz | 50Hz〜20kHz | 50Hz〜20kHz | 45Hz〜18kHz(一般)/30Hz〜18kHz(キック) |
| 感度(mV/Pa) | 1.60 | 1.6 | 1.12 | 公式で未確認 | 2.5 |
| 重量 | 937g | 695g | 764g | 公式で未確認 | 681g |
| 内蔵プリアンプ | なし | なし | なし | +18dB/+28dB(切り替え) | なし |
| ファンタム電源 | 不要 | 不要 | 不要 | 必須(+48V) | 不要 |
| ポップ対策 | 内蔵ポップフィルター | 内蔵ポップフィルター | 内蔵ポップフィルター | 内蔵ポップフィルター | 一体型ブラストフィルター |
| 実売価格(楽天・新品) | ¥17,998 | ¥36,000 | ¥58,300 | ¥77,000 | ¥86,300 |
感度の数値は大きいほど、同じ声量でマイクが出す信号が大きく、インターフェイス側のゲインが少なくて済みます。RE320は2.5mV/Paで最も有利、SM7Bは1.12mV/Paで最も不利です。ただし、インターフェイスのプリアンプの質や許容ゲインでも結果は変わるため、数値の大小だけで音量が決まるわけではありません。
価格の差は、おおむね次の内容の差です。PodMicはUSBやDSPを省いたぶんの安さ、Procasterは金属ボディと内蔵の振動対策、SM7B・SM7dBはシールド設計とブランドの実績、SM7dBはプリアンプ内蔵、RE320は切り替え式の音響設計です。
2026.10.21 に楽天市場で確認した新品の実売価格です。中古・展示品・アクセサリ単体は除外しています。
| ストア | 税込 | 購入 |
|---|---|---|
| 楽天市場 | ¥17,998 | 楽天市場で見る |
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| サウンドハウス | — | 取り扱いを確認できなかったため掲載していません |
| ストア | 税込 | 購入 |
|---|---|---|
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|---|---|---|
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| ストア | 税込 | 購入 |
|---|---|---|
| 楽天市場 | ¥77,000 | 楽天市場で見る |
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|---|---|---|
| 楽天市場 | ¥86,300 | 楽天市場で見る |
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SM7BとSM7dBの出品はセール期間中の価格を含みます。SM7dBの出品には数量限定の付属ケースが付く場合があります。価格は日々動くため、購入前に表のボタンから最新の価格をご確認ください。
SM7Bにブースターを足す場合の総額は、SM7B(¥58,300)にCloudlifter CL-1(¥22,800、2026.09.21 取得)を足して約¥81,100です。SM7dB(¥77,000)のほうが安くなる計算ですが、取得日が異なる参考値です。
価格は楽天市場の商品検索から取得しました。取得日は2026.10.21です。Cloudlifter CL-1の価格のみ2026.09.21 取得です。