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オーディオIF / REVIEW

オーディオインターフェイスのノイズ対策|
ノイズの種類ごとに原因が違うので、闇雲な買い替えは遠回りです

2026.08.07 公開
オーディオインターフェイスのノイズ対策
CONCLUSION
サーッという常時ノイズが気になる場合は、まずゲインの設定を見直してください。録音レベルを低く抑えて後から音量を上げると、機材の自己ノイズも一緒に持ち上がります。プチプチという断続的なノイズはUSBの電源不足が原因になりやすく、パソコン本体の端子への直挿しで改善することが多くあります。ブーンという低い唸り音は電源のアース電位差(グラウンドループ)が疑わしく、機材の電源を同じ系統にまとめる対策が効きます。原因によって対処法が違うため、買い替えの前に症状を切り分けてください。

ノイズの種類で対処法が変わるCONCLUSION

「ノイズが乗る」と一言で言っても、原因は1つではありません。まず、どんな音が乗っているかを確認してください。

  • サーッという常時のヒスノイズ → ゲイン設定が原因のことが多い
  • プチプチ・ブツブツという断続的なノイズ → USBの電源不足や接続不良が原因のことが多い
  • ブーンという低い唸り音(ハムノイズ) → 電源のアース電位差(グラウンドループ)が原因のことが多い

原因が違えば対策も違います。機材を買い替える前に、どの症状に当てはまるかを切り分けてください。

ゲイン設定が原因のノイズGAIN

オーディオインターフェイスには、必ず自己ノイズ(機材そのものが持つノイズの床)があります。この自己ノイズは、録音レベルの大小に関係なく常に一定量存在します。

ここで、マイクの音量を低く録ってしまうと問題が起こります。録った後でDAW上の音量を上げると、目的の音と一緒に、機材の自己ノイズも同じ比率で持ち上がります。結果として、最初から適正なレベルで録った場合よりも、ノイズが目立つ仕上がりになります。

対策は、録音時点でできるだけ適正なゲインに合わせることです。Focusrite Scarlett 2i2のように、演奏を解析して自動でゲインを決める機能(Auto Gain)や、音割れの直前でゲインを自動的に下げる機能(Clip Safe)を備えた機種であれば、この調整をある程度機械に任せられます。手動で合わせる場合は、一番大きな声・音を出す部分でメーターが振り切れない範囲まで、ゲインを上げておくのが基本です。

USBの電源不足が原因のノイズPOWER

オーディオインターフェイスの多くは、USBケーブル1本から給電されるバスパワー方式で動きます。この電流は機種によって異なり、消費電流が大きい機種を電力の弱いUSBハブ経由で使うと、動作が不安定になることがあります。

症状としては、常時のノイズというより、録音中に突然音が途切れる、プチッというノイズが混ざる、といった形で現れます。対策はシンプルで、パソコン本体のUSB端子に直接接続することです。ノートパソコンでポート数が足りない場合は、セルフパワー方式(外部電源を持つ)のUSBハブを使うと、バスパワー不足による不安定さを避けやすくなります。

電源のアース電位差が原因のノイズGROUND

パソコン・オーディオインターフェイス・モニタースピーカーなど、複数の機器を別々の電源タップやコンセント系統から取ると、機器間でアースの電位に差が生まれることがあります。この電位差が信号ラインに混ざると、低い唸り音(ハムノイズ)として聞こえます。これは電気配線に起因する一般的な現象で、特定の機種に固有の不具合ではありません。

対策としては、関係する機器の電源をできるだけ同じ電源タップにまとめることが基本です。ノートパソコンを充電しながら使っている場合、ACアダプターを外してバッテリー駆動に切り替えると症状が消えることもあります。ケーブル自体を、より短く、電源ケーブルと並走させない配置に変えることも有効です。

症状から見る対処の優先順位WHICH ONE

  • 常にサーッという音が乗っている。 ゲインを見直してください。特にダイナミックマイクを使っている場合、ゲインが足りていないケースが多くあります。
  • USBハブや延長ケーブルを経由している。 パソコン本体の端子に直接つなぎ直してください。それでも不安定なら、セルフパワー方式のUSBハブに切り替えます。
  • 特定の家電の電源を入れるとノイズが増える、または低い唸り音が常に乗る。 電源タップをまとめる、ノートPCをバッテリー駆動にする、といったアース周りの対策を試してください。
  • 上記のどれにも当てはまらず、部屋の環境音そのものが録れている。 これは機材のノイズではなく、マイクの指向性や防音環境の問題です。コンデンサーマイクとダイナミックマイクの違いで、環境音を拾いにくいマイクの選び方を解説しています。

ゲインに余裕がある機種の価格PRICE

ゲイン設定に余裕があり、Auto GainやClip Safeでレベル合わせを機械に任せられる機種の代表例です。

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買い替えても直らない人DO NOT BUY IF

  • ノイズの正体が部屋の反響やエアコン・外の音である人。 これはオーディオインターフェイスの問題ではありません。マイクの指向性や、録音する部屋の環境を見直すほうが効果的です。
  • すでにXLRのバランス接続で機材をつないでいる人。 バランス接続は、アンバランス接続に比べてノイズを拾いにくい配線方式です。ここまで対策済みでノイズが残る場合、原因は電源環境かソフト側の設定にある可能性が高くなります。
  • DAW側のプラグインでゲインを上げすぎている人。 録音した音源に後からノイズが乗る場合、オーディオインターフェイスではなく、ミックス時のゲイン設定を疑ってください。機材の買い替えでは解決しません。

出典SOURCES

  • Focusrite公式 Scarlett 2i2製品ページ(ゲイン設定とノイズの関係、Auto Gain・Clip Safeの説明) https://focusrite.com/products/scarlett-2i2
  • BEHRINGER公式 UMC22 U-PHORIA製品ページ https://www.behringer.com/en/products/0805-AAJ

電源のアース電位差やUSBバスパワーに起因するノイズは、オーディオ機器全般に共通する一般的な現象であり、特定機種に固有の数値ではありません。価格は楽天市場の商品検索から取得しました(2026.08.25時点)。

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