RODE NT5 は、1/2インチの小口径ダイアフラムを持つ単一指向性のコンデンサーマイクです。ボーカル向けの大口径とは用途が違い、楽器の音を素直に録る役目を担います。
向いている用途は次のとおりです。
1. アコースティック楽器の収音。 アコースティックギター、ピアノ、管弦楽器など、音の立ち上がりと高域の伸びを活かしたい楽器です。
2. ドラムのオーバーヘッド、ハイハット。 シンバルの高域を扱う用途で、小口径コンデンサーはよく使われます。
3. 2本1組のステレオ録り。 同じ機種を2本立てる使い方が多く、そのため単品2本とマッチドペアのどちらで揃えるかが最初の判断になります。
数値はすべてRODE公式のデータシートの記載です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 方式 | コンデンサー(1/2インチ金スパッタ・ダイアフラム、外部バイアス) |
| 指向性 | 単一指向性(カーディオイド) |
| 周波数特性 | 20Hz〜20kHz |
| 感度 | -38dBV(94dB SPLで12mV) |
| 自己ノイズ | 16dBA |
| 最大音圧レベル | 143dB SPL |
| 出力インピーダンス | 100Ω |
| 電源 | P48ファンタム電源 |
| 端子 | 3ピンXLR(バランス) |
| 重量 | 110g |
| 単品の付属品 | ウインドスクリーン(WS5)・マイククリップ(RM5)・ポーチ(ZP1) |
効く項目を日本語にします。
自己ノイズ 16dBA — マイク自体が出す「サー」という雑音の大きさです。小さいほど、静かな楽器の音を大きく持ち上げても雑音が目立ちません。静かな演奏の収録では、この数字が効いてきます。
最大音圧 143dB SPL — 大きな音でも歪みにくい余裕の指標です。ドラムのシンバルやギターアンプの近くで使う場合も、この数字なら余裕を見込めます。
周波数特性 20Hz〜20kHz — 人の可聴域をそのままカバーします。加工を前提とした素直な素材を録りたい人向けの数字です。
P48ファンタム電源 — 電池では動きません。オーディオインターフェイスにファンタム電源のスイッチがあるかを、買う前に確認してください。
NT5 は「単品」と「マッチドペア」で出品が分かれています。価格表では混同しないよう、別の行にしています。
| ストア | 税込 | 状況 | 購入 |
|---|---|---|---|
| 楽天市場(単品1本) | ¥29,700 | 2026.10.19 取得時点の新品実売価格。ミュージックハウス フレンズの出品で、商品説明に直輸入品の記載あり | 楽天市場で見る |
| 楽天市場(マッチドペア2本・参考) | ¥86,875 | 2026.10.07 取得時点の新品実売価格。global研究所の出品 | 楽天市場で見る |
| Amazon | リンク先で確認 | JAN 0698813000661 での検索結果を開きます(単品。ペアは別商品です) | Amazonで見る |
| サウンドハウス | リンク先で確認 | 「RODE NT5」での検索結果を開きます | サウンドハウスで見る |
価格は日々動きます。購入前に、表のボタンから最新の価格をご確認ください。国内正規品か直輸入品かで保証の扱いが変わる場合があるため、出品ページの記載も合わせてご確認ください。
| マイク | 種類 | 向いている人 |
|---|---|---|
| RODE NT55 | 小口径コンデンサー | NT5と同じ系統の別機種。切替機能が付くという評があり、パッドや低域カットが欲しい人 |
| audio-technica AT2020 | 大口径コンデンサー | 楽器より歌や宅録全般が中心の人。AT2020の記事で扱っています |
| AKG C214 | 大口径コンデンサー | 高域の伸びを活かして歌やアコースティック楽器を録りたい人。C214の記事で扱っています |
分かれ目は、ステレオ録りを前提にした小口径が欲しいか、歌を含めた汎用の大口径が欲しいかです。楽器中心でオーバーヘッドも視野にあるなら NT5 の系統、歌が中心なら大口径のほうが合います。
価格に対する完成度の高さが、英語圏の評価で共通しています。Sound Refのレビューは、高域に軽い持ち上がりがある明るく透明感のある音と整理し、ハイハット、シンバル、アコースティックギターとの相性を評価しています。自己ノイズの低さは、静かな楽器の録音に向く点だとしています。
不満としては、明るすぎる音源には合わないという指摘があります。独奏のヴァイオリンのような音が例に挙がっています。ボーカルでは破裂音に弱く、ウインドスクリーンや口元から外した位置取りが前提だという指摘もあります。この機種にはオン/オフ、パッド、低域カットのスイッチがなく、そうした機能が要る場面では別機種のほうが便利だという整理です。
Gearspaceの議論では、プロジェクトスタジオ向けとして、同等の性能を得るにはかなり上の価格帯が必要だという見方が目立ちます。一方で、わずかな色付けがあり好みが分かれるという声もあります。
楽天では今回の出品のレビューが0件で、国内の傾向は確認できていません。
実務的には、明るさが気になる場合は、温かみのあるマイクと組み合わせて補う使い方が現実的です。
価格は楽天市場の商品検索から取得しました(2026.10.07)。
評判の参照元: