D5 は AKG のボーカル用ダイナミックマイクです。メーカー公式のカットシートは、スーパーカーディオイドの指向性によって、ステージ上のモニター環境でもハウリングに強いと案内しています。
選ぶ理由は3つあります。
1. 後ろからの音を拾いにくい。 スーパーカーディオイドは、正面に狭く感度を向けた指向性です。足元のモニタースピーカーから出た音をマイクが拾い直して鳴くハウリングを、起こしにくくなります。
2. 手持ちのノイズに配慮した作り。 公式の紹介では、カプセルを二重のショックマウントで支え、ポップノイズを抑えるフィルターも内蔵しています。握り直す音や息の吹かれに強い構造です。
3. 価格。 国内流通の D5-Y3 は、楽天の新品で ¥13,930 前後です。ボーカル用ダイナミックマイクの中では手の届きやすい位置にあります。
名前の似た機種が多いので注意が必要です。D5C は指向性がカーディオイド、D5S はオン・オフスイッチ付き、D5CS はその両方の組み合わせです。この記事が扱うのは、スイッチなしの D5 です。
ボーカル用マイクの選び方は、使う場所でほぼ決まります。
D5 は1つ目に強く、3つ目では不要な人向けの構成です。
AKG 公式のカットシート(D5 / D5 S 共通)に載っている値です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 指向性 | スーパーカーディオイド |
| 周波数特性 | 70〜20,000Hz |
| 感度 | 2.6mV/Pa |
| インピーダンス | 600Ω(推奨負荷インピーダンス 2,000Ω) |
| 出力端子 | 3ピンXLR(バランス) |
| サイズ | 高さ185mm・直径51mm |
| 質量 | 320g |
| 付属品 | マイクバッグ・スタンドアダプター SA61 |
数値を日本語にします。
スーパーカーディオイド — 正面の狭い範囲に感度を絞り、真後ろにもわずかに感度が残る指向性です。真横からの音を拾いにくいため、モニターに向かって立つ場面で効きます。背面に感度が残るため、モニターの置き方は意識したほうが安全です。
感度 2.6mV/Pa — ダイナミックマイクとしては一般的な範囲の出力です。宅録で使う場合は、インターフェイス側のゲインに余裕がある機種のほうが扱いやすくなります。
周波数特性 70〜20,000Hz — 低域は70Hzから。ボーカル用として設計された範囲です。ベースやキックなど低い音の収音を主目的とするマイクではありません。
320g — 手持ちで歌うマイクとして、軽すぎず重すぎない領域です。カットシートは D5 S の値を併記しており、D5 単体の重量は個別には確認できていません。
| ストア | 税込 | 状況 | 購入 |
|---|---|---|---|
| 楽天市場 | ¥13,930 | 2026.10.19 取得時点の実売価格(島村楽器、D5-Y3、新品) | 楽天市場で見る |
| Amazon | リンク先で確認 | JAN 4582234672537 での検索結果を開きます | Amazonで見る |
| サウンドハウス | リンク先で確認 | 「AKG D5」での検索結果を開きます | サウンドハウスで見る |
価格は日々動きます。購入前に、表のボタンから最新の価格をご確認ください。型番の末尾が D5-Y3 であることを、購入前に商品名で確認してください。
| 機種 | 向いている人 |
|---|---|
| Shure SM58 | 定番を選びたい人。ライブやカラオケ用途で先例が最も多い |
| AKG D5C | カーディオイドの広めの指向性が欲しい人(別モデル) |
| AKG D5S | 手元でオン・オフしたい人(スイッチ付きの別モデル) |
分かれ目は使う環境です。モニターが近く鳴きが心配ならスーパーカーディオイドの D5、定番の安心感なら SM58、という整理になります。
海外の評価では、同価格帯の定番マイクとの比較で語られることが多い機種です。ライブ用途のレビューには、指向性が絞られているぶんフィードバックへの余裕があり、近接効果で低域がこもりにくいという指摘が複数あります。声の中高域が前に出て、バンドの中でも抜けやすいという評価も目立ちます。Podcastageのレビューは、人の声に合わせて調整された周波数特性と、通常のカーディオイドより高い横方向の遮音性を、この機種の特徴として挙げています。Shure SM58との比較では、優劣ではなく音の傾向が違うという位置づけです。
不満点は、今回確認できた範囲では具体的な故障や品質面の報告が少なく、主に設計上の性質に集約されます。指向性が狭いため、口とマイクの位置がずれると音量や音色が変わりやすいことは、スーパーカーディオイド全般に共通する注意点です。また、中高域が前に出る音作りは、声質によって好みが分かれる可能性があります。
実務的には、マイクを口の正面に保って歌える人や、鳴きに悩んでいる人には向きます。持ち方が安定しない人は、広めのカーディオイドの D5C も候補です。
価格は楽天市場の商品検索から取得しました。取得日は表に記載しています。
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