UMC202HD は BEHRINGER の U-PHORIA シリーズに属する、2入力2出力の USB オーディオインターフェイスです。メーカー公式ページが前面に出している特徴は2つあります。Midas設計のマイクプリアンプを2系統持つこと、24bit / 192kHz のコンバーターを積むことです。
選ぶ理由を絞るとこうなります。
1. 入力が2つ。 歌とギターを同時に録る、マイクを2本立てて録る、といった使い方に対応します。1入力の機種では届かない用途が、この価格帯で開きます。
2. Midas設計のマイクプリアンプ。 評価が割れやすい項目ですが、海外の測定ベースのレビューでは、ノイズの小ささを評価する声が目立ちます(詳細は後述)。
3. 価格。 楽天の新品が ¥15,950 前後で出ています。2入力機としては低い位置にあります。
一方で、ツマミを回す手間を肩代わりする機能や、豪華な付属ソフトは期待できません。割り切って使う機材です。
最初のインターフェイス選びで見るべき点は多くありません。
UMC202HD は最初の2つを満たし、3つ目を削って価格に振った機種です。
メーカー公式ページで確認できた項目だけを載せます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 入力 | XLR/TRS コンボ入力 2系統 |
| 出力 | 6.3mm TRS 出力 |
| 解像度 | 24bit / 192kHz |
| マイクプリアンプ | Midas設計 × 2 |
| ファンタム電源 | +48V(背面のスイッチで切り替え) |
| 接続 | USB 2.0 |
| モニター | ダイレクトモニター対応(MIXツマミ)、ヘッドホン出力は独立したレベルコントロール付き |
ゲイン範囲やダイナミックレンジ、サイズ・重量は、公式ページの本文では数値を確認できませんでした。そのため、この記事では数値を書いていません。購入前に公式の資料でご確認ください。
数字を日本語に訳すと次のとおりです。
XLR/TRS コンボ入力 — マイクのXLRプラグも、ギターやキーボードのフォンプラグもそのまま挿せる端子です。ケーブルを差し替えるだけで用途が変わります。
ファンタム電源 +48V — コンデンサーマイクを動かすための電源です。宅録で定番のコンデンサーマイクを使うなら必須の機能で、これがあるかどうかで使えるマイクの幅が決まります。
ダイレクトモニター — 入力した音を、パソコンを経由せずにそのままヘッドホンへ返す機能です。パソコン経由だと声が遅れて聞こえて歌いにくくなるため、歌を録る人には効く項目です。
24bit / 192kHz — 音の細かさの上限です。制作では 48kHz 前後で作業する場面が多く、192kHz は余裕として付いていると考えて構いません。
| ストア | 税込 | 状況 | 購入 |
|---|---|---|---|
| 楽天市場 | ¥15,950 | 2026.10.02 取得時点の実売価格(Hibino.com ストア、新品) | 楽天市場で見る |
| Amazon | リンク先で確認 | 「BEHRINGER UMC202HD」での検索結果を開きます | Amazonで見る |
| サウンドハウス | リンク先で確認 | 「BEHRINGER UMC202HD」での検索結果を開きます | サウンドハウスで見る |
価格は日々動きます。購入前に、表のボタンから最新の価格をご確認ください。
| 機種 | 向いている人 |
|---|---|
| Focusrite Scarlett 2i2 (4th Gen) | 予算を上げられ、Auto Gain などの自動化で失敗を減らしたい人 |
| BEHRINGER UM2 | 入力1系統で足りて、とにかく安く始めたい人 |
| M-Audio M-Track Duo | 同じ2入力で、別メーカーの選択肢も見ておきたい人 |
分かれ目は予算と手間です。レベル合わせの自動化まで欲しいなら Scarlett 2i2 が上位の選択肢になります。逆に、手動のツマミ操作に抵抗がなく、2入力を最小の出費で確保したいなら UMC202HD が合います。
海外の測定寄りのレビューでは、ノイズ性能への評価が目立ちます。HigherHzのレビューは、等価入力ノイズが非常に小さい点を挙げ、1万円前後の価格を考えると有力な選択肢だとして5点満点中4点を付けています。HiFiRatedなど他の海外サイトも、プリアンプ性能に絞って評価する論調です。出力の小さいダイナミックマイクを多めのゲインで使う場面でも、ノイズの面で余裕があるという見方が複数あります。
不満点は大きく2つに分かれます。1つはビルドクオリティで、ツマミやボタンが樹脂製で安っぽいこと、入力端子にガタつきがあることが指摘されています。もう1つはドライバーとUSB接続の安定性です。GearspaceやManjaro系のフォーラムには、Windows環境で音が途切れる、認識が不安定になる、DAWで多数のトラックを扱うと音飛びするといった投稿が見られます。古い版のドライバーに戻して解決したという報告もあります。ただし、環境に依存する可能性があり、全員に起きるわけではありません。
MIDI端子や付属ソフトがない点も、レビューでは割り切りとして語られています。
実務的には、安定性の報告はWindows環境に偏るため、購入後は最新ドライバーの適用状況を最初に確認するのが無難です。
価格は楽天市場の商品検索から取得しました。取得日は表に記載しています。
評判の参照元: