ウーファーが3〜4.5インチの小型モニタースピーカーは、5インチクラスより一回り小さく、机の上に収まりやすいのが利点です。その代わり、低域の下限は5インチより上がります。同じ小型でも、安さに寄せた機種、入力の多さに寄せた機種、音の基準に寄せた機種、サイズに寄せた機種で性格がまるで違います。
この記事で比べるのは次の5台です。価格はすべてペア(左右2本1組)で統一し、2026.10.09に楽天市場で確認した新品の実売です。
| こういう人 | 選ぶ機種 | ペア価格 |
|---|---|---|
| とにかく安く、最初のモニター環境を作りたい | PreSonus Eris 3.5 2nd Gen | ¥17,325最安 |
| オーディオインターフェース、スマホ、PCを切り替えながら鳴らしたい | EDIFIER MR4 MKII | ¥28,354 |
| 低域の下限と補正スイッチで、基準器として使いたい | YAMAHA HS4 | ¥33,800 |
| インターフェースなしで、USBとBluetoothで手軽に鳴らしたい | FOSTEX PM0.3BD | ¥38,500 |
| 机の奥行きがほとんどない。持ち運びもしたい | IK Multimedia iLoud Micro Monitor | ¥37,400(在庫限り)/通常¥66,000前後 |
5台は横並びで優劣がつく関係ではありません。誰が買うかで、答えが入れ替わります。
PreSonus Eris 3.5 2nd Gen — いちばん安く始められる。 3.5インチウーファーと1インチのシルクドームツイーターを組み合わせ、再生周波数帯域は公式で80Hz〜20kHzです。入力はバランスの1/4インチTRSとRCAが2系統ずつ、ステレオミニもあり、価格のわりに接続の自由度があります。ペアで¥17,325と5台の中で最安ですが、Bluetoothはありません。低域は80Hzからなので、キックやベースの下の方までは見えにくい点は割り切りが要ります。詳しくはEris 3.5 2nd Genのレビューをご覧ください。
EDIFIER MR4 MKII — 入力の多さと、音を整えるつまみ。 XLR・TRS・RCA・AUXに加えてBluetooth v6.0(LDAC対応)まで受けられるため、オーディオインターフェースとスマホを、つなぎ替えずに鳴らせます。公式の仕様には高音と低音の調整つまみも載っています。ウーファーは4.5インチで、周波数特性は公式で50Hz〜40kHzとされています。一方、奥行きは244mmと5台で最大です。机の奥行きに余裕がある人向けです。詳しくはMR4 MKIIのレビューで扱っています。
YAMAHA HS4 — 小型でも基準器に寄せた設計。 4.5インチウーファーで、再生周波数帯域は-10dB基準で60Hz〜22kHzです。背面にはROOM CONTROL(低域の量を調整)とHIGH TRIM(高域の量を調整)のスイッチがあり、壁際で膨らむ低域を抑える使い方ができます。入力はXLR/TRSコンボとRCA、ステレオミニで、Bluetoothは持ちません。素の音で作業の基準を作りたい人に向いた性格です。詳しくはHS4のレビューをご覧ください。
FOSTEX PM0.3BD — USBとBluetoothで、インターフェースなしで鳴らす。 左右でアクティブ側とパッシブ側に分かれた1ペアのセットです。USB Type-C(96kHz/24bitまで)、Bluetooth 5.0、AUXの3系統を備え、オーディオインターフェースを持たなくてもパソコンと直結できます。MUSIC/VOICEの2つの音質モードがあり、音楽とナレーションで鳴らし分けられます。一方、XLRやTRSのバランス入力はありません。奥行きは133mmで、5台の中でもっとも浅い設計です。詳しくはPM0.3BDのレビューで解説しています。
IK Multimedia iLoud Micro Monitor — 置き場所が最優先ならこの1台。 公式表記で横幅9cm、奥行き13.5cmと、5台の中でいちばん小さい筐体です。3インチウーファーに56bitのDSPを組み合わせ、背面の3つのEQスイッチとDESKTOPモードで、低域・高域と机の反射を補正します。低域の下限は-3dBで55Hzとされていますが、3インチの物理的な限界は残ります。ペアの重量は1.7kgで、持ち運びも視野に入ります。価格は通常¥66,000前後で、今回は在庫限りの特価¥37,400の出品も確認しました。詳しくはiLoud Micro Monitorのレビューをご覧ください。
数値はすべて各メーカー公式ページの記載です。再生周波数帯域は、メーカーごとに測定の基準が違うため、基準を併記しています。基準が違う数字どうしで優劣をつけないでください。
| 項目 | Eris 3.5 2nd Gen | MR4 MKII | HS4 | PM0.3BD | iLoud Micro Monitor |
|---|---|---|---|---|---|
| ウーファー | 3.5インチ | 4.5インチ | 4.5インチ | 75mm | 3インチ |
| 再生周波数帯域(公式表記) | 80Hz〜20kHz(基準の記載なし) | 50Hz〜40kHz(基準の記載なし) | 60Hz〜22kHz(-10dB) | 100Hz〜40kHz(基準の記載なし) | 55Hz〜(-3dB) |
| 幅(1本) | 141mm | 140mm | 150mm | 110mm | 90mm |
| 奥行き(1本) | 164mm | 244mm | 213mm(L)/203mm(R) | 133mm | 135mm |
| 有線入力 | TRS×2・RCA×2・ステレオミニ | XLR・TRS・RCA・AUX | XLR/TRSコンボ×2・RCA×2・ステレオミニ | USB-C・AUX(ステレオミニ) | RCA・ステレオミニ |
| Bluetooth | なし | あり(v6.0・LDAC) | なし | あり(5.0・SBC/AAC) | あり |
| 低域・高域の補正 | 公式で確認できず | 高音・低音の調整つまみ | ROOM CONTROL・HIGH TRIM | MUSIC/VOICEの2モード | EQスイッチ×3・DESKTOPモード |
表の幅と奥行きは、各社の公式表記から項目別に取り出しました(iLoud Micro Monitorは公式が幅9cm・奥行き13.5cmと明記しています)。数字から読み取れる分かれ目は次の3点です。
奥行きが浅いのはPM0.3BDとiLoud Micro Monitor。 机の奥行きが限られるなら、この2台が先に候補に残ります。MR4 MKIIは244mmと5台で最大で、置き場所を食います。
バランス入力(XLR/TRS)があるのはEris 3.5、MR4 MKII、HS4。 オーディオインターフェースに正式につなぐ前提なら、この3台です。PM0.3BDとiLoud Micro Monitorは、パソコンやスマホから直接鳴らす使い方が中心になります。
Bluetoothを持つのはMR4 MKII、PM0.3BD、iLoud Micro Monitor。 スマホや音楽配信アプリをケーブルなしで鳴らしたいなら、この3台に絞られます。
すべてペア(左右2本1組)の価格です。2026.10.09に楽天市場で新品の出品を確認しました。中古・展示品・アクセサリー・バンドル品は除いています。
| 販売形態 | ストア | 税込 | 購入 |
|---|---|---|---|
| ペア(2本、1パッケージ) | 楽天市場(イシバシ楽器) | ¥17,325 | 楽天市場で見る |
| — | Amazon | リンク先で確認 | Amazonで見る |
| — | サウンドハウス | リンク先で確認 | サウンドハウスで見る |
| 販売形態 | ストア | 税込 | 購入 |
|---|---|---|---|
| ペア(アクティブ側とパッシブ側のセット) | 楽天市場(Outlet Plaza・取り寄せ品) | ¥28,354 | 楽天市場で見る |
| — | Amazon | リンク先で確認 | Amazonで見る |
| — | サウンドハウス | — | 取り扱いを確認できなかったため掲載していません |
EDIFIER楽天市場店では¥29,980の出品も確認しました。取り寄せ品は納期が読みにくいため、すぐ使いたい場合は在庫状況も見比べてください。
| 販売形態 | ストア | 税込 | 購入 |
|---|---|---|---|
| ペア(2本) | 楽天市場(Apple専門店 キットカット) | ¥33,800 | 楽天市場で見る |
| — | Amazon | リンク先で確認 | Amazonで見る |
| — | サウンドハウス | リンク先で確認 | サウンドハウスで見る |
HS4は、確認した新品の出品がすべてペア販売でした。1本だけの新品は見当たりません。
| 販売形態 | ストア | 税込 | 購入 |
|---|---|---|---|
| 1ペア(アクティブ側とパッシブ側のセット) | 楽天市場(イケベ楽器) | ¥38,500 | 楽天市場で見る |
| — | Amazon | リンク先で確認 | Amazonで見る |
| — | サウンドハウス | リンク先で確認 | サウンドハウスで見る |
他店で¥35,000前後の新品出品も確認しました。店ごとに差があるため、購入前に比べる価値があります。AmazonはJANを公式ページで確認できなかったため、型番のキーワード検索リンクにしています。
| 販売形態 | ストア | 税込 | 購入 |
|---|---|---|---|
| ペア(2本、1パッケージ)・在庫限りの特価 | 楽天市場(Rock oN Line) | ¥37,400 | 楽天市場で見る |
| — | Amazon | リンク先で確認 | Amazonで見る |
| — | サウンドハウス | リンク先で確認 | サウンドハウスで見る |
¥37,400は在庫限り・数量限定の特価で、複数の店が同じ価格を出していました。通常の出品は¥66,000前後(2台一組ペア販売)が多数です。特価が終わると価格が大きく変わる点に注意してください。
価格は日々動きます。購入前に、表のボタンから最新の価格をご確認ください(2026.10.09時点の実売価格です)。
小型のままもう一段上の精度を求めるなら、GENELEC 8010Aがあります。76mmウーファーと19mmの金属ドームツイーターを、重量1.5kgのダイキャストアルミ筐体に収めた小型機で、公式の周波数特性は74Hz〜20kHz(±2.5dB)です。入力はXLRのバランス入力1系統のみで、1本あたり¥46,200(2026.09.30時点のレビュー記載値)と、ここで比べた5台より価格帯が上がります。詳しくはGENELEC 8010Aのレビューをご覧ください。
価格は楽天市場の商品検索から取得しました(2026.10.09時点)。