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オーディオインターフェイス / REVIEW

Focusrite Scarlett 2i2 (4th Gen)|
初めての1台に、なぜこれが選ばれ続けるのか

2026.05.22 公開 / FOCUSRITE / JAN 0815301001553
楽天レビュー 5.0(1件)
Focusrite Scarlett 2i2 (4th Gen)
MODEL
SCARLETT 2I2 GEN4
I/O
2 in / 2 out(マイク2・ライン2・楽器2・ヘッドホン1)
RESOLUTION
24bit / 192kHz
実売(税込)
¥28,600
CONCLUSION
初めてのオーディオインターフェイスを1台だけ買うなら、Scarlett 2i2 (4th Gen) が第一候補です。マイク入力のゲイン幅が69dBあること、レベル合わせを Auto Gain と Clip Safe が肩代わりすること、4世代にわたって作り続けられた定番機で先例が豊富なこと。この3点が理由です。

なぜ「最初の1台」で必ず名前が出るのかCONCLUSION

オーディオインターフェイスを調べ始めると、ほぼ確実にこの機種にぶつかります。Focusrite の Scarlett 2i2 です。4th Gen という名前のとおり、4世代にわたって作り替えられてきました。

長く売れ続ける機材には、たいてい理由があります。この機種の場合は3つです。

1. マイクを選ばないゲインの余裕。 マイク入力のゲイン範囲は69dBです。ゲインとは、マイクが拾った小さな電気信号を持ち上げる量のことです。この数字が大きいほど、出力の小さいマイクでも音量不足に困りません。宅録で使われる安価なダイナミックマイクは、まさに「大きく持ち上げる前提」の機材です。

2. レベル合わせを機械に任せられる。 Auto Gain は10秒間の演奏を解析して適正なゲインを自動で決めます。Clip Safe は音が割れそうになったときにゲインを自動で下げます。初心者が最初に必ずつまずく「ツマミをどこまで回せばいいのか」が、押しボタン1つに置き換わっています。

3. 困ったときに先例がある。 世代を重ねた定番機なので、設定でつまずいたときの解決例が大量に存在します。スペック表には載りませんが、初めての1台では大きな価値です。

最初の1台に何が必要かCRITERIA

比較の軸を先に決めます。初めてのオーディオインターフェイスに必要な条件は、実はそう多くありません。

  • 入力は2つ要るか。 歌いながらギターを弾いて同時に録るなら、入力は2つ必要です。歌だけ、ギターだけを別々に録るなら1入力でも足ります。ここで必要数を読み違えると、あとから買い直しになります。
  • ゲインに余裕があるか。 ゲインが足りないと、録った後で音量を上げるしかありません。そのときノイズも一緒に持ち上がります。最初から余裕を持って録れるほうが、後の作業が楽です。
  • 迷わず使えるか。 最初のうちは適正なレベルが分かりません。ここを機材が肩代わりしてくれるかどうかは、初心者にとってスペック以上に効きます。

2i2 はこの3つを全部満たします。話としてはそれだけです。

スペックの要点SPEC

まず数値を並べます。すべて Focusrite 公式ページの記載です。

項目内容
入出力2 in / 2 out(マイク2・楽器2・ライン2・ヘッドホン1)
解像度24bit / 192kHz
ダイナミックレンジ120dB
ゲイン範囲マイク69dB/楽器62dB
接続・電源USB Type-C・バスパワー(900mA)
サイズ・重量180×117×47.5mm・0.595kg

数字のままでは判断できないので、効いてくる4項目だけ訳します。

ゲイン範囲 マイク69dB — 「小さい声で歌っても、マイクを口から離しても、音量が足りなくならない余裕」のことです。出力の小さいダイナミックマイクは、大きく増幅する前提で設計されています。ゲインの上限が低い機材だと、ツマミを最大まで回してもまだ小さい、という事態が起こります。69dBはその心配がほぼ要らない水準です。

ダイナミックレンジ 120dB — 「扱える一番小さい音と一番大きい音の差」です。数字が大きいほど、小さい音を録るときに機材自体のノイズ(サーというあの音)が目立ちません。ただし宅録では、エアコンや外を走る車の音のほうが先に問題になります。足りていれば十分な項目で、上を追ってもリターンは小さめです。

24bit / 192kHz — 音をどれだけ細かく記録するかの上限です。実際の制作では 24bit / 48kHz で作業する場面が大半で、192kHz は余裕として付いていると考えて構いません。ここの数字だけで機種を選ぶ必要はありません。

バスパワー 900mA — 電源アダプターが要らず、USBケーブル1本で動きます。ただし900mAは小さくない数字です。電力の弱いUSBハブを挟むと動作が不安定になる恐れがあるため、パソコン本体の端子に直接つなぐのが基本です。

3つの機能が実際にやっていることFEATURES

4th Gen で押し出されている機能は3つです。名前だけでは何が起きるのか分からないので、公式の説明を確認しました。

Auto Gain — 10秒で適正レベルを決める。 ボタンを押して10秒間、いつもの音量で歌うか弾くかします。その10秒を解析して適正なゲインを自動で設定します。準備が「マイクに向かって10秒声を出す」に置き換わるので、録り始めるまでの手間が大きく減ります。

Clip Safe — 音割れの直前で自動的に下げる。 入力レベルを1秒あたり最大96,000回監視し、クリップ(音が割れること)の危険を検知するとゲインを自動で下げます。歌い出しは静かでサビで急に大きくなる素材では、いいテイクが音割れ1回で台無しになります。その事故を減らすための仕組みです。

Air — 高域の質感を足す2段のモード。 Focusrite の ISA というマイクプリアンプの音を再現するモードです。1段目の Presence はアナログ回路で高域を持ち上げ、声や楽器を前に出します。2段目の Harmonic Drive は DSP(デジタル処理)で中域のハーモニクスを加え、音の輪郭を強めます。常時オンにする機能ではなく、録った音が奥に引っ込んで聞こえるときに試す使い方が合います。

この3つは要するに、録音を始めるまでの手間と、録り直しの回数を減らすための機能です。音を良くする機能ではなく失敗を減らす機能だと理解しておくと、期待値がずれません。

どこで買うかPRICE

ストア税込状況購入
楽天市場¥28,6002026.09.14 取得時点の実売価格楽天市場で見る
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価格は日々動きます。購入前に、表のボタンから最新の価格をご確認ください。

同価格帯の3台と比べるALTERNATIVES

2i2 が唯一の正解ではありません。目的が違えば答えも変わります。

機種税込向いている人
YAMAHA AG03MK2¥25,300録音より配信が主目的の人。ミキサー型で、配信の運用を1台にまとめたい向き
M-Audio M-Track Duo¥7,700入力2つは欲しいが、1万円以下に抑えたい人
BEHRINGER UM2¥7,150最安まず録れる状態を最短で作りたい人。予算が最優先

(価格はいずれも 2026.08.25 時点の楽天市場での実売価格)

分かれ目は単純です。配信が主目的なら AG03MK2、とにかく安く始めたいなら UM2 か M-Track Duo、録音の質と操作の楽さを両立させたいなら 2i2、という並びになります。

価格差だけを見ると、UM2 と 2i2 の間には2万円以上の開きがあります。この差で何を買っているかというと、ゲインの余裕と、Auto Gain / Clip Safe による失敗の減少です。録音の頻度が高い人ほど、この差は回収しやすくなります。逆に、月に1回触るかどうかという使い方なら、安いほうから始めるのも十分に合理的です。

使った人は何と言っているかREPUTATION

Scarlett 2i2は定番中の定番だけに情報量が多く、機材本体への評価はおおむね安定しています。Podcastageのレビューは、プリアンプのノイズテストやAuto Gain・Clip Safeの実演を含む長尺の検証を公開しており、この2つの自動化機能について「初心者が最初につまずくレベル調整の手間を実際に減らしている」と評価しています。ハードウェア本体への否定的な評価は、主要な海外レビューの中では目立ちません。

一方、繰り返し名前が挙がるのは付属の設定アプリ「Focusrite Control」です。Apple App Storeでの評価は5点満点中2.4点にとどまり、サンプルレート96kHz超過時にアプリが起動時に落ちる不具合が報告され、後のアップデートで修正されています。本体の音質やプリアンプではなく、設定用アプリの安定性に不満が集中しているという構図です。海外フォーラムには「音質に問題を感じる」という個別の投稿も見られますが、同様の指摘は他の多くのレビューでは確認されておらず、設定やケーブル・ドライバなど個々の環境に起因する可能性が高いという扱いです。

楽天のレビューは1件・平均5.0で、判断材料にできるほどのサンプル数ではありません(取得日2026.08.26)。

実務的には、本体のハードウェア性能への不安は薄く、購入後にアプリの動作が不安定に感じた場合はアップデートの適用状況を確認するのが最初の一手です。

買わなくていい人DO NOT BUY IF

  • 配信用のミキサー型インターフェイスをすでに持っている人。 AG03MK2 のような機種を持っているなら、音を録る目的だけで 2i2 に買い替えても、できることは大きく変わりません。買い足す前に、いま困っているのが入力数なのか、ゲインなのか、音質なのかを切り分けてください。
  • 同時に3系統以上を録りたい人。 2i2 は名前のとおり2入力です。ドラムを複数のマイクで録る、バンドで一発録りをする、といった使い方では、最初から入力数の多い機種を選ぶほうが結果的に安く済みます。
  • 持っているマイクがUSBマイクだけの人。 USBマイクはパソコンに直接つながるため、オーディオインターフェイスを買っても接続先がありません。XLR端子のマイクを買う予定がないなら、この出費は後回しにできます。

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スペックの出典SOURCES

  • Focusrite 公式製品ページ https://focusrite.com/products/scarlett-2i2
  • Focusrite Scarlett 4th Gen 製品情報 https://focusrite.com/scarlett

価格は楽天市場の商品検索から取得しました。取得日は各表に記載しています。

評判の参照元:

  • Podcastage「Focusrite Scarlett 2i2 (4th Gen) Review / Test」 https://podcastage.com/rev/2i24th
  • Focusrite Control 2 Release Notes(公式サポート) https://support.focusrite.com/hc/en-gb/articles/13289679039378-Focusrite-Control-2-Release-Notes
  • BassBuzz Forum「Focusrite 2i2 4th Gen Sound Quality Issue」 https://forum.bassbuzz.com/t/focusrite-2i2-4th-gen-sound-quality-issue/62936
  • 楽天ユーザーレビュー 1件・平均5.0(data/reviews.json、2026.08.26取得)

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