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アクセサリ / REVIEW

部屋を工事する前に、マイクまわりの反射だけを先に減らしたい人の吸音パネル|
マイクスタンドに付ける吸音パネルが、解決する範囲と解決しない範囲

2026.09.13 公開
部屋を工事する前に、マイクまわりの反射だけを先に減らしたい人の吸音パネル
MODEL
Reflexion Filter PRO
CONCLUSION
部屋を丸ごと防音・吸音工事する前に、マイクのすぐ後ろだけを多層構造で覆って一次反射を減らしたいならsE Electronics Reflexion Filter PROが候補になります。理由は3つです。特許取得の多層構造で、周波数帯域全体に均一に働き音に色付けしない設計だとメーカーが説明していること、一般的なマイクスタンドにそのまま取り付けられ、パン・チルトで角度調整ができること、マウントブラケット・専用レンチ・スタンド用ネジアダプターが同梱され、追加購入なしで設置が完結することです。

何を解決し、何を解決しない道具かCONCLUSION

宅録の悩みは「部屋の反響が録音に混ざる」ことです。この悩みへの対処には、大きく分けて部屋そのものを防音・吸音工事する方法と、マイクの周りだけを覆って反射を減らす方法があります。sE Electronics Reflexion Filter PROは後者です。マイクスタンドに取り付ける多層構造のパネルで、マイクの背後や横から回り込む反射音を減らします。

選ばれる理由は3つです。

1. 帯域全体に均一に働くとされる多層構造。 公式は特許取得の多層構造を採用し、周波数帯域全体に均一に働いて音に色付けしない設計だと説明しています。薄い吸音材は高域ばかりに効いて音がこもりがちですが、そうならないことを狙った設計です。層の枚数や素材の内訳は、公式ページには記載がありません。

2. 一般的なマイクスタンドにそのまま付く。 垂直型のマイクスタンドに取り付け、パン(左右の向き)とチルト(上下の角度)を調整できます。可動部はクロムメッキ処理で、摩耗しにくくしてあります。録音する部屋や位置が変わっても、スタンドごと持ち運んで設置し直せます。

3. 同梱物だけで設置が完結する。 マウントブラケット・専用レンチ・マイクスタンド用のネジアダプターが同梱されており、追加でパーツを買い足す必要がありません。

ただし、これは部屋そのものの響きや外から入り込む生活音を消す製品ではありません。その境界線は次の項目で説明します。

リフレクションフィルターを検討する前に見る条件CRITERIA

比較の軸を先に決めます。

  • 解決したいのは「マイク周りの一次反射」か「部屋全体の響き」か。 前者ならこの種の製品が候補になりますが、後者は壁や天井への吸音材設置など、部屋そのものへの工事が必要です。
  • 使っているマイクが単一指向性(カーディオイド)かどうか。 単一指向性マイクはもともと背面や側面からの音を拾いにくい設計です。フィルターが減らす反射と、マイクの指向性がすでに拒否している範囲が重なる場合、体感できる差が小さくなることがあります。
  • 交通音やエアコンなど外部からの生活音が問題か。 この製品はマイクの近くに置く吸音パネルであり、壁を通って入ってくる音そのものを遮断する遮音材ではありません。

構造と付属品の要点SPEC

sE Electronics公式ページの記載に基づく仕様です。

項目内容
構造特許取得の多層構造(層の枚数・素材の内訳は公式ページに記載なし)
可動機構パン・チルト対応、クロムメッキ加工の可動パーツ
同梱物マウントブラケット、専用レンチ、マイクスタンド用ネジアダプター
対応スタンド垂直型のマイクスタンドで最も安定する設計。頑丈なブームスタンドでも使えるが、バランスとカウンターウェイトに注意が要る(公式FAQ)
想定用途ボーカル、アコースティックギター、ギター/ベースアンプ、オーケストラ・弦楽器、ピアノ、木管・金管楽器、キック、ルーム収録(公式記載)

数字ではなく設計方針の説明が中心の製品なので、判断に効く点を訳します。

寸法・重量は公式に記載がありません。 設置場所の奥行きや、手持ちのスタンドで支えられるかは、販売店の商品ページで確認してから選ぶのが確実です。

ブームスタンドは「使えるが注意が要る」。 公式FAQは、垂直型のスタンドで最もよく機能する設計だとしたうえで、頑丈なブームスタンドなら使えるとしています。ただしフィルターとマイクを合わせた重さが先端にかかるため、バランスとカウンターウェイトに十分な注意が要るという説明です。高価なマイクを載せる場合は特に、垂直型スタンドで組むほうが安心です。

反射を減らす範囲と、減らさない範囲FEATURES

減らす対象は「マイク近傍の一次反射」です。 マイクの背後や横の壁・机の天板などで跳ね返り、直接音より少し遅れてマイクに届く反射音を、多層構造で吸収・拡散します。これによって声や楽器の音が「部屋の中で鳴っている感じ」から離れ、輪郭がはっきりしやすくなります。

減らさない対象は「部屋全体の低域の響き」です。 部屋の角や壁面で発生する低域の共鳴(いわゆるルームモード)は、パネル1枚の吸音材で解決できる規模の問題ではありません。低域の響きが気になる場合は、部屋のコーナーに設置する専用の吸音材(ベーストラップ)など、別のアプローチが必要です。

遮音材ではありません。 外の道路の交通音やエアコンの音のように、壁を通って部屋に入ってくる音そのものを防ぐ効果は想定されていません。この製品はあくまで「部屋の中で反射した音」を減らす道具です。周辺の生活音そのものが問題なら、収録時間帯を変える、窓を防音する、といった別の対策が要ります。

どこで買うかPRICE

ストア税込状況購入
楽天市場¥27,5002026.09.13 取得時点の実売価格楽天市場で見る
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価格は日々動きます。2026.09.13時点の楽天市場では¥27,500から¥35,200前後まで、店舗によって幅がありました。購入前に、表のボタンから最新の価格をご確認ください。カラー(通常/ブラック)によって価格が異なる場合があります。

同じ用途で比べる3台ALTERNATIVES

Reflexion Filter PROが唯一の正解ではありません。予算と設置の考え方で答えが変わります。

製品税込向いている人
sE Electronics RF-X¥14,960最安価格を抑えつつ、同じsE製のリフレクションフィルターを試したい人
KAOTICA EYEBALL¥33,000背後だけでなく、マイクを球状に囲むタイプを検討したい人
Aston Microphones HALO¥54,450半円形の大型パネルで、より広い面積の反射を抑えたい人

(価格はいずれも2026.09.13時点の楽天市場での実売価格)

分かれ目は「価格」と「覆う面積・密閉度」です。まず価格を抑えて試したいならRF-X、マイクを球状に囲むタイプを試したいならKAOTICA EYEBALL、より広い面積で反射を抑えたいならAston HALOかReflexion Filter PRO、という並びになります。

使った人は何と言っているかREPUTATION

海外メディアの評価は割れています。Mixdown MagazineやThe Mixing Tipsのレビューは、多層構造が安価な吸音材のように高域だけを削らない点を評価し、設置の手軽さと可搬性を肯定的に紹介しています。The Mixing Tipsは特に目立った欠点を挙げていません。

一方、ナレーション・ボイスオーバー系メディアのGravy For The Brainは懐疑的な立場を示しています。単一指向性マイクはもともと背面や側面の音を拾いにくい設計のため、その背後に置くリフレクションフィルターが減らしている音は、マイク自身の指向性がすでに拒否している範囲とかなり重なるという指摘です。同記事は装着の有無で録り比べても違いを感じなかったとしていますが、記事へのコメント欄では一次反射の低減に効果を感じるという反論も出ており、評価が一致していません。

実務的には、低域の響きや外から入る生活音まで抑える製品ではなく、マイク近傍の一次反射を減らす道具だという前提で使うと、期待値のずれを防げます。単一指向性マイクをすでに使っている場合は、導入前に無しの状態と聴き比べてから判断するのが確実です。

買わなくていい人DO NOT BUY IF

  • 部屋全体の低域の響きが気になっている人。 この製品が減らすのはマイク近傍の一次反射です。ルームモードのような低域の共鳴は、部屋のコーナーに設置する専用の吸音材など、別のアプローチが必要です。
  • 交通音やエアコンなど外部からの生活音を防ぎたい人。 マイクの近くに置く吸音パネルであり、壁を通って入ってくる音そのものを遮断する遮音材ではありません。
  • すでに指向性の強いマイクと、ある程度手当てした部屋で録っている人。 単一指向性マイクの背面・側面の遮音効果と、この製品が減らす範囲が重なりやすく、体感できる変化が小さくなる場合があります。導入前に無しの状態と聴き比べることをおすすめします。

次に読むNEXT

スペックの出典SOURCES

  • sE Electronics公式製品ページ https://seelectronics.com/products/rf-pro/
  • sE Electronics公式製品ページ(別URL) https://www.seelectronics.com/reflexion-filter-pro

価格は楽天市場の商品検索から取得しました(2026.09.13時点)。

評判の参照元:

  • Mixdown Magazine「Reviewed: SE Electronics Reflexion Filter Pro」 https://mixdownmag.com.au/reviews/recording-and-interfaces/reviewed-se-electronics-reflexion-filter-pro/
  • The Mixing Tips「sE Electronics Reflexion Filter Pro Review」 https://blog.themixingtips.com/se-electronics-reflexion-filter-pro-review/
  • Gravy For The Brain「Do I Need a Sound Reflection Filter in my Home Studio?」 https://www.gravyforthebrain.com/reflection-filter/

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