モニタースピーカーやモニターヘッドホンは、最初から上位機を揃える必要はありません。むしろ最初の1台で作業を続けているうちに出てくる具体的な不満から逆算して、次に何を買い替えるかを決めたほうが無駄な出費を避けられます。
| こういう人 | 買うべき機種 | 実売価格 |
|---|---|---|
| 最初の基準器として、癖の少ないモニタースピーカーが欲しい | YAMAHA HS5 | ¥19,250(1本)最安 |
| HS5の低域が物足りず、量感を増やしたい(味付けのある低域でよい) | KRK ROKIT 8 Generation Five | ¥63,800(1本) |
| HS5の低域が物足りないが、フラットな傾向は保ったまま伸ばしたい | ADAM Audio T7V | ¥35,900(1本) |
| 低域を伸ばしても部屋の反響が気になり、機材側で補正したい | IK Multimedia iLoud Precision 6 MKII | ¥154,000(1本) |
| モニターヘッドホンの入門として、使い勝手重視で1本欲しい | audio-technica ATH-M50x | ¥19,900 |
| M50xの音や素材・ケーブルの作りに物足りなさを感じ始めた | SHURE SRH1540 | ¥83,000 |
モニタースピーカーは1本単位の価格です。ステレオで使うには2本必要なので、購入前に必ずペア価格も確認してください。
数値は各メーカー公式サイトの記載です。
| 項目 | YAMAHA HS5 | KRK ROKIT 8 G5 | ADAM Audio T7V | iLoud Precision 6 MKII |
|---|---|---|---|---|
| ウーファー | 5インチコーン | 8インチ(ケブラー系アラミド繊維) | 7インチ(ポリプロピレン) | 6.5インチ(コーテッド・ペーパー) |
| ツイーター | 1インチドーム | 1インチシルクドーム | 1.9インチ U-ARTリボン型 | 1.5インチグラフェン強化テキスタイル |
| 再生周波数帯域 | 54Hz-30kHz(-10dB) | 42Hz-36kHz(±3dB) | 39Hz-25kHz(-6dB) | 45Hz-22.5kHz(±1dB)/低域拡張37Hz |
| アンプ出力 | LF45W+HF25W(計70W) | 総電力203W | LF50W+HF20W(計70W) | 総合150W RMS |
| 最大SPL | 記載なし | 111dB | 110dB以上(ペア) | 連続103dB/ピーク115.2dB |
| 室内音響補正 | なし | なし | なし | ARC内蔵(マイク付属) |
| 質量(1本) | 5.3kg | 10.45kg | 7.1kg | 7.9kg |
再生周波数帯域の下限は、HS5からiLoud Precision 6 MKIIまで段階的に下がります。 HS5の54Hzから、T7Vは39Hz、iLoud Precision 6 MKIIは低域拡張時37Hzまで再生できます。ただし測定基準(-10dB、-6dB、±1dBなど)がメーカーごとに違うため、数字だけで優劣を決めるのではなく実際に試聴できる環境があれば確認することをおすすめします。
iLoud Precision 6 MKIIだけが室内音響補正を内蔵します。 他の3台がスピーカー単体の性能を追求しているのに対し、iLoud Precision 6 MKIIは設置した部屋の癖ごと機材側で補正する発想です。価格差の大部分はこの機能にあります。
| 項目 | audio-technica ATH-M50x | SHURE SRH1540 |
|---|---|---|
| 型式 | 密閉ダイナミック型 | サーカムオーラル・クローズドバック |
| ドライバー | φ45mm・CCAWボイスコイル | 40mm・ネオジムマグネット |
| 再生周波数帯域 | 15〜28,000Hz | 5Hz〜25,000Hz |
| インピーダンス | 38Ω | 46Ω |
| 感度 | 99dB/mW | 99dB/mW |
| 遮音性能 | 記載なし | 15dB(@1kHz) |
| ケーブル | 3種類付属(着脱式ではない) | 着脱式・無酸素銅・デュアルエグジット |
| 質量 | 285g | 286g |
インピーダンス・感度はほぼ同じ水準です。 どちらもパソコンやオーディオインターフェイスに直結して十分な音量が取れる数値のため、アンプの有無で差が出る組み合わせではありません。差は素材とケーブルの作り込みに現れます。SRH1540は着脱式ケーブルと明示された遮音性能の数値を持ち、M50xより一段仕上げが上がっています。
モニタースピーカー — HS5から始めて、不満の中身で分岐する。 HS5は味付けを抑えた基準器で、まずここから自分の耳の基準を作ります。低域の量感そのものが足りないと感じるならROKIT 8 Generation Fiveのように味付けのある低域を持つ機種へ、フラットな傾向を保ったまま再生帯域を伸ばしたいならT7Vへ進みます。どちらでも足りず、部屋の反響まで気になり始めたら、スピーカー単体の性能ではなく設置環境ごと補正するiLoud Precision 6 MKIIが最後の選択肢です。
モニターヘッドホン — M50xを基準に、素材とケーブルで上位を検討する。 M50xは低インピーダンスで扱いやすく、3種類のケーブルが付属する使い勝手の良さが評価される機種です。音質や素材の作り込みに物足りなさを感じ始めたら、着脱式ケーブルと明示された遮音性能を持つSRH1540が次の候補になります。価格差は3倍以上あるため、現状のM50xに不満がなければ急いで買い替える理由はありません。
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|---|---|---|
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サウンドハウスの価格はこの記事には載せていません。各機種の単体レビュー記事から、サウンドハウスの検索結果を開けます。価格は日々動きます。購入前に、表のボタンから最新の価格をご確認ください(2026.08.30時点の実売価格です。モニタースピーカーは1本あたりの価格です)。
価格は楽天市場の商品検索から取得しました(2026.08.30時点)。