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オーディオインターフェイス / REVIEW

マイク2本とライン機材2台を同時に、4系統の出力へ振り分けたい人へ|
Volt 276の2 in/2 outでは足りない、外部シンセの入力やモニター分岐まで欲しい人のための機種です

2026.09.28 公開 / UNIVERSAL AUDIO / JAN 4530027172030
マイク2本とライン機材2台を同時に、4系統の出力へ振り分けたい人へ
MODEL
Volt 476
I/O
4 in / 4 out(マイク/ライン/楽器コンボ入力2、ライン入力2、ライン出力4、モニター出力2、ヘッドホン1、MIDI IN/OUT)
RESOLUTION
24bit / 192kHz
実売(税込)
¥62,700
CONCLUSION
マイク2本とライン機材2台を同時に録りたい、かつ出力も4系統に振り分けたいなら、Universal Audio Volt 476が候補になります。理由は2つです。Volt 276と同じVintage Mic Preamp modeと76 Compressorを備えたコンボ入力2系統に加えて、シンセやドラムマシンをそのままつなげるライン入力を2系統追加していること。ライン出力を4系統持つため、モニター分岐やキューボックスへの送りをこの1台で完結できることです。ただしVolt 276より価格は上がり、追加された2系統のライン入力にはコンプもVintage modeも掛かりません。

2系統では足りない人のための4in/4outCONCLUSION

Universal AudioのVoltシリーズは、Volt 2やVolt 276のように2 in/2 outで完結する機種が中心です。Volt 476は、この2系統では足りなくなった人のために入出力を倍に増やした機種です。

Volt 476を選ぶ理由は2つです。

1. マイク2本とライン機材2台を同時に録れる。 Volt 276と同じマイク/ライン/楽器コンボ入力を2系統持ったまま、シンセやドラムマシンをそのまま接続できるライン入力(入力3・4)を2系統追加しています。ボーカルとギターを録りながら、外部シンセの出力も同時に受けられます。

2. ライン出力が4系統ある。 Volt 276にはモニター出力2系統しかありませんが、476はライン出力4系統を備えます。メインスピーカーとサブモニターを別々に鳴らす、演者用のキューボックスに個別の音を送る、といった振り分けがこの1台で完結します。

一方で、Volt 276より価格は上がります。追加されたライン入力3・4には、コンボ入力1・2にあるVintage Mic Preamp modeも76 Compressorも掛かりません。あくまで「素の信号をもう2系統受けられる」という追加であり、その2系統にも質感を求めるなら期待とずれます。

Volt 276とVolt 476、どちらを選ぶかCRITERIA

比較の軸は3つです。

  • 同時に録りたい系統は2つか、4つか。 マイク2本、あるいはマイク1本とライン機材1台で足りるならVolt 276で十分です。ライン機材をもう2台足したいなら476が候補になります。
  • 出力を複数系統に振り分けたいか。 モニター出力だけで足りるなら276で完結します。サブモニターやキューボックスへの送りを別系統で確保したいなら、ライン出力4系統を持つ476が必要です。
  • 価格差をどう見るか。 476はコンボ入力の性能自体は276と共通です。上がる価格分は、入出力の物理的な系統数に対する対価になります。

マイク・ライン合わせて4系統の入力と、4系統の出力の両方が条件になっている人は、この時点で476に絞り込めます。

スペックの要点SPEC

Universal Audio公式製品ページと、Voltシリーズ共通仕様をまとめた公式サポート記事(Volt 476固有の数値を含む)に基づく数値です。

項目内容
入出力マイク/ライン/楽器コンボ入力2(XLR/TRS)、ライン入力2(1/4インチTRS/TS)、ライン出力4、モニター出力2、ヘッドホン出力1、MIDI IN/OUT各1
サンプルレート44.1/48/88.2/96/176.4/192kHz、24bit
マイク入力ゲイン55dB
マイク入力ダイナミックレンジ112dB(A加重)
マイク入力THD+ノイズ-103dB(1kHz @ -1dBFS、0.0007%)
マイク入力最大レベル9dBu
ライン入力(1-2)ダイナミックレンジ111dB(A加重)
ライン入力(3-4)ダイナミックレンジ113dB(A加重)
接続・電源USB 2.0 Type-C・外部ACアダプター付属(バスパワーではない)
ファントム電源+48V(切り替え可能)
サイズ・重量約212×132×66mm・約0.92kg(本体のみ)
対応環境Mac・Windows・iPad・iPhone(iOS対応)

マイク入力ゲイン55dB・ダイナミックレンジ112dB — Volt 2・176・276と共通の数値です。入出力の系統数が増えても、コンボ入力そのものの性能は据え置かれています。

ライン入力3-4のダイナミックレンジ113dB — コンボ入力(1-2)よりわずかに高い数値です。マイクプリアンプの回路を経由しない分、ライン信号の伝送に特化した数値になっています。

外部ACアダプター付属 — Volt 2やVolt 276がUSBバスパワーで動くのに対し、476は消費電力が上がる(公称6.7W max)ため外部電源が付属します。USBケーブル1本では完結しない点は、設置場所を決める際に押さえておく必要があります。

サイズ約212×132×66mm — Volt 276(約184×130×66mm)より幅が3cmほど増えています。ライン入出力の端子を追加で背面に配置しているためです。

Vintage Mic Preamp modeと76 Compressorが実際にやっていることFEATURES

Volt 476のコンボ入力1・2は、Volt 176・276と同じ2つの回路を持っています。

Vintage Mic Preamp mode。 UAの真空管プリアンプ「610」を参考にした回路です。ボタン1つでオン/オフを切り替え、オンにすると高域がなだらかに持ち上がり、音が前に出るような質感が加わります。

76 Compressor。 名機「1176」を参考にしたアナログ回路のコンプレッサーです。VOC(ボーカル向け、アタック2ms・リリース300ms・比率6:1)、GTR(ギター向け、アタック1.5ms・リリース700ms)、FAST(アタック30μs・リリース35ms)の3プリセットから選ぶだけで、録音の入り口で音量差をならせます。コンボ入力2系統それぞれに独立してかけられるため、歌とギターを同時に録るときも両方に効かせられます。

ライン入力3-4は素の信号。 この2系統にはVintage modeも76 Compressorもかかりません。外部シンセやドラムマシンの出力をそのまま録りたい場合には好都合ですが、質感を足したい場合はコンボ入力側を使う必要があります。

このほか、48Vファントム電源、ダイレクトモニタリング機能、MIDI IN/OUTを備えています。

どこで買うかPRICE

ストア税込状況購入
楽天市場¥62,7002026.10.05 取得時点の実売価格(島村楽器。数量限定特価の表記あり。他複数店舗では¥62,700台での取り扱いも確認できています)楽天市場で見る
Amazonリンク先で確認JAN 4530027172030 での検索結果を開きますAmazonで見る
サウンドハウスリンク先で確認「Universal Audio Volt 476」での検索結果を開きますサウンドハウスで見る

数量限定特価と明記された価格のため、長続きしない可能性があります。購入前に、表のボタンから最新の価格をご確認ください。

同価格帯の3台と比べるALTERNATIVES

機種税込向いている人
Universal Audio Volt 276¥42,9002系統の入力で足り、ライン入力の追加や4系統出力までは要らない人。詳しくはVolt 276の記事で解説しています
Focusrite Scarlett 4i4(4th Gen)¥39,800最安4in/4outは欲しいが、アナログの質感よりクリーンな録音とAuto Gainのような自動化を優先したい人。詳しくはScarlett 4i4の記事で解説しています
MOTU M4¥47,9604in/4outに加えて、フルカラーLCDでレベルを数値管理したい人。詳しくはMOTU M4の記事で解説しています

(各機種の価格は記事掲載時点の楽天市場での実売価格)

分かれ目は単純です。2系統で足りるならVolt 276、4in/4outは欲しいがアナログの質感よりクリーンさと自動化を優先するならScarlett 4i4、数値管理のしやすさを取るならMOTU M4、そしてマイクの質感とコンプを保ったまま系統数を増やしたいならVolt 476という並びになります。

使った人は何と言っているかREPUTATION

Volt 476は同じVintage Mic Preamp modeと76 Compressorを積むVolt 176・276と共通の評価を受けています。Premier GuitarとAudioProHomeは、この組み合わせによって外部のビンテージ機材を揃えなくても温かみのある音作りができる点を評価しており、DAW上のアンプシミュレーターの説得力を高める効果があるという指摘もあります。gearnews.comは、Voltシリーズ共通の天面配置のコントロールとチャンネルごとのLEDメーターについて、価格帯の割に視認性が高いと評価しています。

一方で共通して挙がる不満は、76 CompressorがVOC/GTR/FASTの3プリセットからしか選べず、圧縮量やアタック・リリースを自分で調整できない点です。gearnews.comはコンプレッサー回路自体がわずかにノイズを加えるとも指摘しています。476だけを対象にした独立したレビューは、176・276と比べるとまだ数が少なく、評価の大半はVolt 176・276と共通するコンボ入力の回路(Vintage Mic Preamp mode・76 Compressor)に対するものです。追加されたライン入力3-4は素のライン入力であり、この2系統についてはコンボ入力側のような質感の評価対象になっていません。

このモデルは楽天のレビュー件数が確認できず、国内での評価傾向は不明です(2026.09.28時点)。実務的には、コンプのプリセットで足りない追い込みが必要な場面では、プラグイン側の処理と併用する前提で考えるのが無難です。

買わなくていい人DO NOT BUY IF

  • 2系統の入力で足りる人。 マイク1〜2本だけで完結するなら、Volt 276のほうが価格を抑えられます。476の2系統分の追加入出力を使い切れないなら、その差額は無駄になります。
  • すべての入力に質感を求める人。 ライン入力3-4にはVintage modeも76 Compressorもかかりません。4系統すべてにアナログの質感を求めるなら、期待とずれます。
  • バスパワーで動かしたい人。 476は外部ACアダプターが必要です。電源コンセントを確保しにくい環境で使うなら、バスパワーで動くVolt 2やVolt 276のほうが扱いやすくなります。

次に読むNEXT

スペックの出典SOURCES

  • Universal Audio Volt 476 公式製品ページ https://www.uaudio.com/products/volt-476-usb
  • Universal Audio Volt Specifications(公式サポート、Volt 476固有の数値を含む共通仕様) https://help.uaudio.com/hc/en-us/articles/4409522227092-Volt-Specifications

価格は楽天市場の商品検索から取得しました。取得日は表に記載しています。

評判の参照元:

  • gearnews.com「First Look Review: Universal Audio Volt 2 and Volt 276 interfaces」 https://www.gearnews.com/first-look-review-universal-audio-volt-2-and-volt-276-audio-interfaces/
  • Premier Guitar「Universal Audio Volt 276 Review」 https://www.premierguitar.com/gear/reviews/universal-audio-volt-276-review
  • AudioProHome「Universal Audio Volt 276 Review」 https://www.audioprohome.com/en/reviews/universal-audio-volt-276

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