XLR接続のコンデンサーマイクを使うには、ファンタム電源に対応したオーディオインターフェイスが前提になります。audio-technicaのAT2020USB-Xは、この前提を取り払ったUSBマイクです。定番のAT2020と同じ単一指向性コンデンサーの構成をベースに、USB接続で完結する回路を内蔵しています。
選ぶ理由は3つです。
1. USB Type-C1本で完結する。 別売りのオーディオインターフェイスやXLRケーブルを用意する必要がありません。パソコンにつなげばすぐに配信・録音を始められます。
2. ヘッドホン出力でモニタリングできる。 3.5mmステレオミニジャックのヘッドホン出力を内蔵しており、自分の声を聞きながら収録できます。ヘッドホン音量やミキサーバランスの調整も本体だけで完結します。
3. タッチセンサー式のミュートボタンを内蔵。 収音中は青、ミュート時は赤に点灯するインジケーター付きで、配信中に手元で即座にミュートできます。
比較の軸を先に決めます。
audio-technica公式の仕様表に記載された数値です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| マイク方式 | バックエレクトレットコンデンサー型 |
| 指向性 | 単一指向性 |
| 周波数特性 | 20Hz〜20,000Hz |
| サンプリングレート | 44.1kHz/48kHz/88.2kHz/96kHz |
| ビット数 | 16bit/24bit |
| ヘッドホン出力 | 110mW(1kHz、1% T.H.D.、32Ω時) |
| 出力コネクター | USB Type-C |
| ヘッドホン出力端子 | φ3.5mmステレオミニジャック |
| 電源 | USB電源(DC5V) |
| 外形寸法 | φ52×142mm |
| 質量 | 約373g |
数字のままでは判断できないので、意味を訳します。
サンプリングレート最大96kHz・ビット数最大24bit — CD音質(44.1kHz/16bit)を超える解像度で録音できます。配信であれば44.1kHz/16bitで十分実用的ですが、後から編集で音質を追い込みたい場合に高解像度で録っておく余地があります。
ヘッドホン出力110mW(32Ω時) — 一般的な密閉型ヘッドホンを問題なく鳴らせる出力です。パソコン側の音声出力を別途経由させず、マイク本体だけで自分の声をモニタリングできます。
質量約373g・外形寸法φ52×142mm — 同社のXLR接続コンデンサーマイクAT2020(345g)より重く、USB回路を内蔵しているぶんのサイズです。付属スタンドで自立させる前提の重さで、手持ちでの使用には向きません。
タッチセンサー式ミュートボタン。 触れるだけでミュートを切り替えられ、収音中は青、ミュート時は赤のLEDで状態が一目で分かります。配信中の操作ミスを減らせる設計です。
本体だけで完結するミキサー調整。 ヘッドホン音量調整とミキサー調整(マイク音とパソコン再生音のバランス)を本体のコントロールだけで行えます。追加のソフトウェアミキサーを立ち上げなくても、収録しながらバランスを調整できます。
卓上スタンド・変換ネジ・USBケーブル・USB変換アダプターが標準付属。 単体で自立するスタンドが付属するため、届いてすぐ設置できます。マイクアームへの取り付けを想定した変換ネジも含まれています。
| ストア | 税込 | 状況 | 購入 |
|---|---|---|---|
| 楽天市場 | ¥21,780 | 2026.08.25 取得時点の実売価格(audio-technica公式楽天市場店) | 楽天市場で見る |
| Amazon | リンク先で確認 | 「audio-technica AT2020USB-X」での検索結果を開きます | Amazonで見る |
| サウンドハウス | 未掲載 | 取り扱いあり。価格はリンク提携後に掲載します | — |
価格は日々動きます。購入前に、表のボタンから最新の価格をご確認ください。似た型番の上位機「AT2020USB-XP」はヘッドホンアンプなどが強化された別製品のため、購入時は型番の末尾までご確認ください。
AT2020USB-Xが唯一の正解ではありません。目的や予算が違えば答えも変わります。
| マイク | 種類 | 向いている人 |
|---|---|---|
| audio-technica AT2020 | コンデンサー(XLR接続) | オーディオインターフェイスを持っている、または持つ予定がある人。詳しくはaudio-technica AT2020の単体レビューで解説しています |
| SHURE MV7+ | ダイナミック(USB/XLR両対応) | 将来XLR接続への移行も見据えつつ、いまはUSBで始めたい人。詳しくはSHURE MV7+の単体レビューで解説しています |
| SHURE SM58 | ダイナミック(XLR接続) | 防音のない部屋で環境音を拾いたくない人。違いはコンデンサーマイクとダイナミックマイクの違いで解説しています |
分かれ目は接続方式です。オーディオインターフェイスを持つ・持つ予定があるならAT2020、いまはUSBで始めて将来XLRにも移行できる余地を残したいならMV7+、という並びになります。
価格は楽天市場の商品検索から取得しました(2026.08.25時点)。カタログ記載価格(¥16,980)は現在の実売価格と乖離していたため、audio-technica公式楽天市場店の本体単品出品(JANコード4961310156138で一致確認済み)で価格を再検証しました。