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コンデンサーマイク / REVIEW

LCT 240 PROより静かに録りたいなら、自己ノイズ7dBのこちらです|
同じLEWITTの上位機。静けさへの投資が価格差の正体

2026.09.03 公開 / LEWITT / JAN 4533940072708
LCT 240 PROより静かに録りたいなら、自己ノイズ7dBのこちらです
MODEL
LCT 440 PURE
実売(税込)
¥44,000
CONCLUSION
LEWITT LCT 240 PROの音を気に入っていて、より静かな録音環境を求めるならLCT 440 PUREが候補になります。1インチ径の大型ダイアフラムで自己ノイズが7dB(A)と非常に低いこと、ダイナミックレンジが133dB(A)とLCT 240 PROより広いこと、ショックマウント・ポップフィルター・キャリーバッグが標準で付属することの3点が理由です。価格はLCT 240 PROのおよそ2倍前後になります。

LCT 240 PROの隣に置くと何が変わるかCONCLUSION

LEWITT LCT 240 PROはこのサイトでも紹介した、ボーカル以外の音源にも強い価格帯コンデンサーです。LCT 440 PUREは同じLEWITTのラインナップで、その上に位置する機種になります。型番だけ見ると近い印象ですが、中身のダイアフラム設計が違います。

選ぶ理由は3つです。

1. 自己ノイズが7dB(A)と非常に低い。 LCT 240 PROの19dB(A)と比べると10dB以上の差があります。自己ノイズはマイク自体が発するサーというノイズの大きさを示す数値で、小さいほど静かな部屋で無音を録ったときにそのノイズが気になりません。アコースティック楽器の余韻や、ボーカルの息づかいのような小さな音を扱うほど、この差が効いてきます。

2. ダイナミックレンジが133dB(A)。 LCT 240 PROの123dB(A)より10dB広く、一番静かな音と一番大きな音の差をより幅広くカバーできます。

3. ショックマウント・マグネット式ポップフィルター・ウィンドスクリーン・キャリーバッグが標準付属。 LCT 240 PROの製品ページにはこれらの付属品の明記がなく、LCT 440 PUREは録音環境を一式揃えやすい構成になっています。

これらはすべて「静けさ」に関わる差です。価格差の大部分は、この静けさへの投資だと考えると分かりやすくなります。

LCT 240 PROとどちらを選ぶかCRITERIA

比較の軸を先に決めます。

  • 静かな環境で細かいニュアンスまで録りたいか。 自己ノイズの差が効くのはここです。ポップスのボーカルやアコースティック楽器の弱音をきれいに録りたいなら440 PUREに分があります。
  • 最大入力音圧レベルはどちらも実用十分か。 LCT 240 PROが142dB SPL、LCT 440 PUREが140dB SPLで、この項目はほぼ互角です。大音量の耐性で選ぶ理由にはなりません。
  • 付属品込みで一式揃えたいか、本体だけで十分か。 440 PUREはショックマウントやポップフィルターが標準で付いてくるため、周辺機材を別途揃える手間が減ります。

静けさを取るか、価格を取るか。LCT 240 PROとLCT 440 PUREの分かれ目はここに尽きます。

スペックの要点SPEC

LEWITT公式サイトに記載されている数値です。LCT 240 PROの数値は同サイトの製品ページから、比較のために併記します。

項目LCT 440 PURELCT 240 PRO
ダイアフラム25.4mm(1インチ)・3ミクロン金蒸着マイラー17mm・3ミクロン金蒸着マイラー
指向性単一指向性(カーディオイド)単一指向性(カーディオイド)
周波数特性20Hz〜20,000Hz20Hz〜20,000Hz
感度27.4mV/Pa(-31.2dBV/Pa)16.7mV/Pa(-35.5dBV/Pa)
自己ノイズ7dB(A)19dB(A)
最大入力音圧レベル140dB SPL(0.5% THD)142dB SPL(0.5% THD)
ダイナミックレンジ133dB(A)123dB(A)
S/N比87dB(A)(公式ページに記載なし)
内部インピーダンス110Ω100Ω
電源ファンタム電源48V±4V・消費電流2.63mAファンタム電源48V±4V・消費電流3.1mA
コネクタ金メッキ3ピンXLR金メッキ3ピンXLR
筐体亜鉛ダイキャスト亜鉛ダイキャスト
サイズ・重量138×52×36mm・310g138×52×36mm・310g

数字のままでは判断できないので、効いてくる項目を訳します。

ダイアフラム25.4mm(1インチ) — LCT 240 PROの17mmより一回り大きい振動板です。ダイアフラムが大きいマイクは一般に感度が高く、静かな音源でも余裕を持って拾えます。感度の数値がLCT 240 PROの16.7mV/Paに対し27.4mV/Paと明確に高いのは、この違いによるものです。

自己ノイズ7dB(A) — 「静かな部屋で無音を録ってもサーというノイズがほとんど気にならない水準」です。プロ用スタジオコンデンサーの中でも低い部類に入る数値で、LCT 240 PROとの最大の違いがここに現れています。

S/N比87dB(A) — 目的の音とノイズの比率です。この数値もLCT 240 PROの製品ページには記載がなく、440 PUREのカタログでのみ明示されています。数値が大きいほど、録った音の中でノイズが相対的に目立ちません。

電源消費電流2.63mA — LCT 240 PROの3.1mAよりわずかに少なく、非力なUSBバスパワーのオーディオインターフェイスでも安定して動作しやすい水準です。

標準付属品という差FEATURES

ショックマウント。 マイクスタンドを通じて伝わる振動や机を叩く音の混入を軽減します。単品で買うと数千円かかる付属品です。

マグネット式ポップフィルター。 破裂音(パ行・バ行)の風圧を防ぎます。磁石で着脱できる方式のため、ネジ式より取り付けが簡単です。

ウィンドスクリーンとキャリーバッグ。 屋外や近接での収録時に風切り音を抑えるスクリーンと、持ち運び・保管用のバッグが付属します。

LCT 240 PROの製品ページにはこれらの付属品が明記されていません。本体価格だけを比べるとLCT 440 PUREは高く見えますが、周辺機材を別途揃えるコストと手間を考えると、価格差の一部はここで相殺されます。

どこで買うかPRICE

ストア税込状況購入
楽天市場¥44,0002026.09.28 取得時点の実売価格楽天市場で見る
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価格は日々動きます。購入前に、表のボタンから最新の価格をご確認ください。

同価格帯の3本と比べるALTERNATIVES

LCT 440 PUREが唯一の正解ではありません。目的が違えば答えも変わります。

マイク税込向いている人
LEWITT LCT 240 PRO¥18,920静けさより価格を優先したい人。詳しくは単体レビュー
audio-technica AT2035¥18,260同価格帯でより広く実績のある機種から選びたい人。詳しくは単体レビュー
audio-technica AT2020¥6,600最安最大入力音圧レベルや自己ノイズにこだわらず、まず価格を抑えたい人。詳しくは単体レビュー

(LCT 240 PROとAT2035は2026.08.26、AT2020は2026.08.26時点の楽天市場での実売価格)

分かれ目は「自己ノイズへの投資をどこまでするか」です。静かな環境で細かい表現まで録りたいならLCT 440 PURE、価格と性能のバランスを取るならLCT 240 PROかAT2035、とにかく価格を抑えたいならAT2020という並びになります。LCT 240 PROとLCT 440 PUREの価格差はおよそ2万円強で、この差の大半が自己ノイズ7dB(A)対19dB(A)という数字に置き換わります。

使った人は何と言っているかREPUTATION

英語圏のレビューでは、音質面での評価が特に高い機種です。Sound on Soundのレビューでは、声が明瞭で「プレゼンス」がありながら耳障りにならず、低域もしっかりしていると評価されており、クリアさに助けが欲しいボーカリスト向けの良い選択肢だとまとめられています。音の性格は自然でありながらニュートラルよりわずかに空気感のある方向で、ポップス制作において悪くない特徴だという指摘もあります。

Gearspaceのユーザーレビューでは、ローカット・パッドのようなスイッチ機能を必要としない人にとって、価格を考えれば十分に満足できる大口径コンデンサーだという評価が見られます。別の投稿では、LCT 240 PROと比べて出力が高くよりニュートラルな鳴り方で、LEWITTらしい滑らかさとクリアさを両立していると評価されています。

不満点としては、価格帯の割に機能がシンプルな点(ローカットフィルターやパッドスイッチが本体に付いていない)が挙がることがあります。多機能な上位コンデンサーと比べると、録音環境や外部機材側で音作りを補う前提の設計です。とはいえ、音質そのものへの否定的な評価は目立たず、価格に対する満足度は総じて高い傾向にあります。

買わなくていい人DO NOT BUY IF

  • LCT 240 PROの音質に不満がなく、価格差を払う理由が特にない人。 最大入力音圧レベルはほぼ同等で、静けさ以外の違いは大きくありません。すでに240 PROで満足しているなら、買い替える優先度は高くありません。
  • ローカットフィルターやパッドスイッチを本体で使いたい人。 LCT 440 PUREにはこれらのスイッチ機能がありません。近接効果の補正や大音量ソースへの対応を機材側で完結させたいなら、他の上位機種の方が向いています。
  • ファンタム電源に対応したオーディオインターフェイスを持っていない、増やす予定もない人。 コンデンサーマイクは単体では音を拾えません。48V対応の機材が前提です。

次に読むNEXT

スペックの出典SOURCES

  • LEWITT公式製品ページ https://www.lewitt-audio.com/microphones/lct-recording/lct-440-pure
  • LEWITT公式製品ページ(LCT 240 PRO、比較数値の引用元) https://www.lewitt-audio.com/microphones/lct-recording/lct-240-pro

価格は楽天市場の商品検索から取得しました。取得日は表に記載しています。

評判の参照元:

  • Sound on Sound「LEWITT LCT 440 PURE」レビュー(LEWITT公式ブログ転載) https://www.lewitt-audio.com/blog/review-lct-440-pure-sound-on-sound
  • Gearspace「Lewitt LCT 440 PURE - User review」 https://gearspace.com/board/reviews/1186257-lewitt-lct-440-pure.html
  • Gearspace「Lewitt LCT 440 Pure and LCT 240 Pro - User review」 https://gearspace.com/board/reviews/1164887-lewitt-lct-440-pure-lct-240-pro.html

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