DT 1770 PRO MK IIは、beyerdynamicの密閉型スタジオヘッドホンの上位機です。開放型のDT 1990 PRO MK IIと同じ世代のTESLA.45ドライバーを使っており、違いは「音が外に漏れるかどうか」です。
密閉型でなければならない場面は多くあります。マイクの近くでモニターする録音、同居人がいる部屋での夜の作業、配信中にヘッドホンの音をマイクに拾わせたくない場面がそうです。そういう環境で予算が10万円前後あるなら、候補に入ります。
選ぶ理由を3つに整理します。
1. 30Ωで、扱いやすい。 公式の公称インピーダンスは30Ω、感度は95dB SPL(1mW/500Hz)です。オーディオインターフェースやパソコンのヘッドホン出力でも音量を確保しやすい仕様です。旧型のDT 1770 PROは250Ωだったと伝えるメディアがあり、そこからの大きな変更点です。
2. イヤーパッドが2種類付く。 ベロアとレザレットが付属します。海外レビューでは、パッドの交換で音の傾向が大きく変わると指摘されています。
3. ケーブルが2本付き、交換もできる。 3mの直線ケーブルと5mのコイルケーブルが標準で付属し、どちらもミニXLR端子です。ヘッドバンドとイヤーパッドも交換部品として用意されています。
beyerdynamic公式ページ(欧州)の記載です。公式ページに記載のない項目は載せていません。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 型式 | 密閉型(オーバーイヤー・有線) |
| ドライバー | TESLA.45(45mm)×2基 |
| インピーダンス | 30Ω(公称) |
| 音圧レベル | 95dB SPL(1mW/500Hz) |
| 再生周波数帯域 | 5〜40,000Hz |
| 質量 | 377g(ケーブル除く) |
| 接続端子 | ヘッドホン側はロック式の3ピンミニXLR |
| 付属ケーブル | 3m直線ケーブル・5mコイルケーブル(どちらもミニXLR) |
| 付属品 | ベロアイヤーパッド・レザレットイヤーパッド・ハードケース |
数字が示す意味を補足します。
インピーダンス30Ω・95dB SPL — 鳴らすのに大きな電力が要らない仕様です。専用のヘッドホンアンプを別に用意しなくても、オーディオインターフェースの出力から実用的な音量が出せる前提で設計されています。
再生周波数帯域 5〜40,000Hz — 人の耳に聞こえる範囲(およそ20Hz〜20,000Hz)をはるかに超えて広く取った数値です。聞こえる範囲の質を直接保証する値ではありません。
質量377g — 軽くはありません。海外レビューでは、重さの割に装着感は良く、長時間でも疲れにくいという評価が目立ちます。実際の感じ方には個人差があるため、店頭で試着できるなら確認してください。
2種類のイヤーパッド — 公式は、レザレットパッドの追加で遮音性が上がったと説明しています。旧型との違いとして公式が挙げる点は、新開発のTESLA.45ドライバー、ヘッドバンドの泉門(頭頂部)を逃がす凹み、レザレットパッドの追加です。公式は、旧型より歪みが小さく、インパルス応答が良いと説明しています。
| ストア | 税込 | 状況 | 購入 |
|---|---|---|---|
| 楽天市場(通常価格) | ¥98,505 | 2026.10.19 取得時点の実売価格(Rock oN・新品) | 楽天市場で見る |
| 楽天市場(期間限定) | ¥98,505 | 〜10/19 の期間限定特価(宮地楽器・新品) | 楽天市場で見る |
| Amazon | リンク先で確認 | JAN 4589702694480 での検索結果を開きます | Amazonで見る |
| サウンドハウス | リンク先で確認 | 「beyerdynamic DT 1770 PRO MK II」での検索結果を開きます | サウンドハウスで見る |
通常価格は¥109,450、期間限定特価は¥98,505です。後者は2026.10.19までの価格で、それ以降は通常価格に戻る可能性があります。ほかに約¥99,500で出品する楽天の店舗もありました。
価格は日々動きます。購入前に、表のボタンから最新の価格をご確認ください。旧型のDT 1770 PROは別商品です。本ページの価格・仕様はすべてMK IIのものです。
| 機種 | 税込 | 向いている人 |
|---|---|---|
| beyerdynamic DT 1990 PRO MK II | ¥98,505 | 音漏れが問題にならず、同じドライバーで開放型の音場を求める人 |
| beyerdynamic DT 770 PRO(80Ω) | ¥28,611最安 | 密閉型で、まず3万円台の定番から始めたい人 |
| audio-technica ATH-M70x | ¥48,400 | 密閉型で、予算を5万円以内に収めたい人 |
(価格はいずれも各単体レビューに載せた楽天市場での実売価格です)
分かれ目は、音漏れの許容と予算です。音漏れを気にしないなら開放型のDT 1990 PRO MK II、密閉型を安く始めたいならDT 770 PROやATH-M70xです。開放型と密閉型の違いを先に整理したい人は、開放型と密閉型の比較を読んでください。
海外の専門メディアでは、作りと装着感を評価する声が目立ちます。Basic Tutorialsは、低域が厚く制御されていて、高域は前の世代より刺さりにくいと評価しています。Bonedoも、頭への圧力がDT 770より穏やかで、頭頂部の凹みが長時間の作業で効くと伝えています。SoundGuysは、重さの割に装着感が良く、遮音も密閉型として十分としています。2種類のパッドと2本のケーブル、ハードケースが付く点は、3媒体に共通する好材料です。価格が高いという指摘も、3媒体のいずれにも見られます。
不満点も具体的に出ています。SoundGuysは、ベロアパッドだと低域が大きく落ちるという周波数特性を最大の弱点に挙げ、価格に対する評価も厳しくしています。ただし同媒体は、結果に意外な点があり個体の不具合の可能性も否定できないとしています。一方でBonedoは、ベロアは低域が強く出て、レザレットは均質で、ミックスダウンに使いやすいと整理しており、パッドで性格がかなり変わる点では見方が一致しています。中域がやや控えめだという指摘もあります。Bonedoは、頭を動かすと筐体がきしむことが時々あると述べています。
意見が割れるのは低域の評価で、パッドと個体の差が影響しているようです。実務的には、ミックスが主目的ならレザレット中心で使い、購入前に試聴できる環境があれば低域とパッドを確認しておくと安心です。
価格は楽天市場の商品検索から取得しました(2026.10.19時点)。
評判の参照元: