BAWLOOPバウループ
オーディオIFマイクMIDIキーボードレコーダーヘッドホンモニタースピーカーソフトその他
本記事にはプロモーション(アフィリエイトリンク)が含まれます
モニターヘッドホン / REVIEW

部品を交換しながら長く使える、Mシリーズ最上位の密閉型|
M50xの上に位置する、アルミ筐体・φ45mmドライバーの密閉型モニターヘッドホン

2026.10.03 公開 / AUDIO-TECHNICA / JAN 4961310125462
部品を交換しながら長く使える、Mシリーズ最上位の密閉型
MODEL
ATH-M70x
実売(税込)
¥48,400
CONCLUSION
録音やミックスで使うモニターヘッドホンに、長く使える作りと修理のしやすさを求めるなら、ATH-M70x が候補になります。ハウジングとアーム、スライダーはアルミで、コード、イヤパッド、ヘッドパッドは取り外して交換できます。一方で、海外のレビューは高域の強さと低域の薄さ、装着の緩さ、ヒンジの破損報告を挙げています。M50x との価格差に見合うかは、音の好みで決まります。

交換できる部品が多い、フラッグシップの密閉型CONCLUSION

ATH-M70x は、audio-technica の M シリーズで最上位にあたる密閉型モニターヘッドホンです。公式ページは「エンジニアに捧ぐ Mシリーズのフラッグシップモデル」と位置づけています。発売は2015.02.20です。

選ぶ理由は3つに絞れます。

1. 振動を抑えるアルミ素材。 ハウジング、アーム、スライダーに、不要な振動を抑えるアルミニウムを採用しています。ただし耐久性には、評判の節で触れる懸念があります。

2. 部品を替えて使い続けられる。 コード、イヤパッド、ヘッドパッドが取り外せます。コードはバヨネット式のロック機構付きです。消耗したときに、本体ごと買い替えずに済みます。

3. 用途で選べるコードが3本付く。 1.2mのカールコード(伸ばすと約3m)、3.0mのストレートコード、1.2mのストレートコードです。録音現場、デスク作業、持ち歩きで使い分けられます。

先に断っておくと、音の評価は割れます。海外の複数のレビューは、M50x より高域が強く低域が薄い、と指摘しています。詳しくは評判の節で整理します。

モニターヘッドホンで何を見るかCRITERIA

  • 音の傾向。 モニター用は、聴いて楽しい音より、音源の状態が分かる音を狙います。ただし、どこまで平らに聞こえるかは機種ごとに違います。
  • 駆動のしやすさ。 インピーダンスが低いほど、パソコンやインターフェイスの出力で鳴らしやすくなります。
  • 装着の安定。 長時間のミックスや、頭を動かす録音現場で、ずれにくいかを見ます。
  • メンテナンス性。 消耗しやすいパッドやコードを替えられるかは、数年使うときに効いてきます。

スペックの要点SPEC

数値はすべて audio-technica 公式ページの記載です。

項目内容
型式密閉ダイナミック型
ドライバーφ45mm・CCAWボイスコイル
再生周波数帯域5〜40,000Hz
出力音圧レベル97dB/mW
最大入力2,000mW
インピーダンス35Ω
質量280g(コード除く)
プラグφ6.3mm標準/φ3.5mmミニ・金メッキステレオ2ウェイ
付属品ケース・ポーチ・コード3本

数値を日本語に訳します。

インピーダンス 35Ω — ヘッドホンの鳴らしやすさの目安で、低いほど小さな出力でも十分な音量が出ます。35Ωはモニターヘッドホンとしては低めで、オーディオインターフェイスのヘッドホン出力で足ります。

出力音圧レベル 97dB/mW — 1mWを入れたときの音の大きさです。数字が大きいほど、少ない電力で大きな音になります。

再生周波数帯域 5〜40,000Hz — 人の耳に聞こえる範囲の外まで再生できる、という意味です。数字の広さが、聞こえ方の良し悪しを直接決めるわけではありません。

280g — コードを除いた重さです。長時間着けるときに響いてくる項目で、重量級ではありません。

部品ごとの作りを見るFEATURES

公式ページの説明から、使い方に関わる点をまとめます。

大口径φ45mmのドライバー。 強磁力のCCAWボイスコイルを使い、定位感に優れた超高解像度の再生を狙うと公式ページは説明しています。

楕円形のイヤカップ。 遮音性を高め、長時間のモニタリングでも疲れにくいことを狙った形です。

バヨネット式の着脱コード。 ねじって固定する方式で、抜けにくくしています。

ハードケースとポーチが付属。 持ち運びと保管の両方に使えます。

Immerse Virtual Studio に対応。 DAW用のVSTプラグインで、audio-technicaのモニターヘッドホン向けに調整したミキシングスタジオの音場を、ヘッドホンで再現します。公式ページには2週間の無料トライアルの案内があります。

どこで買うかPRICE

ストア税込状況購入
楽天市場¥48,4002026.10.03 取得時点の新品実売価格楽天市場で見る
Amazonリンク先で確認JAN 4961310125462 での検索結果を開きますAmazonで見る
サウンドハウスリンク先で確認「audio-technica ATH-M70x」での検索結果を開きますサウンドハウスで見る

価格は日々動きます。購入前に、表のボタンから最新の価格をご確認ください。

同じ用途の3本と比べるALTERNATIVES

機種税込向いている人
audio-technica ATH-M50x¥19,900まず1本、定番から入りたい人。M70xの半額以下で済ませたい人
SONY MDR-7506¥14,861放送・録音の現場で長く使われてきた定番を、低価格で選びたい人
AKG K240 STUDIO¥10,800最安ミックスで音の広がりを確かめたい人。セミオープン型で、録音には向きません

(価格は各記事の取得日時点の楽天市場での実売価格)

M70xの価格は、M50xの2倍を超えます。その差で買うのは、アルミ筐体と交換できる部品、コードの種類です。音質の優劣を理由にするのは勧めません。音の面では、M50xのほうを推す海外レビューもあります。

使った人は何と言っているかREPUTATION

英語圏のレビューを中心にまとめます。RTINGS、Production Expert の比較記事、Home DJ Studio のレビュー、Thomann の購入者評価(4.3点・109件、2026.10.03確認)が主な材料です。

褒める声は、作りと快適さに集まります。Home DJ Studio は、パッドの柔らかさと軽めのクランプ、通気性の良さから、長時間でも疲れにくいと評価しています。着脱できるコードが3本付く点も好意的に扱われています。RTINGS は、楽器とボーカルの再現が良く、歪みの少ないクリアな音だと整理しています。

不満は、音の傾向と装着の安定に出ています。Production Expert は、M70xの高域が強く、薄く細い音に聞こえると書き、半額のM50xのほうが低域から中域まで丸みのある音だと評価しました。ドライバーが耳に触れる感覚があった、ヘッドバンドが空洞で鳴る感じがある、クランプが弱く作業中にずれた、という指摘も同記事にあります。RTINGS もクランプはM50xより弱いとし、低域不足と遮音性の低さを欠点に挙げています。Home DJ Studio は低域が弱いと評し、ヘッドバンドが樹脂製でヒンジが頼りないとも記しています。Thomann では、使い始めて短期間でヒンジ部が折れたという報告が複数あり、高域と中域の強さで長時間は疲れるという声もあります。

意見が割れるのは音そのものです。高域の明瞭さを「透明」と読む人もいれば、「痩せている」と読む人もいます。高域に敏感でなく、低域の量感を求めないなら、不満は小さくなると考えられます。購入前に装着感を試せるなら、そこが一番の確認点です。

買わなくていい人DO NOT BUY IF

  • 低音の量感がほしい人。 低域が薄いという指摘が複数あります。聴いて楽しい音を求めるなら、別の機種のほうが合います。
  • とにかく失敗の少ない定番がほしい人。 音と装着の安定を重視するレビューは、半額以下のM50xを推しています。価格差の分は、部品交換のしやすさに払う形になります。
  • 丈夫さを最優先する人。 ヒンジ部が折れたという報告が複数あります。部品は交換できますが、構造上の弱点として指摘されている点は踏まえてください。頭を動かす作業が多い人は、クランプの弱さも確かめてください。

次に読むNEXT

スペックの出典SOURCES

  • audio-technica 公式製品ページ https://www.audio-technica.co.jp/product/ATH-M70x

価格は楽天市場の商品検索から取得しました。取得日は表に記載しています。

評判の参照元:

  • Thomann「Audio-Technica ATH-M70X Reviews」 https://www.thomannmusic.com/audio_technica_ath_m70_x_reviews.htm
  • Production Expert の比較記事「Buying new studio headphones: double the price doesn't always mean double the value」(2019年・同サイトの audio-technica 比較記事。URLに日付を含むため記載省略)
  • Home DJ Studio「Audio-Technica ATH-M70x Review」 https://homedjstudio.com/audio-technica-ath-m70x-review/
  • RTINGS「Audio-Technica ATH-M70x Headphones Review」 https://www.rtings.com/headphones/reviews/audio-technica/ath-m70x

この機材を検討している人へ

ヘッドホンの記事一覧へ