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モニタースピーカー / REVIEW

JBL 305P MkII|
6.5インチは大きすぎると感じるなら、同じ導波管構造を5インチで

2026.09.09 公開 / JBL / JAN 0691991007705
JBL 305P MkII
MODEL
305P MkII
I/O
XLR(バランス)×1、TRS(バランス)×1
実売(税込)
¥32,450
CONCLUSION
机に置くスタジオモニターとして、置き場所に余裕がない、あるいは上位モデルの6.5インチクラスは大きすぎると感じる人には、JBL 305P MkIIが向いています。理由は、306P MkIIと同じImage Control Waveguideという導波管構造を5インチ(126mm)ウーファーのボディに収め、設置の負担と価格を抑えている設計になっているためです。

「小さいほうの導波管モデル」という個性CONCLUSION

JBL 305P MkIIは、上位モデル306P MkIIと同じくImage Control Waveguideという導波管構造を採用しながら、ウーファーを5インチ(126mm)に抑えたモデルです。同じ設計思想を、より小さく・より手頃な価格で使える立ち位置になります。

選ばれる理由は3つです。

1. 306P MkIIより一回り小さい。 306P MkIIのウーファーは6.5インチですが、305P MkIIは5インチです。外形寸法も298×185×231mmと、306P MkIIよりコンパクトで、デスクの上に常設しやすいサイズです。

2. 聞く位置による音の変化が少ない。 Image Control Waveguideの効果で、正面から外れた位置でも音の印象が大きく崩れにくい設計です。1人で正面に座って作業するだけでなく、複数人で確認する場面がある人に向いています。

3. 壁際設置への配慮がある。 背面にHFトリムとバウンダリEQのスイッチを備えており、壁に近い場所に置かざるを得ない環境でも低域の膨らみを抑えやすくなっています。

モニタースピーカーは音を心地よく聞かせる機材ではなく、録音のアラをそのまま聞くための機材です。この前提の詳しい違いは別記事に譲ります。

モニタースピーカー選びで見るべき軸CRITERIA

  • 設置スペースに余裕があるか。 6.5インチクラスは低域に余裕がある一方、奥行き・質量とも大きくなります。デスクが狭いなら5インチクラスのほうが現実的です。
  • 聞く位置が毎回同じかどうか。 正面の決まった位置だけで作業するなら指向性の広さは優先度が下がりますが、複数人での確認や、椅子の位置が定まらない環境では効いてきます。
  • 設置場所が壁に近いかどうか。 背面バスレフ型のスピーカーは壁との距離で低域の量感が変わります。壁際設置を前提にするなら、調整機能の有無を確認してください。
  • 1本か、ペアか。 モニタースピーカーは1本単位の販売が基本です。305P MkIIも1本・ペアの両方で流通しています。

スペックの要点SPEC

すべてJBL公式ページ(jblpro.com)の記載です。

項目内容
ユニット構成5インチ(126mm)ロングスロー・ウーファー+1インチ(25mm)織り込み複合素材ネオジムソフトドームツイーター
クロスオーバー1725Hz(4次 Linkwitz-Riley)
アンプ出力41W+41W(デュアルClass-D、トータル82W)
最大音圧レベル連続94dB/ピーク108dB
再生周波数帯域49Hz-20kHz(±3dB)/拡張レンジ 43Hz-24kHz(-10dB)
入力感度92dB@1m(-10dBV入力時)
S/N比75dBA(A-Weighted)
全高調波歪率0.2%(1kHz/2.83Vrms出力時)
入力端子XLR(バランス)×1、TRS(バランス)×1、入力感度切替(+4dBu/-10dBV)
外形寸法298(高さ)×185(幅)×231(奥行き)mm
質量約4.73kg(1本あたり)

Image Control Waveguide — ツイーターの周囲に成形されたガイドを配置し、音の広がり方(指向性)を制御する構造です。一般的な小型モニターは正面から外れるほど高域が減衰しますが、この構造によって減衰の度合いが緩やかになります。306P MkIIと同じ設計思想を、5インチサイズのボディに収めています。

アンプ出力 トータル82W — 306P MkII(トータル112W)よりは控えめですが、同クラスの5インチモニター(YAMAHA HS5のトータル70W)と比べると同等かやや余裕がある水準です。出力の大きさは音量の上限に関わる数字であり、音質の良し悪しとは別軸の指標です。

入力感度切替 +4dBu/-10dBV — 業務用機器の標準的な信号レベル(+4dBu)と、民生用機器の信号レベル(-10dBV)を切り替えられます。オーディオインターフェースとの組み合わせで音量バランスが極端に変わる場合、この設定が合っていない可能性があります。

背面のHFトリム・バウンダリEQ — HFトリムは高域を±2dB、バウンダリEQは50Hz付近の低域を最大-3dB調整できるスイッチです。壁に近い場所へ設置したときに低域が過剰に膨らむのを抑えるなど、設置環境に応じた微調整に使います。

どこで買うかPRICE

販売形態ストア税込状況購入
1本楽天市場¥32,4502026.09.09 取得時点の実売価格(mask dB)楽天市場で見る
ペア(2本)楽天市場¥52,5802026.09.09 取得時点の実売価格(ミュージックランドKEY EAST)楽天市場で見る
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1本とペアは別店舗の出品で、1本価格を2倍すると¥32,450×2=¥64,900となり、この時点ではペア売り(¥52,580)のほうが2本買いより安くなっています。出品と時期で逆転するため、購入時に両方を見比べてください。中古市場では相場が大きく変動するため、中古を検討する場合は別途価格を確認してください。

同価格帯の3台と比べるALTERNATIVES

305P MkIIが唯一の正解ではありません。同じ5インチクラスの主要機種と比べます。

機種税込(1本)向いている人
YAMAHA HS5¥24,200最安価格を抑えつつ味付けの少ない基準器が欲しい人
ADAM Audio T5V¥28,600高域の解像感を重視したい人
KRK RP5 G5(Rokit 5 Generation Five)¥39,600低域の量感を重視し、部屋補正アプリも使いたい人

(価格はいずれも2026.09.09時点の楽天市場での実売価格、1本あたり)

305P MkIIはこの3機種のほぼ中間の価格帯です。価格を抑えたいならHS5、高域の解像感を求めるならT5V、低域の量感を重視するならRP5 G5という住み分けになります。305P MkIIは、Image Control Waveguideによる指向性の広さと、上位機と共通の設計思想を持ちながら価格を抑えたい人に向いた選択です。

使った人は何と言っているかREPUTATION

305P MkIIは価格帯を考えると評価が高いモデルです。allthingsgearのレビューは、この価格帯の中では音質面で上位に位置づけられる一台だと評価しており、背面のHFトリムとバウンダリEQのスイッチで、壁際設置時の低域の膨らみを実務的に抑えられる点も評価されています。

一方、測定を伴うerinsaudiocornerのレビューでは、1.6〜1.8kHz付近に約+3dBのピークがあり、ボーカルが前に張り出して聞こえる傾向があると指摘されています。225Hz付近のディップも報告されており、中低域のバランスにクセがあるという評価です。allthingsgearも、5インチウーファーという構成上、低域には限界があるとしてサブウーファーとの併用を勧めています。出力についても、内蔵DSPのリミッターにより1m実測で96〜102dB程度に制限されており、大音量でのファーフィールド用途には向かないという分析があります。同じ測定データを扱うAudio Science Reviewのフォーラムでは、100〜300Hz帯域の共鳴を指摘する声がある一方、前モデルからの改善を評価するコメントもあり、実売価格の上昇に見合う進化かどうかで意見が分かれています。

楽天のユーザーレビューは2件・平均4.0です(2026.09.09取得)。5点と3点が1件ずつという内訳で、件数として傾向を読める段階ではありません。総じて、価格を踏まえれば十分な解像感を持つ一方、中域のピークと限られた低域は、ニアフィールドでの近接使用を前提に受け止めるのが実務的です。

買わなくていい人DO NOT BUY IF

  • 6.5インチクラスの低域の余裕を求める人。 5インチウーファーは低域の物理的な量感で6.5インチクラスに及びません。低音の迫力を重視するなら306P MkIIのような上位機を検討してください。
  • 正面の決まった位置だけで作業する人。 Image Control Waveguideの利点は聞く位置の自由度にあります。常に同じ位置で聞くなら、この機種でなければならない理由は薄くなります。
  • 大音量でのファーフィールド再生を想定する人。 内蔵リミッターにより出力が抑えられているため、広い部屋での大音量再生には向きません。ニアフィールド(近接)での使用が前提です。

次に読むNEXT

スペックの出典SOURCES

  • JBL Professional公式 305P MkII製品ページ https://jblpro.com/en-US/products/305p-mkii

価格は楽天市場の商品検索から取得しました。取得日は各表に記載しています。

評判の参照元:

  • Erin's Audio Corner「JBL 305P MkII - Powered Two-Way Studio Monitor Review」 https://www.erinsaudiocorner.com/loudspeakers/jbl_305pmk2/
  • All Things Gear「JBL 305P MKII review: Bargain price meets great sound」 https://allthingsgear.com/jbl-305p-mkii-review-bargain-price-meets-great-sound/
  • Audio Science Review フォーラム「JBL 305P MkII Review (Erin)」 https://www.audiosciencereview.com/forum/index.php?threads/jbl-305p-mkii-review-erin.22999/
  • 楽天ユーザーレビュー 2件・平均4.0(2026.09.09取得)

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