モニタースピーカーを検索すると、5インチクラスにはYAMAHA HS5、KRK ROKIT 5 Generation Five、ADAM Audio T5Vという3台がほぼ同じ価格帯(1本あたり実売2万円台後半〜4万円弱)で並びます。ウーファーの口径はどれも5インチで共通ですが、音の方向性は3台ともはっきり違います。
| こういう人 | 買うべき機種 | 実売価格(1本) |
|---|---|---|
| 味付けの少ない基準器がほしい。低域を素直に確認したい | YAMAHA HS5 | ¥19,250最安 |
| 低域の量感を感じながら作業したい。部屋補正アプリも使いたい | KRK ROKIT 5 Generation Five | ¥24,750 |
| 高域の伸びや解像感を重視したい。予算は抑えたい | ADAM Audio T5V | ¥28,600 |
モニタースピーカーは1本単位の販売が基本で、ステレオで使うには2本必要です。価格を見るときは、この記事の数字が1本あたりかどうかを必ず確認してください。
3台を比べる前に、外してはいけない軸を決めます。
数値はすべて各メーカーの公式サイトの記載です。
| 項目 | YAMAHA HS5 | KRK ROKIT 5 G5 | ADAM Audio T5V |
|---|---|---|---|
| ウーファー | 5インチコーン | 5インチ ケブラー系アラミド繊維コーン | 5インチ(ポリプロピレン) |
| ツイーター | 1インチドーム | 1インチシルクドーム | 1.9インチ U-ARTリボン型 |
| 再生周波数帯域 | 54Hz-30kHz(-10dB) | 54Hz-30kHz(±3dB)/拡張43Hz-40kHz | 45Hz-25kHz(-6dB) |
| アンプ出力 | LF45W+HF25W(計70W) | LF35W+HF20W(計55W、ピーク130W) | LF50W+HF20W(計70W) |
| 最大音圧レベル | 記載なし | 104dB | 106dB以上(ペア) |
| 外形寸法 | 170×285×222mm | 191×288×242mm | 298×179×297mm |
| 質量(1本) | 5.3kg | 4.95kg | 5.7kg |
| 入力端子 | XLR×1、フォーン×1 | バランスXLR/TRSコンボ×1 | XLR×1、RCA×1 |
再生周波数帯域の基準がメーカーごとに違う点に注意してください。 HS5は-10dB、ROKIT 5は±3dB(拡張レンジは別基準)、T5Vは-6dBという異なる基準で公表されています。数字だけで並べて優劣を語ると、実際の聞こえ方とずれる可能性があります。
低域の量感はROKIT 5が前に出やすい設計です。 拡張レンジで43Hzまでの再生をうたい、この3台の中で最も低域方向への余裕を打ち出しています。KRKは自社アプリによる簡易的な部屋補正機能も無料で提供しており、低域の量感を活かしながら設置環境の癖を減らせます。
T5Vだけがリボン型に近いツイーター構造です。 U-ARTという1.9インチの加速リボン型ツイーターを採用しており、一般的なドーム型より高域の立ち上がりと伸びに特徴があるとされています。HS5・ROKIT 5はどちらもドーム型です。
入力端子の違いも見落とせません。 T5VだけがXLRとRCAの両方に対応しており、家庭用機器からの接続も選べます。HS5とROKIT 5はプロ用のバランス入力が基本です。
YAMAHA HS5 — 白いコーンの「素の音を出す」思想。 YAMAHAが長年作り続けているHSシリーズの中核モデルです。低域を持ち上げて気持ちよく鳴らす一般的なスピーカーとは逆に、録った音をそのまま聞かせる方向で作られています。長く売れているモデルのため、設置や調整でつまずいたときの情報量も多く、初めての1台としての安心感があります。
KRK ROKIT 5 Generation Five — 黄色いウーファーの低域重視設計。 ±3dBで54Hz、拡張レンジでは43Hzまでの再生をうたい、同クラスの中でも低域方向への余裕があります。無料アプリによる部屋補正機能も付いており、防音・吸音が不十分な部屋でも設置による音の偏りを減らす手段があります。低域の量感を感じながら作業したい人に向いた1台です。
ADAM Audio T5V — 上位機と同じ系統のツイーターを価格を抑えて搭載。 ADAM Audioは上位モデルから一貫してリボン型に近い構造のツイーターにこだわってきたメーカーです。T5Vはその技術の流れを汲む1.9インチのU-ARTツイーターを、5インチクラスの価格帯に落とし込んでいます。高域の質感に不満を感じたことがある人が、まず試しやすい選択肢です。
| 販売形態 | 税込 | 購入 |
|---|---|---|
| 1本 | ¥24,200 | 楽天市場で見る |
| ペア(2本) | ¥34,000 | 楽天市場で見る |
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| 販売形態 | 税込 | 購入 |
|---|---|---|
| 1本 | ¥39,600 | 楽天市場で見る |
| ペア(2本) | ¥79,200 | 楽天市場で見る |
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| 販売形態 | 税込 | 購入 |
|---|---|---|
| 1本 | ¥28,600 | 楽天市場で見る |
| ペア(2本) | ¥57,200 | 楽天市場で見る |
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3台とも、1本価格を2倍してもペア売りの実売価格とほぼ一致しています(大きなまとめ買い割引はありません)。価格は日々動きます。購入前に、表のボタンから最新の価格をご確認ください(2026.08.26時点の実売価格です)。
部屋が広く、聞く位置が正面から動きやすいなら、ワンサイズ上の6.5インチクラスも選択肢に入ります。JBL 306P MkII(6.5インチウーファー、1本¥40,480)はImage Control Waveguideという導波管構造で、聞く位置がずれても音の印象が変わりにくい設計です。ただし5インチクラスより一回り大きく重いため、デスクの奥行きを先に確認してください。詳しくはJBL 306P MkIIの単体レビューで扱っています。
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