audio-technica AT2020のようなエントリー帯のコンデンサーマイクで宅録を始めたあと、「もっと静かに録りたい」「大きな音源にも対応したい」という段階で候補に挙がるのがsE Electronics sE2200です。
理由は3つです。
1. 自己ノイズ8dB。 エントリー帯のコンデンサーマイクは自己ノイズが19〜20dB前後のものが多い中、sE2200は8dBとかなり静かです。静かな部屋で小さな声や繊細なニュアンスを録るとき、この静けさが録音のクリアさに直結します。
2. パッドとローカットフィルターを切り替えられる。 -10dB/-20dBの減衰パッドと、80Hz/160Hzのローカットフィルターをスイッチで切り替えられます。音源の大きさや低域の被り方に合わせて、マイク側で調整できる幅が広がります。
3. 最大145dB SPL(20dBパッド時)まで耐える。 パッドを使えば、ボーカルより音圧の高い音源にも対応できる余裕があります。
比較の軸を先に決めます。
sE2200は1つ目と2つ目の条件で明確な優位性がある機種です。
sE Electronics公式サイトに記載されている数値です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| マイク方式 | 1インチ・ハンドクラフト・トゥルーコンデンサー |
| 指向性 | 単一指向性(カーディオイド固定) |
| 周波数特性 | 20Hz〜20,000Hz |
| 感度 | 24mV/Pa(-32.5dBV) |
| 最大入力音圧レベル | 125dB(パッドなし)/135dB(-10dBパッド)/145dB(-20dBパッド)(0.5% THD) |
| 自己ノイズ | 8dB |
| ダイナミックレンジ | 117dB(パッドなし)/127dB(-10dB)/137dB(-20dB) |
| S/N比 | 86dB |
| インピーダンス | 50Ω未満(推奨負荷インピーダンス1kΩ以上) |
| ローカットフィルター | 80Hz/160Hz(6dB/oct、切替式) |
| 電源 | ファンタム電源48V(IEC61938)・消費電流4.2mA |
| コネクタ | 金メッキ3ピンXLR |
| サイズ・重量 | 直径51mm・全長215mm・611g |
数字のままでは判断できないので、効いてくる項目を訳します。
自己ノイズ8dB — マイク自体が発するノイズの少なさを表す数値です。エントリー帯の機種が19〜20dB前後であるのに対し、sE2200はその半分以下です。静かな部屋で小さな声を録るほど、この差がはっきり効いてきます。
パッド-10dB/-20dB・ローカット80Hz/160Hz — 大きな音源にはパッドで感度を落とし、低域の被りが気になる音源にはローカットフィルターで削る、という調整をマイク側だけで完結できます。オーディオインターフェイス側のゲイン調整だけに頼らずに済む点が実用的です。
重量611g — エントリー帯のコンデンサーマイク(300g前後)より重い部類です。しっかりしたショックマウントとスタンドでの固定運用が前提になります。
カーディオイド固定。 複数指向性への切り替え機構は持たず、単一指向性1パターンに絞っています。正面の音を重視し、背面・側面の音を拾いにくくする基本設計です。
パッドとフィルターの組み合わせ。 用途ごとに設定を変えられるため、ボーカル・アコースティック楽器・音圧の高いアンプなど、複数の用途を1本でまかなう場面で調整の幅が生きます。
低インピーダンス設計。 出力インピーダンスが50Ω未満と低く、長めのケーブルを使ってもノイズの影響を受けにくい設計です。
| ストア | 税込 | 状況 | 購入 |
|---|---|---|---|
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sE2200が唯一の正解ではありません。目的が違えば答えも変わります。
| マイク | 税込 | 向いている人 |
|---|---|---|
| SHURE SM7B | ¥39,800最安 | コンデンサーの感度の高さより、ダイナミックマイクの扱いやすさを取りたい人。詳しくは単体レビュー |
| AKG C214 | ¥49,326 | 近い価格帯で、より広く実績のあるコンデンサーマイクから選びたい人。詳しくは単体レビュー |
| RODE NT1 5th Generation | ¥44,000 | さらに自己ノイズの低さを追いたい人。詳しくは単体レビュー |
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分かれ目は「コンデンサーかダイナミックか」と「調整機能の有無」です。防音の効いた部屋でパッドやフィルターの調整幅も欲しいならsE2200、部屋の環境音を拾いたくないならSM7Bのようなダイナミックマイク、実績重視ならC214という並びになります。
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