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モニタースピーカー / REVIEW

リボン型に近い高域の伸びを、5インチの価格帯で初めて選べる|
ドーム型ツイーターとは違う高域の質感を、価格を抑えたまま試すという選択

2026.07.20 公開 / ADAM AUDIO / JAN 4260113133668
リボン型に近い高域の伸びを、5インチの価格帯で初めて選べる
MODEL
T5V
I/O
XLR×1、RCA×1
実売(税込)
¥28,600
CONCLUSION
高域の解像感や伸びを重視してモニタースピーカーを選ぶなら、ADAM Audio T5Vが候補になります。上位モデルと同じU-ARTリボン型ツイーターを積んでいること、5インチクラスとしては価格が抑えられていること、XLRとRCAの両方に対応し接続の自由度が高いことの3点が理由です。

上位機と同じツイーターを、価格を抑えて積むCONCLUSION

モニタースピーカーの多くはドーム型ツイーターを採用していますが、ADAM Audioは上位モデルから一貫してリボン型に近い構造のツイーターにこだわってきたメーカーです。T5Vはそのツイーター技術を、価格を抑えたTシリーズに落とし込んだモデルです。

長く選ばれてきた理由を3つに整理します。

1. U-ARTツイーターを搭載している。 1.9インチの加速リボン型ツイーターで、ADAM Audioの上位機に採用されてきた技術の流れを汲んでいます。ドーム型より高域の伸びと立ち上がりの速さに特徴があるとされる構造です。

2. 5インチクラスとして価格が抑えられている。 特徴的なツイーターを積みながら、実売価格は5インチクラスの標準的な水準に収まっています。高域の質感だけを変えてみたい人が試しやすい価格帯です。

3. XLRとRCAの両方に対応している。 オーディオインターフェイスからXLRで受けることも、家庭用機器からRCAで受けることもできます。接続の選択肢が広いぶん、機材構成を変えても使い続けやすくなります。

モニタースピーカー選びで高域を軸にする理由CRITERIA

比較の軸は3つです。

  • 高域の質感に不満があるか。 ドーム型ツイーターの音が硬く感じる、あるいは高域の伸びが物足りないと感じているなら、T5Vのような設計は選ぶ理由になります。
  • 接続端子が手元の機材と合うか。 XLR中心の環境でもRCA中心の環境でも使えるかどうかは、機材構成によって重要度が変わります。
  • 価格と質感のバランスをどこに置くか。 同じ5インチクラスにはより安いモデルもより高いモデルもあります。ツイーターの質感にどれだけ価値を置くかで判断が変わります。

高域の質感を軸に選びたい人にはT5Vが向いています。価格だけを最優先するなら、後述の代替機のほうが合う場合もあります。

スペックの要点SPEC

すべてADAM Audio公式製品ページの記載です。

項目内容
ウーファー5インチ(ポリプロピレン素材)
ツイーターU-ART 1.9インチ加速リボン型(HPS波動ガイド搭載)
再生周波数帯域45Hz-25kHz(-6dB)
クロスオーバー周波数3kHz
最大SPL106dB以上(ペア、1m)
アンプ出力LF50W+HF20W(トータル70W、PWM方式)
入力端子XLR×1、RCA×1
外形寸法298(幅)×179(高さ)×297(奥行き)mm
質量5.7kg(1本あたり)

ツイーター U-ARTリボン型 — 一般的なドーム型ツイーターとは異なる駆動方式です。振動板を面で駆動する構造で、高域の立ち上がりの速さと伸びに特徴があるとされています。硬さのある高域が気になっていた人ほど違いを感じやすい部分です。

再生周波数帯域 45Hz〜25kHz(-6dB) — 他メーカーの多くが-10dBや-3dBで表記する中、ADAM Audioは-6dBという基準で公表しています。基準が異なるため、他機種の数値と単純比較はできない点に注意してください。

最大SPL 106dB以上(ペア) — 1本ではなくペアでの測定値として公表されています。単体の数値と比べる際は条件の違いに注意が必要です。

質量5.7kg — YAMAHA HS5(5.3kg)と近い重さです。同程度のスタンドやデスクスペースで運用できます。

どこで買うかPRICE

販売形態ストア税込状況購入
1本楽天市場¥28,6002026.08.26 取得時点の実売価格(島村楽器)楽天市場で見る
ペア(2本)楽天市場¥57,2002026.08.26 取得時点の実売価格(key)楽天市場で見る
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1本¥28,600×2=¥57,200と、ペア売りの価格が一致しています。購入前に、表のボタンから最新の価格をご確認ください。

同価格帯の3台と比べるALTERNATIVES

T5Vが唯一の正解ではありません。同じ5インチクラスには個性の異なる機種がそろっています。

機種税込(1本)向いている人
YAMAHA HS5¥19,250素の音を基準にしたい人。ドーム型ツイーターで癖の少ない再現
KRK ROKIT 5 Generation Five¥24,750低域の量感を重視したい人。黄色いウーファーで低音が前に出る味付け
PreSonus Eris 3.5 2nd Gen¥17,325最安まず価格を抑えて始めたい人。ウーファーは3.5インチとひと回り小さい

(価格はいずれも2026.08.26時点の楽天市場での実売価格、1本あたり)

分かれ目は「高域の質感に価値を置くか、それとも素の音の基準や低域の量感を優先するか」です。T5Vは高域の伸びを試したい人向けの選択で、基準器としての中立さを求めるならHS5、低域の迫力を求めるならROKIT 5のほうが合います。

使った人は何と言っているかREPUTATION

ADAM Audio T5Vは「この価格でこれ以上は望めない」という高評価がほぼ一致しています。higherhz.orgのレビューでは「透明感がありながら音の厚みもある」と評され、5インチウーファーとしては予想以上のパンチと歪みの少なさが好意的に語られています。低域は45Hzまで沈み込み、「サブウーファーなしでも十分」という評価も見られます。リボンツイーターに近い設計をこの価格帯に導入した点も高く評価されており、レビュアー自身は「ヒスノイズもほとんど気にならない」としています。

不満点はほぼ見当たりませんが、レビュアーが自らは経験しなかったとしつつ紹介しているのが、他のユーザーから聞かれる「リボンツイーターで耳が疲れる」「高域がきつく感じる」という声です。本人の試聴では気にならなかったとしながらも、こうした指摘が一定数あることは認めています。高域の伸びを評価する声が大半である一方、長時間のミキシング作業で高域に敏感な人は、試聴してから判断したほうが安全かもしれません。総じて価格を超えた完成度という評価が優勢な機種で、初めて5インチクラスのモニターを検討する人にも選びやすい候補として繰り返し挙げられています。

買わなくていい人DO NOT BUY IF

  • 高域の質感に特にこだわりがない人。 T5Vの価値の中心はツイーターの質感です。そこに関心がないなら、他機種のほうがコストパフォーマンスで上回る場合があります。
  • 極端に予算を抑えたい人。 5インチクラスにはさらに安いモデルもあります。価格を最優先するなら、後述の代替機を先に検討してください。
  • 同時に3系統以上を録りたい人。 モニタースピーカーは基本的にステレオ2本での運用を前提とした機材です。複数トラックの一発録りなど別用途の機材選びと混同しないよう注意してください。

次に読むNEXT

スペックの出典SOURCES

  • ADAM Audio公式 T5V製品ページ https://www.adam-audio.com/en/t-series/t5v/

価格は楽天市場の商品検索から取得しました。取得日は各表に記載しています。

評判の参照元:

  • higherhz「Adam Audio T5V review: Almost perfect budget monitors」 https://higherhz.org/reviews/equipment/adam-audio-t5v/
  • soundref「The Definitive Adam Audio T5V review」 https://soundref.com/adam-audio-t5v-review/

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