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モニタースピーカー / REVIEW

部屋の反響まで自動で測って補正する、置き場所を選ばない1台|
iLoud Micro Monitorの上に、部屋の測定と補正までを積んだらどうなるか

2026.08.25 公開 / IK MULTIMEDIA / JAN 4530027195947
部屋の反響まで自動で測って補正する、置き場所を選ばない1台
MODEL
iLoud MTM MKII
I/O
XLR/TRSフォーンコンボ×1、ARCマイク入力(1/8インチTS)×1、USB Type-B×1
実売(税込)
¥154,000
CONCLUSION
設置場所の音響条件が理想的でなく、それでもモニターの精度を確保したいなら、iLoud MTM MKIIが候補になります。ARCという自動ルーム補正を内蔵していること、MTM配列のドライバーで音像の定位が安定していること、iLoud Micro Monitorよりはるかに大きい100Wの出力を持つことの3点が理由です。

部屋を測って補正する、という発想のモニターCONCLUSION

IK Multimedia iLoud Micro Monitorは価格を抑えたコンパクトモデルとして知られていますが、上位のiLoud MTM MKIIは方向性が異なります。単に大きく高出力にしただけでなく、設置した部屋の音響特性を測定して自動で補正する機能を持っています。

長く検討に値する理由を3つに整理します。

1. ARCによる自動ルーム補正を内蔵している。 マイクを接続して部屋の反響を測定し、周波数特性を自動で補正する機能です。理想的な音響環境を用意できない部屋でも、測定した上で補正をかけられる点が一般的なモニタースピーカーとの違いです。

2. MTM配列で音像が安定している。 2基のウーファーでツイーターを挟むMTM(ミッド・トゥイーター・ミッド)配列を採用しています。左右対称の音の広がり方になりやすく、リスニングポイントがずれても定位が崩れにくい構造です。

3. 出力に余裕がある。 総電力100W RMSは、同社のiLoud Micro Monitorと比べてはるかに大きい数値です。音量を上げても余裕を持って駆動できます。

ルーム補正機能をどう評価するかCRITERIA

比較の軸は3つです。

  • 設置する部屋の音響条件が理想的か。 壁や家具の反響が気になる、左右対称に設置できない、という環境であるほどARCの価値が高まります。
  • 価格差をどう見るか。 ペアで15万円台と、一般的な5インチクラスの3倍以上の価格です。補正機能や出力の余裕にその差額分の価値を見出せるかどうかが判断の分かれ目です。
  • すでに理想的な設置環境がある場合はどうか。 左右対称に設置でき、部屋の反響も気にならないなら、補正機能の恩恵は相対的に小さくなります。

部屋の条件に制約があり、それでも精度を確保したい人にはiLoud MTM MKIIが向いています。理想的な設置環境がすでにあるなら、価格の安いモデルでも十分な場合があります。

スペックの要点SPEC

すべてIK Multimedia公式製品ページの記載です。

項目内容
ドライバー構成3.5インチウーファー×2(MTM配列)+1インチツイーター(バックチャンバー搭載)
寸法264(幅)×160(高さ)×130(奥行き)mm
質量2.5kg(スピーカー+フット、1本あたり)
出力100W RMS(LF70W+HF30W、Class-Dバイアンプ)
最大音圧レベル連続97dB、ピーク110.5dB(自由音場)/112.5dB(半空間)
周波数特性48Hz-28kHz(±2dB)、拡張時36Hz-32kHz
入力端子XLR/1/4インチTRSコンボ×1、ARCマイク入力(1/8インチTS)×1、USB Type-B×1
クロスオーバー2.8kHzデジタルクロスオーバー

質量2.5kgと寸法の小ささ — 出力100Wという数値からは大型のモニターを想像しがちですが、実際の本体は264×160×130mmとコンパクトです。デスク上に置けるサイズのまま、大出力とルーム補正機能を積んでいる点がこの機種の特徴です。

ARCマイク入力とUSB Type-B — 付属のマイクを接続して部屋を測定し、その結果をUSB経由でスピーカー本体に反映させる仕組みです。一度設定すれば、マイクを外した後も補正はスピーカー側に保持されます。

周波数特性 48Hz〜28kHz(±2dB) — 拡張時には36Hzまで下がるとされていますが、通常の平坦な特性としては48Hzからです。他機種の-10dB表記とは基準が異なるため、単純な数値比較はできない点に注意してください。

最大音圧レベル ピーク112.5dB(半空間) — 壁際など反射の多い設置(半空間)での測定値です。自由音場(開けた空間)での110.5dBと条件によって数値が変わる点は、設置環境を検討する際の参考になります。

どこで買うかPRICE

iLoud MTM MKIIはペアでの販売が基本で、単体(1本のみ)の新品販売は確認できませんでした。

ストア税込(ペア)状況購入
楽天市場¥154,0002026.08.26 取得時点の実売価格(key)楽天市場で見る
Amazonリンク先で確認JAN 4530027195947 での検索結果を開きますAmazonで見る
サウンドハウスリンク先で確認「IK Multimedia iLoud MTM MKII」での検索結果を開きますサウンドハウスで見る

ホワイトカラーは別のJANで販売されています。この表は標準のブラックカラーの実売価格です。価格は日々動きます。購入前に、表のボタンから最新の価格をご確認ください。

同価格帯の3台と比べるALTERNATIVES

iLoud MTM MKIIが唯一の正解ではありません。価格や方向性の異なる選択肢もあります。

機種税込向いている人
IK Multimedia iLoud Micro Monitor¥37,400(ペア)最安同じブランドでまず価格を抑えたい人。ルーム補正はないが持ち運びしやすい
JBL 308P MkII¥46,200(1本)ルーム補正より伝統的な8インチの物量を優先したい人
KRK ROKIT 8 Generation Five¥63,800(1本)低域の量感を前に出したい人。ARCのような補正機能は搭載しない

(価格はいずれも2026.08.26時点の楽天市場での実売価格)

分かれ目は「部屋の条件を補正機能で解決したいか、それとも物量や出力の伝統的な余裕で解決したいか」です。iLoud MTM MKIIは前者の解決策で、価格を抑えたい、あるいはシンプルな構成を好むならMicro MonitorやJBL 308P MkIIのほうが選びやすくなります。

買わなくていい人DO NOT BUY IF

  • 設置環境がすでに理想的な人。 左右対称に設置でき、部屋の反響も気にならないなら、ARCによる補正の恩恵は相対的に小さくなります。同価格帯なら物量で選ぶ選択肢のほうが合う場合があります。
  • 予算を5インチクラスの標準的な水準に抑えたい人。 ペアで15万円台は、一般的な5インチモニターの3倍以上です。補正機能に価値を見出せないなら、他機種のほうがコストパフォーマンスで上回ります。
  • 同じブランドのMicro Monitorで足りている人。 すでにMicro Monitorで作業に不満がないなら、買い替える理由は薄いです。今の環境で困っていることを先に言語化してください。

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スペックの出典SOURCES

  • IK Multimedia公式 iLoud MTM MKII仕様ページ https://www.ikmultimedia.com/products/iloudmtm/index.php?p=specs

価格は楽天市場の商品検索から取得しました。取得日は各表に記載しています。

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