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オーディオインターフェイス / REVIEW

マイク8本を同時に録りたい人の入口になる、1Uラック型の多入力機|
マイクプリ8基とADAT入力を1Uに収め、ドラムやバンドの一発録りまで受け止める大型のScarlettです

2026.10.09 公開 / FOCUSRITE
マイク8本を同時に録りたい人の入口になる、1Uラック型の多入力機
MODEL
Scarlett 18i20 (4th Gen)
I/O
18 in / 20 out(マイクプリ8・楽器入力2・ライン出力10・ヘッドホン2・ADAT入出力・S/PDIF入出力・MIDI入出力)
RESOLUTION
24bit / 192kHz
実売(税込)
¥93,000
CONCLUSION
ドラムやバンドを複数のマイクで同時に録りたいなら、Scarlett 18i20 (4th Gen) が候補になります。理由は3つです。マイクプリアンプを8基載せ、8本を同時に立てられること。ADAT入力に外部機器をつなげば、さらに入力を増やせること。Auto GainとClip Safeが、8本ぶんのレベル合わせを肩代わりすることです。一方で、ゲインを回す専用のツマミはなく、電源は外部アダプター必須で、実売は約93,000円と高価です。

3本以上のマイクを同時に録るための、最初から入力が多い機種CONCLUSION

Scarlett 18i20 (4th Gen) は、Focusrite の Scarlett シリーズで最も入力の多い機種です。2in2out や4in4out のオーディオインターフェイスでは足りなくなった人が、次に検討する大きさになります。

選ぶ理由は3つです。

1. マイクプリアンプが8基ある。 ドラムを複数のマイクで録る、バンドを一発録りする、複数人の声を同時に録る。こうした場面では、必要なマイクプリの数がそのまま入力数の制約になります。公式ページによれば、この機種は8基を内蔵し、ファンタム電源も独立しています。

2. ADATで入力をさらに増やせる。 ADAT入力を2系統持ち、44.1/48kHzで16ch、96kHzで8chを受けられます。ADAT出力を持つ外部のプリアンプをつなげば、その分だけ入力が増えます。

3. レベル合わせを機械に任せられる。 Auto Gain は複数の入力を対象に、演奏を聴かせると適正なゲインを自動で決めます。8本ぶんをツマミで追い込む手間が減ります。

反対に、弱点も先に挙げておきます。専用のゲインツマミがないこと、バスパワーでは動かず外部電源が要ること、約93,000円という価格です。買わない理由は、後半の節にまとめました。

多入力機を選ぶ軸は、同時に何本録るかCRITERIA

2in2out クラスの選び方はオーディオインターフェイスの選び方で説明しています。ここでは、入力が多い機種に絞った軸を置きます。

  • 同時に録るマイクの本数。 多くの人は2本で足りますが、ドラムなら4本から8本以上、バンドの一発録りならそれ以上が要ります。本数が決まれば、機種はほぼ絞れます。
  • マイクプリの数と、デジタル入力の数を分けて数える。 製品名の入力数には、アナログのマイクプリだけでなく、ADATなどのデジタル入力も含まれます。マイクを直接つなげる口がいくつあるかは、別に確認が要ります。
  • ゲインの扱いやすさ。 本数が増えるほど、ゲイン調整の手間が増えます。自動化や、パソコンからの操作がどこまで整っているかが効きます。
  • 設置の仕方。 机に置くのか、ラックに入れるのかで、必要なサイズと電源の取り方が変わります。

スペックの要点SPEC

すべて Focusrite 公式ページの記載です。

項目内容
入出力マイクプリ8基・楽器入力2・ライン入力8/ライン出力10(バランス)/ヘッドホン出力2/同時入出力 26×26
デジタル入出力ADAT入出力各2(16ch@44.1/48kHz、8ch@96kHz)/S/PDIF入出力各1/MIDI入出力各1
解像度24bit / 192kHz(44.1〜192kHz)
ゲイン範囲マイク・ライン69dB/楽器62dB
ダイナミックレンジマイク116dB/ライン出力122dB(A特性)
マイク入力ノイズ(EIN)-127dBu(A特性)
THD+Nマイク・ライン入力 -100dB
接続・電源USB Type-C(USB 2.0)/外部電源 30W/バスパワー非対応
サイズ・重量442×259.73×46.55mm(1U、ラックイヤー付属)/3.304kg
主な機能Air(2段)/Auto Gain/Clip Safe/ループバック/トークバックマイク

数値のままでは判断しづらいので、効いてくる項目を訳します。

マイクプリ8基・同時入出力26×26。 8本のマイクを同時に立てられる、という意味です。26×26は公式ページの同時入出力の表記で、製品名の「18i20」より大きい数字です。ADATで使えるチャンネル数はサンプルレートで変わり、96kHzでは8chに減るので、高いサンプルレートで録るなら入力数も減る点は意識してください。

ゲイン69dB。 出力の小さいダイナミックマイクでも、音量が足りなくなりにくい余裕です。

ダイナミックレンジ116dB(マイク)。 一番小さい音と大きい音の差です。宅録では部屋のノイズが先に問題になるため、足りているかを確認する項目で、上を追う意味は薄めです。

外部電源30W・バスパワー非対応。 USBケーブル1本では動かず、付属の電源が必要です。持ち歩く使い方は想定されていません。据え置きかラックに収めて使う機材です。

1U・ラックイヤー付属。 机に置いても、19インチラックに収めても使えます。幅442mmと大きいため、机に置くなら設置場所を先に測ってください。

レベル合わせと配線で何が変わるかFEATURES

Auto Gain と Clip Safe。 2i2 などの小型機と同じ仕組みが、8基のマイクプリにも使えます。Auto Gain は10秒間の演奏を聴いて適正なゲインを決め、Clip Safe は音が割れそうになるとゲインを自動で下げます。Sound On Sound のレビューは、この2つは入力の多い大型機でこそ役に立つと見ています。

ツマミがない代わりに、パソコンとアプリで操作する。 レビューによると、この機種にはゲインを入力ごとに回す専用のツマミがありません。1つの操作部で、選んだ入力のゲインを切り替えながら調整する方式です。複数の入力のゲインを同時に動かせない点を欠点とする声があります。細かい追い込みは、Focusrite Control 2(デスクトップとモバイルのアプリ)で行います。

Air と、キューミックス。 Air は高域の質感を足す2段のモードです。モニター用のミックスは、Focusrite Control 2 のミキサーで組みます。Sound On Sound によれば、キューミックス用のタブは6つあります。ヘッドホン出力は2系統あり、トークバックマイクも内蔵します。

どこで買うかPRICE

ストア税込状況購入
楽天市場¥93,0002026.10.09 取得時点の新品実売価格(サンフォニックス楽天市場店。複数店で同額)楽天市場で見る
Amazonリンク先で確認「Focusrite Scarlett 18i20 4th Gen」での検索結果を開きますAmazonで見る
サウンドハウスリンク先で確認「Focusrite Scarlett 18i20 Gen4」での検索結果を開きますサウンドハウスで見る

価格は日々動きます。購入前に、表のボタンから最新の価格をご確認ください。旧世代の18i20と名前が近い商品が混ざるため、商品名に「4th Gen」が入っているかの確認をおすすめします。

同じ「入力を増やす」用途の3台と比べるALTERNATIVES

8基は不要で、同時に録るマイクが4本前後までなら、価格を大きく下げられます。

機種税込向いている人
Audient iD44 MKII¥84,700マイクプリ4基で足り、コンソール由来のプリアンプとADATの拡張性を重視する人
TASCAM US-4x4HR¥44,000マイクを3〜4本同時に録りたいが、予算は5万円以内に抑えたい人
Focusrite Scarlett 4i4 (4th Gen)¥39,800最安マイクは2本で足り、ライン入力や出力を増やしたい人。Scarlettの操作感をそのまま引き継ぎたい人

(価格はいずれも各機種のレビューに記載した実売価格。取得日はそれぞれ2026.09.29、2026.09.10、2026.09.09)

分かれ目はマイクの本数です。2本ならScarlett 4i4、4本までならUS-4x4HRかiD44 MKIIで足ります。5本以上を同時に録る可能性が少しでもあるなら、買い直しを避けるために18i20のような8基の機種が候補に入ります。

使った人は何と言っているかREPUTATION

評価の中心は、音の良さと、入出力の豊富さに見合う価格のバランスです。Sound On Sound は、仕様と音質が2〜3倍の価格帯の機種と大きく変わらないと見ています。KVR Audio はマイクプリとコンバーターがクリーンで、Air の新しい2段目がボーカルやポッドキャストで有用だと評価し、Performer Mag はマイクプリの静かさと、Auto Gain が複数のマイクで安定して働く点を挙げています。

不満は、レビュー間でほぼ一致しています。専用のゲインツマミがなく、選んだ入力を1つの操作部で切り替える方式のため、複数の入力を同時に動かせない点です。KVR Audio は出力が DC カップリングではない点も欠点とし、シンセ中心の環境にはADAT経由の別機器が必要になると書いています。Sound On Sound は、モニターコントロールが簡素で、aux センドなどの内蔵処理もないと整理しています。

価格は評価が割れます。Frieve は、同じ18入力20出力の PreSonus Studio 1824c との実用上の音質差は小さいとして、約93,000円と約57,750円の差を挙げ、コスト面を厳しく見ています。

楽天市場のレビューは取得時点で投稿が見当たらず、国内の評価傾向は不明です。音質への不安は薄く、ゲインを物理ツマミで追い込みたいか、価格差に見合う入力数が要るかが判断の分かれ目です。

買わなくていい人DO NOT BUY IF

  • 同時に録るマイクが4本以内の人。 8基のマイクプリと外部電源は、余る可能性が高い機能です。4本までならTASCAM US-4x4HRが約半分の価格で足り、2本ならScarlett 4i4で済みます。
  • ゲインを入力ごとのツマミで直感的に回したい人。 この機種の前面には専用ツマミがありません。ハードウェアの操作感を重視するなら、購入前に操作方式を確認してください。
  • ノートパソコンとバスパワーで持ち出して使う人。 外部電源が必須で、幅も442mmあります。持ち出し中心なら、2万円台IFから上位機へのステップアップ比較で扱う小型機のほうが合います。
  • シンセやモジュラーを、DC接続で直接つなぎたい人。 出力が DC カップリングではないという指摘があります。そうした用途では、仕様を確認してから選ぶのが無難です。
  • 価格を最優先に、同じ入出力数の別メーカー機と比べたい人。 国内のレビューサイトは、PreSonus Studio 1824c など、同規模で安い機種を引き合いに出しています。

次に読むNEXT

スペックの出典SOURCES

  • Focusrite 公式製品ページ(Scarlett 18i20 4th Gen) https://focusrite.com/products/scarlett-18i20

価格は楽天市場の商品検索から取得しました。取得日は各表に記載しています。

評判の参照元:

  • Sound On Sound「Focusrite Scarlett 18i20 4th Gen」 https://www.soundonsound.com/reviews/focusrite-scarlett-18i20-4th-gen
  • KVR Audio「Focusrite Scarlett 18i20 4th Gen Review」(2025.01.06) https://www.kvraudio.com/focusrite-scarlett-18i20-4th-gen-review
  • Performer Mag「REVIEW: Focusrite Scarlett 18i20 4th Gen Audio Interface」(2024.12.19) https://performermag.com/home-recording/best-audio-interfaces/review-focusrite-scarlett-18i20-4th-gen-audio-interface/
  • Frieve Audio Review「Focusrite Scarlett 18i20 Gen 4」(2025.07.08) https://audioreview.frieve.com/products/en/focusrite-scarlett-18i20-gen-4/
  • 楽天市場のレビュー: 取得時点(2026.10.09)で投稿なし

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