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コンデンサーマイク / REVIEW

1本で9つの指向性を切り替えたい人が検討する、上位コンデンサーマイク|
C214では届かない用途まで、パターン切り替えでまとめて引き受けます

2026.08.24 公開 / AKG / JAN 4582234672582
1本で9つの指向性を切り替えたい人が検討する、上位コンデンサーマイク
MODEL
C414 XLII
実売(税込)
¥132,800
CONCLUSION
AKG C414 XLIIは、同社のC214と同じ1インチ大口径コンデンサーマイクですが、指向性を9パターンから選べる点が最大の違いです。無指向性・カーディオイド・単一指向性の中間パターン・双指向性まで1本でカバーできるため、ボーカル・アコースティック楽器・アンサンブル録音・ドラムのオーバーヘッドまで、マイクを買い増さずに対応できます。パッドとローカットフィルターも3段階ずつ備えており、価格はC214の3倍以上になりますが、その分だけ用途の幅が広いマイクです。1本の用途に特化させたいだけなら、C214やLCT 240 PROのような単一指向性専用機のほうが費用対効果は高くなります。

指向性を切り替えて、マイクを買い増さずに済ませるCONCLUSION

AKG C414 XLIIは、AKGのフラッグシップに近い位置づけの大口径コンデンサーマイクです。同社のC214も同じ1インチ大口径ですが、C214がカーディオイド(単一指向性)専用なのに対し、C414 XLIIは公式データシートによれば「9パターン切り替え可能」です。無指向性・ワイドカーディオイド・カーディオイド・ハイパーカーディオイド・双指向性という5つの基本パターンと、その間の4段階を合わせて9段階から選べます。

この切り替え機能が効いてくるのは、用途が1つに定まっていない人です。ボーカル録音はカーディオイド、部屋の響きごと録りたいアコースティック楽器や合唱は無指向性、対面で2人同時に録りたいインタビューは双指向性、というように、1本のマイクで場面を切り替えられます。公式データシートも「クラシック音楽録音」「ドラムのオーバーヘッド」「リード・ボーカル」「アンサンブル録音」「ステージ収録」を用途例として挙げています。

パッド(減衰)は-6dB・-12dB・-18dB、ローカットフィルターも40Hz・80Hz・160Hzの3段階から選べます。近接での大音量入力にも、低域の被りにも、スイッチ操作だけで対応できる構成です。

何を軸に選ぶかCRITERIA

  • 用途が複数にまたがるか。 ボーカルだけ、楽器だけと決まっているなら、専用の指向性を持つ安価な機種のほうが合理的です。用途が広がりそうなら、9パターン切り替えの価値が出てきます。
  • パッド・ローカットフィルターを現場で使い分けたいか。 大音量の楽器や低域の被りに、外付け機材なしでスイッチだけで対応したい人に向いています。
  • 予算がC214の3倍以上を許容できるか。 機能の幅が広い分、価格も上がります。単一指向性でよければ、C214やLCT 240 PROのほうが費用対効果は高くなります。

スペックの要点SPEC

数値はAKG公式のカットシート(仕様書PDF)の記載です。

項目内容
型式1インチ大口径 圧力傾度型コンデンサーマイク
指向性9パターン切り替え
感度23mV/Pa(-33dBV±0.5dB)
周波数特性20Hz〜20,000Hz
インピーダンス200Ω以下
推奨負荷インピーダンス2,200Ω以上
ローカットフィルター40Hz・80Hzで12dB/oct、160Hzで6dB/oct
パッド(減衰)-6dB・-12dB・-18dBの3段階切り替え
自己ノイズ(A特性)6dB-A
S/N比(re 1Pa、A特性)88dB
最大音圧レベル(0.5%THD時)140/146/152/158dB SPL(パッド0/-6/-12/-18dB時)
ダイナミックレンジ134dB以上
電源方式48Vファンタム電源(IEC61938準拠)
消費電流約4.5mA
コネクターXLR3ピン(2番ホット)
寸法50×38×160mm
正味重量300g

指向性9パターン — マイクの正面以外からの音をどれだけ拾うかを切り替える機能です。カーディオイドは正面中心、無指向性は全方位、双指向性は前後という具合に、録りたい音の範囲を現場で変えられます。買い増しの代わりにスイッチ1つで対応できるのが、このマイクの核となる価値です。

最大音圧レベル158dB SPL(パッド-18dB時) — パッドを最大にかけた状態で耐えられる音の大きさです。ドラムのそばや大音量のアンプなど、近接での爆音収録でも音割れしにくい余裕があります。

S/N比88dB・自己ノイズ6dB-A — マイク自体が生み出すノイズの少なさを示す数値です。数値が良いほど、静かな環境での小さな音まで、ノイズに埋もれず録れます。

どこで買うかPRICE

ストア税込状況購入
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価格は日々動きます。購入前に、表のボタンから最新の価格をご確認ください。国内正規品には型番末尾に「-Y4」(4年保証モデル)が付くことがありますが、マイク本体はC414 XLIIと同一です。

同価格帯の3台と比べるALTERNATIVES

C414 XLIIが唯一の正解ではありません。用途の広さと価格のバランスで、選ぶべきマイクは変わります。

機種税込向いている人
AKG C214¥49,326カーディオイド専用でよく、価格を抑えたい人
RODE NT1 5th Generation¥44,000最安単一指向性のボーカル・弾き語り録音を中心にしたい人
AKG C414 XLII¥132,800ボーカル・楽器・アンサンブルなど、用途が複数にまたがる人

(AKG C214は2026.09.21時点、RODE NT1 5th Generationは2026.08.26時点。いずれも本サイトの各記事より)

C214とNT1 5th Generationはどちらも単一指向性に絞ることで価格を抑えた機種です。用途が1つに定まっているなら、この2本で十分な場面がほとんどです。C414 XLIIの価格差が正当化されるのは、指向性を切り替える必要が実際に発生する場合、つまり同じマイクでボーカルも楽器もアンサンブルも録りたい人に限られます。

買わなくていい人DO NOT BUY IF

  • 用途がボーカル録音1つに決まっている人。 カーディオイド専用でよいなら、C214やLCT 240 PROのような単一指向性の機種のほうが費用対効果は高くなります。9パターンの機能を使い切れない可能性が高いです。
  • 予算を10万円以内に収めたい人。 C414 XLIIは実売15万円前後です。同じAKGブランドで予算を抑えたいなら、C214が候補になります。
  • ファンタム電源を用意できない人。 48Vファンタム電源が必須です。対応するオーディオインターフェースやミキサーがない場合は、先にそちらを揃える必要があります。

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スペックの出典SOURCES

  • AKG公式カットシート(仕様書PDF) https://www.akg.com/on/demandware.static/-/Sites-masterCatalog_Harman/default/dw4bf1cc65/pdfs/AKG_CutSheet_C414&C414XLII_072516.pdf

価格は楽天市場の商品検索から取得しました。取得日は表に記載しています。

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