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モニタースピーカー / REVIEW

YAMAHA HS3|
デスクが狭いなら、HS5より先に見るべき小型機

2026.08.02 公開 / YAMAHA / JAN 4957812689885
楽天レビュー 2.5(2件)
YAMAHA HS3
MODEL
HS3
I/O
XLR/TRSフォーン(コンボジャック)×2、RCA×2、ステレオミニ(L側入力)
実売(税込)
¥29,400
CONCLUSION
デスクの奥行きが浅い、あるいは複数モニターや機材で置き場所に余裕がない場合、HS3が現実的な選択です。HS5より一回り小さいだけでなく、L側の1本だけで2系統の音源を直接切り替えられる入力の多さが、狭い環境での配線をシンプルにします。

「置けない」を先に解決する小型機CONCLUSION

HS5がモニタースピーカー選びの定番だとして、実際に机の上に置こうとすると奥行きや重さで詰まる人が一定数います。HS3はその「置けない」を解決するために存在する、HSシリーズの小型モデルです。

選ばれる理由は3つです。

1. 奥行きが浅い。 L側で189mm、R側で177mmと、HS5の222mmよりコンパクトです。ノートパソコンの奥にもう1台モニターを置くような、余白の少ないデスクでも収まりやすい設計です。

2. L側1本に入力が集中している。 XLR/TRSのコンボジャックが2系統、RCAが2系統、ステレオミニが1系統と、L側だけで複数の音源を受けられます。オーディオインターフェースとスマートフォンを同時につないで切り替える、といった使い方が、追加の機材なしで可能です。

3. HSシリーズ共通の「素の音」思想。 小型化してもYAMAHAの音作りの方向性は変わりません。加工せず録った音をそのまま聞く、という基準はHS5と共通です。

なお、モニタースピーカーは音を心地よく聞かせるための機材ではなく、録音のアラを隠さずに聞くための機材です。この前提の詳しい違いは別記事に譲ります。

モニタースピーカー選びで見るべき軸CRITERIA

  • 設置スペースに収まるか。 モニタースピーカーは左右対称に、耳の高さで使うのが基本です。奥行き・高さが確保できなければ、性能以前に正しく設置できません。
  • 入力の口数が足りるか。 音源を1つしか繋がない前提の機種と、複数繋いで切り替えられる機種があります。作業スタイルに合っているかを先に確認してください。
  • 1本か、ペアか。 モニタースピーカーは1本単位の販売が基本ですが、HS3は市場に出回っている新品のほとんどがペア(L側・R側の2本1組)売りです。単体販売はほぼ見当たりませんでした。

HS3は「置き場所の制約が最優先」で「入力を1本にまとめたい」人に向いた選択です。

スペックの要点SPEC

すべてYAMAHA公式ページの記載です。L側とR側で仕様が一部異なる点に注意してください。

項目L側R側
ユニット構成3.5インチウーファー+0.75インチドームツイーター同左
再生周波数帯域70Hz-22kHz(-10dB)/85Hz-20kHz(-3dB)同左
アンプ出力26W+26W同左
外形寸法132×223×189mm132×223×177mm
質量2.8kg2.1kg
入力端子XLR/TRSコンボ×2、RCA×2、ステレオミニスピーカー入力端子(L側から接続)
最大音圧レベル100dB SPL(1m時)同左

L側とR側で奥行き・質量が違う理由 — HS3はL側にアンプと入力端子をまとめ、R側はL側からスピーカーケーブルで音を受け取る構成です。R側には音源を直接つなぐ入力がありません。ペアで初めて機能する設計なので、単体で片方だけを買っても、もう片方の代わりにはならない点に注意してください。

再生周波数帯域 70Hz〜(-10dB) — HS5の54Hzと比べると低域の下限が高く、超低域の確認には向きません。キックの一番低い成分やサブベースの処理は、この機種単体では判断しきれない場面が出てきます。ボーカルや中高域の作業が中心で、低域はヘッドホンや別のリファレンスで補う、という使い方が合理的です。

入力がL側に集中 — XLR/TRSコンボが2系統ある点が特徴です。1つはオーディオインターフェース、もう1つはミキサーやサブ機材、という組み方ができます。RCA×2とステレオミニも合わせると、最大5系統の音源をL側だけで受けられる計算になり、切り替え作業を配線のつなぎ替えではなくボリュームノブの操作で完結させやすくなります。

最大音圧レベル100dB — 「機材が歪まずに出せる音量の上限」の目安です。宅録・自宅DTMで問題になる音量域を大きく上回っており、この項目で不足を感じる場面はほぼありません。

どこで買うかPRICE

HS3は新品の単体(1本)販売がほとんど見当たらず、ペア(L側・R側の2本1組)での販売が基本です。

販売形態ストア税込状況購入
ペア(2本、L側+R側)楽天市場¥29,4002026.10.19 取得時点の実売価格(中屋楽器店)楽天市場で見る
—Amazonリンク先で確認JAN 4957812689885 での検索結果を開きますAmazonで見る
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単体(1本)売りの新品在庫は、今回の調査時点では確認できませんでした。L側だけ、R側だけの故障交換用途を探している場合は、店舗に直接在庫を問い合わせる必要があります。

同価格帯の3台と比べるALTERNATIVES

同じ「デスクに収める小型モニター」の枠には、性格の異なる機種がそろっています。

機種税込向いている人
IK Multimedia iLoud Micro Monitor¥37,400(ペア)予算を上げてでもDSPによる補正やBluetoothを使いたい人
PreSonus Eris 3.5 2nd Gen¥17,325(ペア)最安とにかく初期費用を抑えて2本目・3本目の環境を作りたい人
YAMAHA HS5¥19,250(1本)/¥34,000(ペア)デスクに奥行きの余裕があり、低域の見通しを優先したい人

(価格はいずれも2026.08.25〜31時点の楽天市場での実売価格)

価格だけを見るとEris 3.5 2nd Genが圧倒的に安く見えますが、HS3はYAMAHAの「素の音」基準と、L側に音源を集約できる入力の多さで差別化されています。単に安さだけで選ぶならEris、置き場所の制約と音の基準の両方を取りたいならHS3、という住み分けです。

買わなくていい人DO NOT BUY IF

  • 低域の確認を最優先したい人。 -10dBで70Hzまでという特性は、キックやベースを扱う作業には物足りません。低域重視ならHS5やKRK ROKIT 5のような5インチクラスを検討してください。
  • 片方だけ壊れて交換したいだけの人。 HS3は新品のペア販売が基本で、L側単体・R側単体の入手性は良くありません。片側故障での買い替えは、結果的にペアごと買い直す前提で考える必要があります。
  • すでに5インチ以上のモニターを持っていて、置き場所にも余裕がある人。 小型化によるメリットは「置けること」に集約されます。置き場所の制約がないなら、あえて小型モデルを選ぶ理由は薄くなります。

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スペックの出典SOURCES

  • YAMAHA公式 HS3/HS4製品ページ https://jp.yamaha.com/products/proaudio/speakers/hs_3_4_inches/index.html
  • YAMAHA公式 HS3/HS4仕様ページ https://jp.yamaha.com/products/proaudio/speakers/hs_3_4_inches/specs.html

価格は楽天市場の商品検索から取得しました。取得日は各表に記載しています。

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