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ポータブルレコーダー / REVIEW

マイクを左右入れ替えるだけで、収録の指向性を変えられる8トラック機|
内蔵マイクが交換式だから、現場に合わせて録り方そのものを変えられます

2026.08.04 公開 / TASCAM / JAN 4907034133154
マイクを左右入れ替えるだけで、収録の指向性を変えられる8トラック機
MODEL
Portacapture X8
実売(税込)
¥68,800
CONCLUSION
内蔵マイクの性能と入力数の両方を妥協したくないなら、TASCAM Portacapture X8が有力候補です。14.6mm大口径コンデンサーマイクが左右交換式でTrue X-YとA-Bを切り替えられること、XLR/TRSコンボ入力を4系統備えて最大8トラック同時録音ができること、3.5インチのカラータッチパネルで設定をその場で確認しながら録れること。この3点が理由です。

「内蔵マイクは妥協」という前提を崩した機種CONCLUSION

内蔵マイク付きのポータブルレコーダーは、多くの場合「手軽さと引き換えに音質は妥協する」機材として扱われてきました。Portacapture X8はこの前提に正面から挑んだ機種です。理由は3つです。

1. 内蔵マイクが交換式で、指向性そのものを変えられる。 14.6mmの大口径コンデンサーマイクが左右2基搭載されており、マイク自体を差し替えてTrue X-Y方式とA-B方式を切り替えられます。単一指向性の組み合わせを変えるだけで、集音の広がり方が変わります。

2. XLR/TRSコンボ入力4系統で、最大8トラックまで録れる。 内蔵マイクとは別に外部マイクや楽器を4系統つなげ、6トラック+ステレオミックスの合計8トラックまで同時に記録できます。バンドの一発録りや複数話者のインタビューを、後から個別に調整できる形で残せます。

3. 3.5インチのカラータッチパネルで、設定画面を見ながら操作できる。 アプリランチャー方式のUIで、録音中でも今どの設定になっているかを画面で確認できます。小さなボタンを暗闇で手探りする必要がありません。

高機能ハンディレコーダーで比較すべき軸CRITERIA

内蔵マイクと入力数の両方を求める機種を選ぶときの軸です。

  • 内蔵マイクの方式を変えられるか。 固定式か交換式かで、現場ごとの集音パターンの自由度が変わります。
  • 外部入力は何系統必要か。 バンド演奏や複数人インタビューを個別トラックで残したいなら、XLR/TRS入力の数がそのまま録れる人数・楽器数の上限になります。
  • 操作画面の見やすさ。 設定項目が多い機種ほど、画面で状態を確認できるかどうかが操作ミスの起きやすさに直結します。

Portacapture X8は、この3条件を高い水準で満たす代わりに価格も上位に位置する機種です。

スペックの要点SPEC

すべてTASCAM公式サイトの記載です。

項目内容
最大トラック数8トラック(6トラック+ステレオミックス)
記録フォーマットWAV(32bit float/24bit/16bit)・MP3、44.1/48/96/192kHz
内蔵マイク14.6mm大口径コンデンサー×2・交換式・True X-Y/A-B切り替え
外部入力XLR/TRSコンボ×4系統(ch3-6・ファンタム24V/48V対応)、3.5mmマイク入力×1(ch1-2・プラグインパワー対応)
ディスプレイ3.5インチカラータッチパネル
電源・駆動時間単3形電池4本/アルカリ約11時間・リチウム約18時間・ファンタム使用時約5時間30分、USBバスパワー・ACアダプター対応
記録メディアmicroSD/microSDHC(32GBまで)/microSDXC(512GBまで)
サイズ・重量83×205.6×41.5mm・472g(電池含む)/381g(電池なし)

数字が示す意味を補足します。

14.6mm大口径コンデンサー・交換式 — マイクカプセルが大きいほど、一般に低いノイズと豊かな音の厚みが得られやすくなります。左右のカプセルを差し替えられる設計のため、集音方式をTrue X-Y(点音源に近い自然な定位)とA-B(左右の広がりを強調)の間で切り替えられます。

XLR/TRSコンボ×4系統・ファンタム24V/48V — コンデンサーマイクを動かすための電源(ファンタム電源)を、標準的な48Vだけでなく24Vにも対応させています。バンドの各パートに外部マイクを立てて、内蔵マイクのステレオミックスと合わせて記録する使い方ができます。

単3形電池4本・アルカリ約11時間 — 内蔵マイク機としては入力数が多い分、電池の本数も4本に増えています。ファンタム電源を使うと駆動時間が約5時間30分まで下がる点は、外部コンデンサーマイクを使う予定があるなら見込んでおく必要があります。

472g(電池含む) — 手のひらより一回り大きいサイズ感です。単体録音機としては重い部類ですが、8トラックの入力を持つ機種としては標準的な重さです。

どこで買うかPRICE

ストア税込状況購入
楽天市場¥68,8002026.08.26 取得時点の実売価格楽天市場で見る
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価格は日々動きます。購入前に、表のボタンから最新の価格をご確認ください。

同価格帯の3台と比べるALTERNATIVES

Portacapture X8が唯一の正解ではありません。必要な入力数とマイク方式で答えが変わります。

機種税込向いている人
TASCAM Portacapture X6¥49,8002トラックのXY内蔵マイクで足り、4トラック止まりで十分な人
ZOOM H6essential¥38,900最安交換式マイクカプセルを、より抑えた価格で使いたい人
ZOOM F6¥95,000内蔵マイクは不要で、32bitフロート専用の6chフィールド機を求める人

(価格はいずれも2026.08.26時点の楽天市場での実売価格)

分かれ目は「何トラック同時に、どういうマイク構成で録りたいか」です。手頃な価格で交換式マイクを試したいならH6essential、2トラックのXY録音で十分ならPortacapture X6、内蔵マイクを持たない専用機として最大限の入力品質を求めるならF6、8トラックの入力数と内蔵マイクの柔軟さを両立したいならPortacapture X8、という並びになります。

買わなくていい人DO NOT BUY IF

  • 2トラックのステレオ録音しかしない人。 Portacapture X8の価値は多トラック入力にあります。会議やインタビューをステレオ1本で残すだけなら、より安価なPortacapture X6や2トラック機で十分です。
  • 軽さと携帯性を最優先したい人。 472gは内蔵マイク機の中では重い部類です。ポケットに入れて持ち歩く使い方には向きません。
  • ファンタム電源を使う外部マイクを長時間使う予定がない人。 ファンタム電源使用時の駆動時間は約5時間30分まで下がります。長時間の外部マイク収録が中心なら、AC電源の確保が前提になります。

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スペックの出典SOURCES

  • TASCAM Portacapture X8 スペックページ https://tascam.jp/jp/product/portacapture_x8/spec

価格は楽天市場の商品検索から取得しました。取得日は各表に記載しています。

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