iLoud Micro Monitorは、IK Multimediaが手がける超小型のモニタースピーカーです。1台が180×135×90mmとコンパクトながら、内部にDSP(デジタル信号処理)を搭載し、単なる小型PCスピーカーとは異なる位置づけの製品になっています。
選ばれる理由は3つです。
1. 圧倒的な設置面積の小ささ。 1台あたりの設置面積はB5ノートよりも小さく、ノートパソコンの両脇に置いても圧迫感がありません。デスクの余白がほぼない環境でも導入できます。
2. DSPによる特性補正。 56bitのDSPでクロスオーバーとタイムアライメント(左右・帯域ごとの音の到達タイミング調整)を制御しています。加えて、机に直置きしたときの反射を抑える「デスクトップモード」を含む3系統のEQスイッチを備えており、設置環境による音の乱れをある程度吸収できます。
3. Bluetooth入力に対応。 制作中のリファレンス確認だけでなく、スマートフォンの音源をワイヤレスで鳴らす用途にも使えます。
モニタースピーカーは音を心地よく聞かせる機材ではなく、録音のアラをそのまま聞くための機材です。この前提の詳しい違いは別記事に譲ります。
iLoud Micro Monitorは「設置面積の制約が最優先」で、多少の低域の物足りなさを許容できる人に向いた選択です。
すべてIK Multimedia公式ページの記載です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ユニット構成 | 3インチ カスタムコンポジット素材ウーファー+3/4インチシルクドームツイーター |
| 再生周波数帯域 | 55Hz〜20kHz超(-3dB時55Hz) |
| アンプ出力 | 50W RMS(4基のClass-Dアンプによるバイアンプ駆動、トータル) |
| 外形寸法 | 180(幅)×135(奥行き)×90(高さ)mm(1台あたり) |
| 質量 | 1.7kg(ステレオペア2本の合計) |
| 入力端子 | RCA、1/8インチステレオミニ、Bluetooth |
| 最大音圧レベル | 公式ページに記載なし(未確認) |
再生周波数帯域 55Hz〜 — 5インチクラスのHS5(54Hz)とほぼ同じ下限を、3インチウーファーで実現している点が特徴です。DSPによる補正である程度の低域まで再生できるように設計されていますが、これは物理的にウーファーが大きいスピーカーと同じ量感で低域が鳴る、という意味ではありません。数値としての下限と、体感する低域の量感は別の話です。
56bit DSP — アナログ回路だけでは難しい、細かいクロスオーバー調整やタイムアライメント補正をデジタル処理で行っています。小さい筐体でウーファーとツイーターの音の出方をそろえるための仕組みで、小型スピーカーが抱えがちな「音がまとまらない」という弱点を補う役割を持っています。
3系統のEQスイッチ — デスクに直置きしたときの反射を抑える「デスクトップモード」に加え、高域・低域それぞれの補正スイッチを備えています。測定機材を使わなくても、設置環境に応じた簡易調整ができます。
質量1.7kg(ペア合計) — 公式仕様はペア単位で質量を示しています。1台あたりに換算するとおよそ0.85kgと非常に軽く、持ち運びを前提にした製品であることがうかがえます。
iLoud Micro Monitorは1台のパッケージにステレオペア(2本)が同梱される製品で、単体(1本)販売はありません。
| 販売形態 | ストア | 税込 | 状況 | 購入 |
|---|---|---|---|---|
| ペア(2本、1パッケージ) | 楽天市場 | ¥66,000 | 2026.08.25 取得時点の実売価格(ガッキワタナベ) | 楽天市場で見る |
| — | Amazon | リンク先で確認 | JAN 4530027196890 での検索結果を開きます | Amazonで見る |
| — | サウンドハウス | 未確認 | — | — |
セール時期には一時的な特価が出ることもありますが、通常時の実売はこの価格帯が目安です。購入前に、表のボタンから最新の価格をご確認ください。
同じ「デスクに収める小型モニター」の枠には、価格帯の異なる機種がそろっています。
| 機種 | 税込(ペア) | 向いている人 |
|---|---|---|
| YAMAHA HS3 | ¥29,400 | 予算を抑えつつ、HSシリーズ共通の「素の音」基準を優先したい人 |
| PreSonus Eris 3.5 2nd Gen | ¥19,800 | とにかく初期費用を抑えて小型モニター環境を作りたい人 |
| YAMAHA HS5(1本×2) | ¥48,400 | 置き場所に多少の余裕があり、5インチクラスの低域を優先したい人 |
(価格はいずれも2026.08.25時点の楽天市場での実売価格。HS5は1本価格を2本分に換算)
iLoud Micro Monitorはこの中で最も高価格帯です。価格差の多くはDSP補正機能とBluetooth対応、持ち運びを想定した設計に対する対価と考えられます。予算を優先するならEris 3.5 2nd Gen、置き場所に余裕が少しでもあるならHS3、という住み分けです。
価格は楽天市場の商品検索から取得しました。取得日は各表に記載しています。