2in/2outクラスのオーディオインターフェイスを探すと、価格帯の近さからFocusrite Scarlett 2i2としばしば比較されるのが、audientのEVO 4です。audient公式サイトの記載を確認すると、EVO 4が選ばれる理由は3つに絞られます。
1. Smartgainが20秒以内でゲインを自動設定する。 audient公式は「ピークを解析し、20秒以内に最適なゲインへ自動調整する」と説明しています。ツマミの位置に迷う初心者の手間を、ボタン1つに置き換える機能です。
2. ループバックを標準搭載している。 PCが再生している音(ゲームの音、通話相手の声、動画の音声など)をそのままマイクの音と一緒に録音・配信できます。配信や実況を視野に入れているなら、ここが効いてきます。
3. 幅14cmという小型サイズ。 机の上に置きっぱなしにしても圧迫感が少なく、配信用のマイクアームやキーボードと同居させやすいサイズです。
比較の軸を先に決めます。
EVO 4はこの3つの軸すべてで、価格のわりに手堅い選択になります。
すべてaudient公式サイトの記載です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 入出力 | 2 in / 2 out(コンボXLR/TRS入力2系統・うち1系統はHi-Z楽器入力に切替可、TRSモニター出力2・ヘッドホン出力1) |
| 解像度 | 24bit / 96kHz |
| マイクゲイン範囲 | 58dB(-10dBパッド切替可) |
| ダイナミックレンジ | 113dB(A-weighted) |
| ノイズフロア(EIN) | -128dBu未満 |
| ファンタム電源 | 48V±4V(チャンネルごとに10mA) |
| 接続・電源 | USB Type-C(USB 2.0 High Speed)・バスパワー |
| サイズ・重量 | 140×67×67mm・360g |
数字のままでは判断できないので、効いてくる項目を訳します。
マイクゲイン範囲58dB — 「小さい信号をどこまで持ち上げられるか」の上限です。Focusrite Scarlett 2i2(4th Gen)の69dBと比べると数値は控えめですが、宅録で使われる一般的なダイナミックマイク・コンデンサーマイクの多くはこの範囲で足ります。極端に出力の小さいマイクを使う予定がなければ、実用上の不足は出にくい数値です。
ダイナミックレンジ113dB — 「一番小さい音と一番大きい音の差」です。数字が大きいほど、静かな場面でも機材自体のノイズが目立ちません。宅録用途では十分な水準です。
24bit/96kHz — 実際の制作では24bit/48kHzで作業する場面が大半です。96kHzは余裕として付いていると考えて構いません。
ファンタム電源48V±4V — コンデンサーマイクを使うために必要な電源です。チャンネルごとに独立してON/OFFできるため、片方だけダイナミックマイクを挿す使い方にも対応します。
Smartgain — ピーク解析で20秒以内にゲインを決める。 audient公式は「高度なピーク解析によって、ゲインを最適なレベルへ自動で解析・調整・設定する。すべて20秒以内で完了する」と説明しています。録り始める前の「ツマミ合わせ」という作業自体を短縮する機能です。
ループバック — PC上の音声をそのまま取り込む。 配信ソフトのゲーム音・通話相手の声・動画再生音などを、マイクの音声と混ぜて1本の音声として録音・配信できます。外部にミキサーを別途用意しなくても、実況や配信の音声取り込みが完結します。
JFET楽器入力 — ギター・ベースを直接挿せる。 入力の1系統はHi-Z対応のJFET回路で、エレキギターやベースをDI無しで直接接続できます。
この3つは、録音・配信を始めるまでの手間と、機材を増やさずに済む範囲を広げるための機能です。
| ストア | 税込 | 状況 | 購入 |
|---|---|---|---|
| 楽天市場 | ¥24,970 | 2026.08.28 取得時点の実売価格(新品・JANコード一致確認済み) | 楽天市場で見る |
| Amazon | リンク先で確認 | JAN 5060374260368 での検索結果を開きます | Amazonで見る |
| サウンドハウス | リンク先で確認 | 「audient EVO4」での検索結果を開きます | サウンドハウスで見る |
価格は日々動きます。購入前に、表のボタンから最新の価格をご確認ください。
EVO 4が唯一の正解ではありません。目的が違えば答えも変わります。
| 機種 | 税込 | 向いている人 |
|---|---|---|
| Focusrite Scarlett Solo(4th Gen) | ¥19,800 | 歌かギターか、録る音源が基本1系統で足りる人。価格も抑えたい人 |
| BEHRINGER UMC202HD | ¥15,950最安 | とにかく価格を最優先したい人。Midasプリアンプ搭載で基本性能は確保したい人 |
| MOTU M2 | ¥35,970 | 自動化機能より、コンバーターの質とOLEDメーターでの視認性を優先したい人 |
(価格はいずれも2026.08.28時点の楽天市場での実売価格)
分かれ目は単純です。入力1系統で足りて予算を抑えたいならScarlett SoloかUMC202HD、自動化機能と配信用途のループバックを両方欲しいならEVO 4、コンバーターの質を最優先するならM2、という並びになります。
EVO 4のプリアンプについては、ノイズフロアの低さを評価する声が海外レビューで目立ちます。Sweetwaterのレビュー欄やTrustedReviewsでは、2基のマイクプリアンプから録れた音が「クリーンで低ノイズ」と評価されており、通常の使用範囲であれば静かな録音ができるという傾向で一致しています。Smartgainについても、ゲイン合わせの手間を実際に減らしていると好意的に受け止められています。
一方で、不満点も報告されています。入力レベルを最大近くまで上げた場合にわずかなノイズが乗るという指摘や、USB-C接続のハブを経由した際に断続的なノイズ(ticking noise)が発生したという報告がsonicmetricのレビューにあります。スマートフォンをWi-Fiからモバイル回線に切り替えた際に別のノイズが乗ったという報告もあり、電磁的な干渉に敏感な面がある可能性がうかがえます。また、個体によって内部の部品が「カタカタ鳴る」「ボタンがぐらつく」といった組み立て精度への言及も一部に見られますが、レビュー本体で試された個体では組み立て自体は良好だったとされています。
楽天市場のユーザーレビューは2026.08.27時点で3件・平均5.0です。件数が少ないため、傾向を断定できる材料ではありません。
実務的には、ノイズが気になる場合はUSBハブを経由せずパソコン本体のポートへ直結する、スマートフォン等の無線機器を本体から離す、という対処で解決する可能性が高い問題です。
価格は楽天市場の商品検索から取得しました。取得日は表に記載しています。
評判の参照元: