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コンデンサーマイク / REVIEW

LEWITT LCT 240 PRO|
ボーカル専用ではなく、アンプもドラムも視野に入れて選ぶコンデンサー

2026.06.23 公開 / LEWITT / JAN 4533940072692
LEWITT LCT 240 PRO
MODEL
LCT 240 PRO
実売(税込)
¥18,920
CONCLUSION
宅録で1本目のコンデンサーマイクを探していて、ボーカル以外にアンプやドラムも録る可能性があるならLEWITT LCT 240 PROが候補になります。最大入力音圧レベルが142dBあり近距離で大きな音源を録っても歪みにくいこと、自己ノイズが19dB(A)と静かでダイナミックレンジが123dB(A)と広いこと、亜鉛ダイキャストの筐体で価格帯の割にしっかりした作りであること。この3点が理由です。

ボーカル以外も視野に入れた1本目のコンデンサーCONCLUSION

宅録用コンデンサーマイクの比較では、audio-technica AT2020のような定番機がまず候補に挙がります。LEWITT LCT 240 PROは、その隣に並べて検討されることが多いオーストリアメーカーの機種です。

選ぶ理由は3つです。

1. 最大入力音圧レベルが142dB SPLと高い。 ボーカル用に設計されたエントリー帯のコンデンサーマイクは、大きな音源に弱いものが少なくありません。LCT 240 PROは142dB SPLまで音割れせずに耐えるため、アコースティックギターのサウンドホール近くや、控えめな音量のアンプなど、ボーカルより音圧の高い音源にも近づけて使えます。

2. 自己ノイズが19dB(A)、ダイナミックレンジが123dB(A)。 自己ノイズは数字が小さいほど、マイク自体が発するサーというノイズが目立ちません。静かなパートやアコースティック楽器の細かいニュアンスを録るとき、この静かさが効いてきます。

3. 亜鉛ダイキャストの筐体。 価格帯だけで判断すると軽く扱われがちですが、金属ボディでしっかりした重さと剛性があります。長く使う前提のマイクとして、作りの良さは無視できないポイントです。

コンデンサーマイクをどこで選び分けるかCRITERIA

比較の軸を先に決めます。

  • 録りたい音源はボーカルだけか、それ以外も含むか。 ボーカル専用ならエントリー帯のどの機種でも大きく困りません。アンプやドラムなど音圧の高い音源も録るなら、最大入力音圧レベルの数値を確認しておく必要があります。
  • 静かな部屋で細かいニュアンスまで拾いたいか。 自己ノイズの数値が小さいほど、静かな環境での録音がクリアになります。
  • ファンタム電源(48V)に対応した機材があるか。 コンデンサーマイクは単体では音を拾えません。オーディオインターフェイスかミキサーが前提になります。

LCT 240 PROは1つ目の条件で優位に立つ機種です。

スペックの要点SPEC

LEWITT公式サイトに記載されている数値です。

項目内容
マイク方式コンデンサー(パーマネントポラライズド)
指向性単一指向性(カーディオイド)
ダイアフラム17mm・3ミクロン金蒸着マイラー
周波数特性20Hz〜20,000Hz
感度16.7mV/Pa(-35.5dBV/Pa)
自己ノイズ19dB(A)
最大入力音圧レベル142dB SPL(0.5% THD)
ダイナミックレンジ123dB(A)
内部インピーダンス100Ω
電源ファンタム電源48V±4V・消費電流3.1mA
コネクタ金メッキ3ピンXLR
筐体亜鉛ダイキャスト
サイズ・重量138×52×36mm・310g

数字のままでは判断できないので、効いてくる項目を訳します。

最大入力音圧レベル142dB SPL — 「歪まずに録れる一番大きな音量」の目安です。人の声で歪む心配はまずありませんが、この数字が高いと、ボーカル以外の用途にも使い回しが利きます。エントリー帯のコンデンサーマイクとしては余裕のある数字です。

自己ノイズ19dB(A)・ダイナミックレンジ123dB(A) — 自己ノイズは数字が小さいほど、マイク自体のノイズが目立ちません。ダイナミックレンジは「一番静かな音と一番大きな音の差」で、数字が大きいほど幅広い音量を1本でカバーできます。どちらも価格帯の割に良い数字です。

亜鉛ダイキャストの筐体・310g — プラスチック筐体のマイクより重く、剛性があります。スタンドやアームでの固定運用が前提の重さです。

単一指向性コンデンサーとしての性格FEATURES

カーディオイド(単一指向性)。 正面の音を重視し、背面・側面の音を拾いにくくする設計です。マイクの正面に向かって声や楽器を置く、基本に忠実な使い方が前提になります。

金メッキXLRコネクタ。 接点の劣化を抑え、長期間の使用でも接触不良が起きにくい仕様です。頻繁に抜き差しする環境でも安心して使えます。

ファンタム電源3.1mA。 消費電流が比較的小さいため、非力なUSBバスパワーのオーディオインターフェイスでも安定して動作しやすい水準です。

どこで買うかPRICE

ストア税込状況購入
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価格は日々動きます。購入前に、表のボタンから最新の価格をご確認ください。

同価格帯の3本と比べるALTERNATIVES

LCT 240 PROが唯一の正解ではありません。目的が違えば答えも変わります。

マイク税込向いている人
audio-technica AT2035¥18,260同価格帯でより広く実績のある機種から選びたい人。詳しくは単体レビュー
audio-technica AT2020¥6,600最安最大入力音圧レベルにこだわらず、まず価格を抑えたい人。詳しくは単体レビュー
RODE NT-USB Mini¥17,330オーディオインターフェイスを持たず、USB接続だけで完結させたい人

(価格はいずれも2026.08.26時点の楽天市場での実売価格)

分かれ目は「音圧耐性」と「接続方式」です。ボーカル以外の音源も見据えるならLCT 240 PRO、実績重視で選ぶならAT2035、価格を最優先するならAT2020、USBだけで完結させたいならNT-USB Miniという並びになります。

使った人は何と言っているかREPUTATION

評価が一致しているのは、音圧に強い万能型であることと、高域が持ち上がった音であることです。MusicTechのレビューは、中域が前に出て低域が緩やかに落ちる音と説明し、アコースティックギターやパーカッションでは手を加えなくても使いやすいと評価しています。LEWITT自身のブログに載ったChris Milnesのレビューは、ドラムのオーバーヘッドとギターキャビネットを特に良いとしています。Recording Hacksも、周波数特性の8kHz付近に目立つ山があると説明しています。

不満もこの高域に集まります。MusicTechは、男性の低い声ではこもり気味で低域が薄く、上位のLCT 440 PUREに近づけるにはEQが必要だったとしています。Milnesも女性ボーカルとの相性には否定的です。ボーカル専用機というより、楽器向きの個性を持つマイクだという見方です。LEWITTのブログはメーカー運営なので、割り引いて読む必要があります。Recording Hacksは、パッドとローカットのスイッチを省いた構成だとも指摘しています。一方、Thomannの購入者レビューには、宅録の入門用として価格に見合うという声があります。

楽天のレビューは確認できていません(取得日2026.10.18)。ボーカルより楽器、特にギターアンプやドラムを録る人なら、この癖は気になりにくいでしょう。声を主に録る場合は、EQで高域を整える前提で考えると失敗が減ります。

買わなくていい人DO NOT BUY IF

  • ボーカル録音専用で、大きな音源を録る予定がない人。 142dB SPLの余裕は、大きな音源を録らないなら活きてきません。AT2020のような価格を抑えた機種で十分な場合があります。
  • ファンタム電源に対応したオーディオインターフェイスを持っていない、増やす予定もない人。 LCT 240 PROは単体では音を拾えません。48V対応の機材が前提です。
  • 手持ちでマイクを動かしながら使いたい人。 亜鉛ダイキャストの筐体は軽くありません。スタンドやアームに固定して使う前提です。弾き語りで持ち歩くなら、ダイナミックマイクのほうが扱いやすくなります。

次に読むNEXT

スペックの出典SOURCES

  • LEWITT公式製品ページ https://www.lewitt-audio.com/microphones/lct-recording/lct-240-pro

価格は楽天市場の商品検索から取得しました(2026.08.26時点)。2026.10.18に再確認し、¥18,920で変わりありませんでした。

評判の参照元:

  • MusicTech「Lewitt Audio LCT 240 PRO + LCT 440 PURE Review」 https://musictech.com/2018/02/lewitt-audio-lct-240-pro-lct-440-pure-review/
  • LEWITT公式ブログ「LCT 240 PRO review by Chris Milnes」(メーカー運営) https://lewitt-audio.com/blog/lct-240-pro-review-by-chris-milnes
  • Recording Hacks「Lewitt Audio LCT 240 PRO」 https://recordinghacks.com/microphones/Lewitt/LCT240PRO
  • Thomann 購入者レビュー https://www.thomann.co.uk/lewitt_lct_240_pro_bk_bundle_reviews.htm

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