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オーディオインターフェイス / REVIEW

54dBのゲインとループバックで、2入力の配信・宅録を2万円台前半で始める|
2025年10月発売の2入力機。32bitやMIDIは持たず、持ち運べる450gに収めています

2026.10.16 公開 / YAMAHA / JAN 4957812716383
54dBのゲインとループバックで、2入力の配信・宅録を2万円台前半で始める
MODEL
UR22MK3
I/O
2 in / 2 out(マイク/ライン2・Hi-Z1・ヘッドホン1)
RESOLUTION
24bit / 192kHz
実売(税込)
¥22,000
CONCLUSION
マイクとギターを同時に録り、配信も1台でこなしたい人なら、YAMAHA UR22MK3が候補になります。マイク/ライン兼用のコンボ入力が2つあってループバックを内蔵していること、質量450gで持ち運べること、Cubase AIが付属してそのまま制作を始められること。この3点が理由です。ゲインの余裕と32bit対応を優先するなら、他の機種を先に見てください。

2入力・ループバック・450gの組み合わせCONCLUSION

YAMAHA UR22MK3は、2025年10月に発売された2入力2出力のUSB-Cオーディオインターフェイスです。ヤマハのニュースリリース(2025.10.09)では、1入力のUR12MK3とともに「UR-MK3シリーズ」として、ブラックとホワイトの2色で発表されました。

選ぶ理由は3つです。

1. マイク/ライン兼用のコンボ入力が2つ。 XLRのマイクと6.3mmのギターやキーボードを、同時に挿せます。入力2はHi-Z(ギター・ベースを直接つなぐ入力)にも対応します。歌いながらギターを録る、2人でトークを録る、といった使い方が1台で済みます。

2. ループバック機能を内蔵。 楽器の演奏音やパソコンで再生している音を本体内でミックスし、パソコン経由で配信できます。ヤマハ公式は、ループバックのオンとオフを本体のモニタースイッチで切り替えられると説明しています。入力ごとにミュートスイッチもあり、配信中に席を離れるときはマイクだけを切れます。

3. 奥行き102mm・450gで持ち運べる。 机に据え置くだけでなく、外へ持ち出して使う想定の大きさです。バスパワーで動くため、電源アダプターは要りません。

2万円台前半のインターフェイスで見ることCRITERIA

比較の軸を先に決めます。

  • 入力が何系統いるか。 マイク1本なら1入力で足ります。マイクと楽器、または2人で録るなら2入力が要ります。
  • ゲインに余裕があるか。 出力の小さいダイナミックマイクは、大きく増幅する前提で作られています。ゲインの上限が低い機種では、音量が足りない場面が出ます。
  • 配信に使うか。 配信するなら、パソコンの音と自分の声を機材内で混ぜるループバックの有無が分かれ目です。
  • 持ち運ぶか。 外に持ち出すなら、重さと電源方式が効きます。

UR22MK3は1つ目、3つ目、4つ目に強く、2つ目は割り切った設計です。

スペックの要点SPEC

数値はヤマハ公式の仕様ページとニュースリリースの記載です。

項目内容
入出力2 in / 2 out(コンボ入力2・アナログ出力2(TRS)・ヘッドホン出力1)
入力端子マイク/ライン兼用コンボ2系統(入力2はHi-Z対応)
ヘッドホン出力TRS×1(40mW+40mW @ 40Ω)
解像度24bit・44.1〜192kHz
ダイナミックレンジマイク/ライン/Hi-Z入力 106dB・メイン出力 107dB
マイクゲイン54dB
周波数特性+0.0/-0.3dB(20Hz〜20kHz)
接続・電源USB Type-C・バスパワー(DC 5V/0.5A)。USB DC INでの給電にも対応
MIDIなし
サイズ・質量幅158×高さ47×奥行102mm・450g
付属品USBケーブル(Type-C〜Type-A、1.5m)、Cubase AIライセンスカード、Steinberg Plusライセンスカード

数字のままでは判断できないので、効いてくる項目を訳します。

マイクゲイン54dB — マイクが拾った小さな信号を持ち上げる量の上限です。SHURE SM58のようなダイナミックマイクは、増幅の幅が足りないと音量が足りなくなることがあります。1つ上の価格帯のScarlett 2i2(4th Gen)はマイク入力のゲインが69dBで、15dBの差があります。小さい声で歌う人や、感度の低いマイクを使う人は、この差を見ておいてください。

ダイナミックレンジ106dB — 扱える一番小さい音と一番大きい音の差です。宅録ではエアコンや外の音のほうが先に問題になるため、この数字だけで機種を選ぶ必要はありません。

24bit・192kHz — 音を記録する細かさの上限です。実際の制作の多くは24bit/48kHzで行われます。Steinberg UR22Cは32bitに対応しており、その差はSteinberg UR22Cのレビューで扱っています。ヤマハ公式の比較表では、32bit対応とDSPエフェクトを持つのはUR-MK3ではなく上位のURX-Cシリーズ側です。

MIDIなし — シンセや音源モジュールを5ピンMIDIでつなぐ使い方はできません。MIDI端子が要るなら、公式の比較表ではURX22Cが該当します。

バスパワー・450g — パソコンのUSB端子から給電するので、電源アダプターは要りません。電力の弱いUSBハブを挟むと動作が不安定になる恐れがあるため、パソコン本体の端子に直接つなぐのが基本です。

ループバックとダイレクトモニタリングが実際にやっていることFEATURES

ループバック。 パソコンで再生しているBGMや効果音と、マイクの声を機材内で混ぜて、配信ソフトへ1本の音として送る機能です。この機能がないインターフェイスで同じことをするには、仮想オーディオのソフトを足す必要があります。配信が主目的でないなら必須ではありませんが、あると配信の準備が減ります。

ダイレクトモニタリング。 録音中の自分の音を、パソコンを通さずに本体から直接ヘッドホンへ返す機能です。パソコンを経由すると音が遅れて聞こえ、歌や演奏がずれて感じられます。ヤマハ公式は、このモニタリングを遅延のない環境と説明しています。UR22MK3はモノラルとステレオの切り替えにも対応します。

入力ごとのミュート。 配信中に席を離れるとき、マイクだけを切れます。ソフト側で操作するより確実で、押し間違えにくい位置にあるのが利点です。

付属ソフト。 DAWのCubase AI(ダウンロード版)と、Steinberg Plusのライセンスカードが付きます。買ったその日から録音と編集を始められます。

どこで買うかPRICE

ストア税込状況購入
楽天市場¥22,0002026.10.16 取得時点の実売価格(ブラック・新品)楽天市場で見る
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サウンドハウスリンク先で確認「YAMAHA UR22MK3」での検索結果を開きますサウンドハウスで見る

楽天市場では、ブラックもホワイトも¥22,000の出品が大半でした。ヤマハの希望小売価格は税込¥19,800(ニュースリリースの記載)のため、実売はそれより高い水準です。ホワイトはJANが別(4957812716437)なので、色で検索するときは型番末尾のB・Wを確認してください。

価格は日々動きます。購入前に、表のボタンから最新の価格をご確認ください。ケーブルなどを同梱したセット品や、旧世代のUR22MK2も同じ検索に出てきます。商品名の型番を確かめてください。

同価格帯の3台と比べるALTERNATIVES

UR22MK3が唯一の正解ではありません。ゲインや入力数で答えが変わります。

機種税込向いている人
Focusrite Scarlett 2i2 (4th Gen)¥28,600マイクのゲインに余裕がほしい人。レベル合わせを自動化したい人
BEHRINGER UMC202HD¥15,950最安2入力を1万円台で。ループバックや付属ソフトより価格を優先する人
YAMAHA UR12MK3¥16,500入力は1つで足りる人。同じシリーズで価格を抑えたい人

(価格は各レビューに記載した楽天市場の実売価格。取得日はScarlett 2i2が2026.09.14、UMC202HDが2026.10.02、UR12MK3が2026.08.25です)

分かれ目は「ゲイン」と「入力数」です。小さい声やゲインの低いマイクで歌うならScarlett 2i2、入力が1つで足りるならUR12MK3、とにかく価格を抑えて2入力ならUMC202HD、配信と持ち運びを含めて1台で済ませたいならUR22MK3という並びになります。1つ上の価格帯を見るなら、3万円前後のオーディオインターフェイス比較もあります。

買わなくていい人DO NOT BUY IF

  • ゲインの余裕を最優先にしたい人。 マイクゲインは54dBです。小さい声で歌う、感度の低いマイクを使う、といった条件では、69dBのScarlett 2i2のほうが安全です。
  • MIDI機器をつなぐ人。 UR22MK3にMIDI端子はありません。シンセや音源モジュールを5ピンMIDIでつなぐなら、公式の比較表でMIDI入出力を持つURX22Cが候補になります。
  • 32bitの録音や、DSPエフェクトを使いたい人。 UR22MK3は24bitで、DSPエフェクトは上位のURX-Cシリーズに限られます。以前の定番であるSteinberg UR22Cは32bitとDSPを備えていましたが、新品の流通が細っています。
  • USBマイクだけを使っている人。 USBマイクはパソコンに直接つながるため、インターフェイスの接続先がありません。XLR端子のマイクを買う予定がないなら、この出費は後回しにできます。

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スペックの出典SOURCES

  • ヤマハ UR-MK3 Series 概要ページ https://jp.yamaha.com/products/music_production/interfaces/ur-mk3/index.html
  • ヤマハ UR-MK3 Series 仕様ページ https://jp.yamaha.com/products/music_production/interfaces/ur-mk3/specs.html
  • ヤマハ ニュースリリース(2025.10.09)https://www.yamaha.com/ja/news_release/2025/25100902/

価格は楽天市場の商品検索から取得しました(2026.10.16時点)。JAN 4957812716383で一致を確認しています(ブラック・新品)。

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