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ダイナミックマイク / REVIEW

SM57・SM58よりワイドな高域が欲しい人が乗り換え先に選ぶ、米国製ハンドメイド・ダイナミックマイク|
コンデンサーマイク並みの解像感を狙った、スーパーカーディオイドのダイナミックマイク

2026.09.26 公開 / TELEFUNKEN / JAN 4562218721543
SM57・SM58よりワイドな高域が欲しい人が乗り換え先に選ぶ、米国製ハンドメイド・ダイナミックマイク
MODEL
M80 Standard
実売(税込)
¥39,600
CONCLUSION
SM57やSM58よりも高域まで伸びた解像感のあるダイナミックマイクが欲しいなら、TELEFUNKEN M80 Standardが候補になります。理由は3つです。50Hz〜18,000Hzという楽器用ダイナミックマイクとしては広い周波数特性を持ちコンデンサーマイクに近い開放的な音を狙っていること、米国製カスタム出力トランスと超薄型マイラーダイアフラム・ローマスボイスコイルの組み合わせで高効率な変換を実現していること、米国でハンドメイドされ頑丈なボディとクロームメッキのグリルを備えていることです。

SM57・SM58からの乗り換え先として選ばれる理由CONCLUSION

楽器用・ボーカル用ダイナミックマイクの定番といえばSHURE SM57・SM58ですが、TELEFUNKEN M80 Standardはこの2機種よりも広い周波数特性と高い感度を狙ったスーパーカーディオイドのダイナミックマイクです。TELEFUNKEN公式は、ダイナミックマイクでありながらコンデンサーマイク並みのパフォーマンスを狙った設計だと説明しています。

選ばれる理由は3つです。

1. SM57・SM58より広い周波数特性。 周波数特性は50Hz〜18,000Hzです。SM57の40Hz〜15,000Hz、SM58の50Hz〜15,000Hzと比べて高域側が広く、開放的でワイドな音の傾向を狙っています。

2. 米国製カスタムトランスと新設計ダイアフラム。 ローマスのボイスコイルと超薄型マイラーダイアフラムに、AMI/TAB-Funkenwerk社製のカスタム出力トランス(TELEFUNKEN Elektroakustik T80)を組み合わせています。重いダイアフラムとボイスコイルで失われがちな音色の変化を抑えながら、高効率に電気信号へ変換する設計です。

3. 米国ハンドメイドの頑丈な作り。 米国で手作業により組み立てられ、へこみに強いクロームメッキのグリルを備えています。マイククリップとジッパーバッグが付属し、そのまま現場に持ち出せます。

楽器用ダイナミックマイクを選ぶ基準CRITERIA

比較の軸を先に決めます。

  • SM57・SM58の音にすでに慣れているか。 M80はSM57・SM58より高域が持ち上がった傾向の音です。素直で癖のない音を求めるなら、まずSM57・SM58を基準に検討したほうが安心です。
  • 高域の解像感を優先したいか。 アコースティック楽器やボーカルの倍音を明るく前に出したいなら、M80の広い周波数特性が活きます。
  • 予算に余裕があるか。 M80はSM57・SM58より高価です。価格を最優先するなら、この2機種のほうが選びやすくなります。

スペックの要点SPEC

TELEFUNKEN公式製品ページに記載された数値です(M80 Standard)。

項目内容
マイク方式ダイナミック型(ムービングコイル)
指向性スーパーカーディオイド(超単一指向性)
カプセル25mmダイナミック・ムービングコイル
周波数特性50Hz〜18,000Hz(±3dB)
感度1.54mV/Pa(±1dB)
出力インピーダンス325Ω
最大SPL(1% THD)135dB
出力トランスTELEFUNKEN Elektroakustik T80(米国製カスタム)
サイズ184mm(全長)×48mm(直径)
重量430g
コネクタXLR(3ピン、オス)
付属品マイククリップ、ジッパーバッグ

数字のままでは判断できないので、意味を訳します。

周波数特性50Hz〜18,000Hz — SM57(40Hz〜15,000Hz)・SM58(50Hz〜15,000Hz)と比べて、高域側の上限がおよそ3,000Hz広い特性です。低域の伸びよりも、中高域から高域にかけてのプレゼンスを重視した調整になっています。

感度1.54mV/Pa・出力インピーダンス325Ω — 同じゲイン設定でどれだけ大きな出力が得られるかを示す数値です。数字だけでSM57・SM58との優劣を断定はできませんが、設計思想として出力の取り出しやすさを重視していることが読み取れます。

最大SPL 135dB — 音割れせず収音できる音圧の上限です。ギターアンプの近接収音やドラムのような音圧の高い音源にも耐える水準です。

重量430g — SM57(0.284kg)・SM58(0.298kg)より重めです。米国製のカスタムトランスを内蔵した分、本体もやや大柄になっています。

SM57・SM58との違いCOMPARISON

同じ用途で使われることが多いダイナミックマイクですが、M80はSM57・SM58とは異なる方向性の音作りをしています。

指向性が違う。 SM57・SM58はカーディオイド、M80はスーパーカーディオイドです。M80のほうが正面以外からの音を拾いにくく、ステージでのハウリング耐性を重視した指向性になっています。

周波数特性が違う。 M80は50Hz〜18,000Hzで、SM57・SM58の上限15,000Hzより高域が伸びています。この差が、レビューで語られる「コンデンサーマイクに近い開放的な音」という評価につながっています。

トランスの作り込みが違う。 M80はAMI/TAB-Funkenwerk社製のカスタム出力トランスを搭載しています。SM57・SM58にはない、TELEFUNKEN独自の回路設計です。

価格帯が違う。 M80はSM57・SM58よりも高価です。定番の実績と価格を優先するか、高域の解像感を優先するかで選択が分かれます。

どこで買うかPRICE

ストア税込状況購入
楽天市場¥39,6002026.09.26 取得時点の実売価格(Standardモデル本体単品)楽天市場で見る
Amazonリンク先で確認JAN 4562218721543での検索結果を開きますAmazonで見る
サウンドハウスリンク先で確認「TELEFUNKEN M80 Standard」での検索結果を開きますサウンドハウスで見る

価格は日々動きます。購入前に、表のボタンから最新の価格をご確認ください。この表はM80 Standard(黒ボディ・クロームグリル)単体の価格です。 カラーバリエーション(WHITE・RED・PINK等)、Custom Shopのグリル違い、M80-SH(ショートヘッド)・M80WH(ワイヤレスヘッド)、交換用グリル単体、箱ダメージ品特価は別SKU・別条件のため今回の価格調査から除外しています。

同じ用途で比べられる3本ALTERNATIVES

M80が唯一の正解ではありません。定番の実績や予算で答えは変わります。

マイク税込向いている人
SHURE SM58¥15,950最安定番の実績と入手性を優先し、価格も抑えたい人。詳しくはSM58の単体レビューで解説しています
SHURE BETA58A¥25,740同じスーパーカーディオイドで、ボーカル用の定番ブランドと比較検討したい人。詳しくはBETA58Aの単体レビューで解説しています
SENNHEISER e945¥29,700予算に余裕があり、別ブランドのスーパーカーディオイド・ボーカルマイクを比較したい人。詳しくはe945の単体レビューで解説しています

(価格はいずれも2026.09.26時点の楽天市場での実売価格)

分かれ目は「高域の解像感」と「予算」です。価格と実績を最優先するならSM58、同じSHUREでスーパーカーディオイドを試したいならBETA58A、別ブランドの上位機を検討したいならe945、コンデンサーマイクに近い開放的な高域を求めるならM80、という並びになります。

使った人は何と言っているかREPUTATION

M80は、SM57・SM58の代替として語られることが多いマイクです。soundref.comのレビューは、明るく透明感のある音の傾向をコンデンサーマイクに近いと評価し、スーパーカーディオイドによるハウリング耐性の高さとSM58を上回る周波数特性の広さを長所として挙げています。一方で、SM57・SM58より高価であることと、破裂音(ポップノイズ)への感度がやや高い点を短所として指摘しています。

Gearspaceのフォーラムでは、M80とM81を試したユーザーがSM57より好みだったという声がある一方、高域の持ち上がり方に馴染めない、持ち上げすぎだと感じるユーザーもおり、収録する声や楽器によって相性にばらつきがあるという指摘も見られます。EQで補正すれば扱いやすいという意見も添えられています。higherhz.orgのレビューでは5点満点中3.8点と評価され、明るく活気のある音を求める人には価値がある一方、ボーカル収録では歯擦音を抑えるための調整が必要になる場合があり、汎用性という点ではSM57・SM58に劣るとまとめています。

楽天のレビューはまだ確認できません(2026.09.26時点で0件)。複数のソースで一致しているのは、高域が明るく持ち上がった音の傾向です。逆に意見が分かれるのは、この傾向を長所と感じるか、扱いにくさと感じるかで、収録対象や好みによって評価が割れています。

買わなくていい人DO NOT BUY IF

  • SM57・SM58の素直な音がすでに気に入っている人。 M80は高域が前に出やすく、傾向がはっきり異なります。単純な上位互換ではないため、音の違いを理解した上で選んでください。
  • 価格を最優先したい人。 M80はSM57・SM58より高価です。予算を抑えたいならSM58のような価格帯のほうが向いています。
  • ボーカル収録で調整の手間をかけたくない人。 レビューでは、高域の持ち上がりにより歯擦音が目立つ場合があり、EQやディエッサーでの調整が前提になりやすいと指摘されています。

次に読むNEXT

スペックの出典SOURCES

  • TELEFUNKEN公式 M80製品ページ https://www.telefunken-elektroakustik.com/product/m80-standard/

価格は楽天市場の商品検索から取得しました(2026.09.26時点)。alternatives表の価格も同日の楽天市場での実売価格です。

評判の参照元:

  • soundref.com「The Definitive Telefunken M80 Review」 https://soundref.com/telefunken-m80-review-dynamic-mic/
  • Gearspace「Telefunken M80 M81 & M82 microphone test」 https://gearspace.com/board/so-much-gear-so-little-time/1203432-telefunken-m80-m81-amp-m82-microphone-test.html
  • higherhz.org「Telefunken M80 review」 https://higherhz.org/reviews/equipment/telefunken-m80/

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