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コンデンサーマイク / REVIEW

エアコンの音が入るかどうかで、選ぶべきコンデンサーマイクの価格帯が変わります|
1万円台前半から5万円弱まで、価格差の中身はノイズ対策と接続の自由度です

2026.07.20 公開
エアコンの音が入るかどうかで、選ぶべきコンデンサーマイクの価格帯が変わります
CONCLUSION
歌を録るコンデンサーマイクを1〜5万円の範囲で選ぶなら、静かな部屋があり基準機から始めたいならaudio-technica AT2020(¥13,200)、エアコンなどの環境音をローカットフィルターで減らしたいならAT2035(¥19,800)、接続方法をXLR・USBのどちらにも残しておきたいならRODE NT1 5th Generation(¥44,000)、XLR運用に固定してよく高域の質感を求めるならAKG C214(¥49,326)です。価格差の大半は音質の優劣ではなく、ノイズ対策と接続の自由度に払っている費用だと考えると選びやすくなります。

価格差は音質ではなくノイズ対策と接続の自由度CONCLUSION

コンデンサーマイクを1〜5万円の範囲で探すと、audio-technica AT2020・AT2035、RODE NT1 5th Generation、AKG C214という4本がよく比較対象になります。いずれも大型または準大型ダイアフラムの単一指向性コンデンサーで、「歌を録る」という基本性能に大きな差はありません。価格差の中身は、主にノイズ対策(S/N比・ローカットフィルター)と接続方法の自由度です。

こういう人買うべき機種実売価格
静かな部屋があり、まず基準機から始めたいaudio-technica AT2020¥13,200最安
エアコンなどの環境音をローカットで減らしたい。ショックマウントも欲しいaudio-technica AT2035¥19,800
接続方法をXLR・USBのどちらにも残しておきたいRODE NT1 5th Generation¥44,000
XLR運用に固定してよく、大音量の音源にも余裕を持たせたいAKG C214¥49,326

4本ともコンデンサーマイクなので、ファンタム電源(48V)に対応したオーディオインターフェイスかミキサーが前提です(RODE NT1 5th GenのUSB接続時を除く)。

比較の軸は「部屋の静かさ」と「接続方法」CRITERIA

比較の軸を先に決めます。

  • 部屋の防音・吸音がどこまでできているか。 コンデンサーマイクは感度が高いぶん、エアコンの音や外の車の音まで拾います。防音対策が中途半端な部屋では、ローカットフィルターの有無やS/N比の差が録音の仕上がりに直結します。
  • ファンタム電源を用意できるか。 4本ともコンデンサーマイクのため、単体では音を拾えません。RODE NT1 5th GenのUSB接続を除き、48V対応の機材が前提です。
  • 接続方法が今後変わる可能性があるか。 オーディオインターフェイスを持っていない、あるいは複数の環境で使い回したいなら、XLR・USB両対応であることの価値が上がります。

スペックの要点SPEC

数値はすべて各メーカーの公式サイト・マニュアルの記載です。

項目AT2020AT2035NT1 5th GenC214
マイク方式バックエレクトレットコンデンサーバックエレクトレットコンデンサー大型ダイアフラムコンデンサー大型ダイアフラムコンデンサー
指向性単一指向性単一指向性カーディオイド(単一指向性)カーディオイド(単一指向性)
出力XLRXLRXLRとUSB-C(Dual Connect)XLR
S/N比74dB82dB以上未確認(自己ノイズ4dBA)81dB-A
最大入力音圧レベル144dB SPL148dB SPL未確認156dB(20dB減衰パッド使用時)
ローカットフィルターなし80Hz(切替式)未確認160Hz(切替式)
電源要件48VDC・2mAファンタムDC11〜52VXLR運用時はファンタム電源/USB運用時は不要9〜52V DC
質量345g403g未確認未確認

S/N比はAT2020(74dB)からAT2035(82dB以上)へ8dB向上します。 数値が大きいほど、静かな場面でマイク自体のノイズが目立ちません。防音対策が中途半端な部屋でノイズが気になっていたなら、この差から検討する価値があります。

ローカットフィルターの有無が実運用で効きます。 AT2035は80Hz、C214は160Hzのローカットフィルターをスイッチひとつで切り替えられます。エアコンの駆動音や机を伝う振動など、低音域のノイズを録音時点で減らせるため、ミックス時にEQで削る手間を省けます。AT2020にはこの機能がありません。

RODE NT1 5th GenだけがXLRとUSBの両方に対応します。 マイク本体にXLR端子とUSB-C端子の両方があり、オーディオインターフェイスがあればXLRで、無ければUSBで、同じマイクをそのまま使えます。USB接続時は32bitフロート出力のため、録音レベルの設定を多少間違えても音割れを実質的に回避できます。

AKG C214は最大SPLに最も余裕があります。 20dB減衰パッド使用時で156dB SPLまで対応し、4本の中で最も大きな音源に耐えます。宅録ボーカル用途では、この上限まで使い切る場面はほとんどありません。

買う理由の違いMODELS

audio-technica AT2020 — 比較の基準機。 癖のある味付けがされていない、オーソドックスな単一指向性コンデンサーです。宅録用コンデンサーマイクの比較記事のほぼすべてに登場する、いわば基準器のような立ち位置です。まずコンデンサーマイクがどういう音か知りたい人に向いています。

audio-technica AT2035 — AT2020の上位機。 S/N比の向上とローカットフィルターの追加で、防音が完全でない部屋でも対策しやすくなっています。専用ショックマウントが標準付属するため、振動対策を追加購入せずに始められます。

RODE NT1 5th Generation — 接続方法を選ばない1本。 XLRとUSBの両方に対応するDual Connect出力で、オーディオインターフェイスの有無にかかわらず使えます。自己ノイズ4dBAという低ノイズ設計で、RODEは「世界で最も静かなスタジオコンデンサーマイク」と説明しています。

AKG C214 — 幅広いファンタム電源と高いSPL耐性。 9〜52V DCの幅広いファンタム電源に対応し、オーディオインターフェイスの機種による電源仕様の違いをあまり気にせず使えます。160Hzのローカットフィルターも内蔵し、低音のノイズを本体側で処理できます。

価格と購入リンクPRICE

audio-technica AT2020

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audio-technica AT2035

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RODE NT1 5th Generation

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AKG C214

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価格は日々動きます。購入前に、表のボタンから最新の価格をご確認ください(audio-technica AT2020・AT2035とAKG C214は2026.09.21時点、RODE NT1 5th Generationは2026.08.26時点の実売価格です)。

買わなくていい人DO NOT BUY IF

  • 部屋に防音・吸音の対策をしていない人。 4本ともコンデンサーマイクは感度が高く、エアコンの音や外の車の音まで拾います。対策がまったくないなら、SHURE SM58のようなダイナミックマイクのほうが結果的にきれいに録れます。違いはコンデンサーマイクとダイナミックマイクの違いで解説しています。
  • ファンタム電源に対応したオーディオインターフェイスを持っていない、増やす予定もない人。 RODE NT1 5th GenのUSB接続を除き、48V対応の機材が前提です。
  • 手持ちでマイクを動かしながら使いたい人。 4本ともスタンドやアームに固定して使う前提の重さと形状です。弾き語りで持って動き回るなら、ダイナミックマイクのほうが扱いやすくなります。

次に読むNEXT

スペックの出典SOURCES

  • audio-technica公式 AT2020製品ページ https://www.audio-technica.co.jp/product/AT2020
  • audio-technica公式 AT2035製品ページ https://www.audio-technica.co.jp/product/AT2035
  • RODE公式 NT1 5th Generation製品ページ https://rode.com/en-us/products/nt1-5th-generation
  • AKG公式 C214製品ページ https://jp.akg.com/C214.html

価格は楽天市場の商品検索から取得しました(audio-technica AT2020・AT2035とAKG C214は2026.09.21時点、RODE NT1 5th Generationは2026.08.26時点)。

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