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MIDIキーボード / REVIEW

ピアノを弾ける手が欲しがる、88鍵という唯一の条件|
61鍵では収まらない、指が覚えている鍵盤の広さをそのまま使う

2026.08.20 公開 / ARTURIA / JAN 4959112247062
ピアノを弾ける手が欲しがる、88鍵という唯一の条件
MODEL
KeyLab Essential 88 mk3
実売(税込)
¥58,500
CONCLUSION
ピアノや電子ピアノで88鍵に慣れている人には、Arturia KeyLab Essential 88 mk3が候補になります。61鍵モデルと共通の2.5インチ画面とAnalog Lab Proをそのまま88鍵で使えること、9本のフェーダーと9基のノブでミキサー的な操作もできること、サステイン以外にエクスプレッション・フットスイッチにも対応するペダル入力を持つこと。この3点が理由です。

61鍵では収まらない、指が覚えている鍵盤の広さCONCLUSION

MIDIキーボードは25鍵・49鍵・61鍵あたりが主流ですが、ピアノや電子ピアノで88鍵のフルサイズに慣れている人にとって、鍵盤数が減ることそのものが弾きにくさになります。

KeyLab Essential 88 mk3は、その手の感覚をそのまま持ち込める選択肢です。理由は3つです。

1. 61鍵モデルと同じ操作系を、88鍵のまま使える。 2.5インチのLCD画面と各種エンコーダーの構成はKeyLab Essential 61 mk3と共通です。付属のAnalog Lab Proという2,000以上のプリセットを持つ音源ソフトも同じで、鍵盤数だけが増える形になります。

2. 9本のフェーダーと9基のノブで、ミキサー的な操作もできる。 DAWのトラックフェーダーやプラグインのパラメータを、画面を見ながらマウスなしで操作できます。88鍵の広い筐体だからこそ、フェーダーとノブを両方フルサイズで並べられます。

3. ペダル入力がサステイン専用ではない。 サステイン・エクスプレッション・フットスイッチのいずれにも対応するペダル入力を1系統持っています。ピアノ経験者が慣れているサステインペダルに加え、音源によってはエクスプレッションペダルでの表現も持ち込めます。

88鍵を選ぶときに見るべき条件CRITERIA

比較の軸をここで固定します。

  • 鍵盤タッチの種類。 KeyLab Essential 88 mk3はセミウェイテッド鍵盤で、上位モデルにあるような本格的なハンマーアクション(鍵盤ごとに重さの異なる機構)ではありません。ピアノに近い重さの再現度を最優先するなら、その点を理解した上で選ぶ必要があります。
  • 設置スペースがあるか。 88鍵はサイズが大きく、デスクの上に置きっぱなしにするには奥行きと幅の両方が必要です。
  • 付属ソフトで完結するか、別に音源を買い足すか。 Analog Lab Proだけで足りるのか、Kompleteなど別の音源ソフトを既に使っているのかで、実質的な価値が変わります。

スペックの要点SPEC

すべてArturia公式製品ページの記載です。

項目内容
鍵盤88鍵・セミウェイテッド・ベロシティ対応
パッド8個・タッチ/プレッシャー対応RGBパッド
ノブクリック可能エンコーダー1個+ロータリーエンコーダー9個
フェーダー9本(30mm)
ホイールピッチベンド・モジュレーション
その他操作子トランスポートスイッチ8個、コマンドスイッチ4個
ディスプレイ2.5インチLCD(コンテキスト対応ボタン付き)
接続端子USB-C(バスパワー)、MIDI 5ピンDIN出力、ペダル入力
サイズ1258mm×255mm×88mm(88鍵ぶんの横幅を含む)
重量8.2kg

数字が示す意味を補足します。

セミウェイテッド鍵盤 — 打鍵のたびに一定の重さが返ってくるタイプの鍵盤で、シンセ用の軽いミニ鍵盤よりは重く、グランドピアノの鍵盤ごとに重さが変わる本格的なハンマーアクションよりは軽い、中間的な仕様です。ピアノの弾き心地を完全に再現するものではない点は、購入前に理解しておく必要があります。

フェーダー9本・ノブ9基 — DAWのミキサー画面にあるトラックフェーダーやプラグインのつまみを、物理的な操作子に1対1で割り当てられる数です。88鍵という筐体の大きさがあるからこそ、この本数をフルサイズで確保できています。

ペダル入力(サステイン/エクスプレッション/フットスイッチ対応) — 端子1系統で3種類のペダルに対応する仕様です。接続するペダルの種類に応じて設定を切り替えて使います。

重量8.2kg — 61鍵モデルよりも重く、持ち運びよりは据え置きでの運用を前提にしたサイズです。

Analog Lab Proとの連携が実際にやっていることFEATURES

KeyLab Essential 88 mk3には、Arturiaの音源ソフトAnalog Lab Proが同梱されます。2,000以上のプリセットを収録しており、本体のノブとフェーダーがAnalog Lab Pro側のパラメータに自動でマッピングされます。

この連携があると、パソコン画面でマウスを操作してパラメータを探す手間が減ります。プリセットを切り替えるたびに、そのプリセットに合わせてノブの役割が自動で変わるため、都度マッピングし直す必要がありません。

ただし、この恩恵はAnalog Lab Proや対応プラグインを使う場面に限られます。別のDAWやプラグインを単体のMIDIコントローラーとして使う場合は、通常のMIDIキーボードと同じく手動でのパラメータ割り当てが必要です。

どこで買うかPRICE

ストア税込状況購入
楽天市場¥57,2002026.08.26 取得時点の実売価格(マークスミュージック)楽天市場で見る
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価格は日々動きます。購入前に、表のボタンから最新の価格をご確認ください。

同価格帯の3台と比べるALTERNATIVES

88鍵という条件を軸にすると、比較対象は次のような機種になります。

機種税込向いている人
Novation Launchkey 88 MK4¥61,499AbletonやLogicとの連携ボタンを多用し、DAW操作そのものを鍵盤側で完結させたい人
M-Audio Keystation 88 MK3¥34,800画面もパッドもソフトも要らず、88鍵のMIDI入力だけを安く確保したい人
Arturia KeyLab Essential 61 mk3¥25,300最安88鍵は持て余す、61鍵で設置スペースを抑えたい人

(価格はいずれも2026.08.26時点の楽天市場での実売価格)

分かれ目は単純です。とにかく安く88鍵を確保したいならKeystation 88、DAW操作を鍵盤側から作り込みたいならLaunchkey 88、設置スペースを優先して鍵盤数を減らせるなら61鍵のKeyLab Essential、画面と大きな音色ライブラリを88鍵のまま使いたいならKeyLab Essential 88 mk3、という並びになります。

買わなくていい人DO NOT BUY IF

  • 本格的なハンマーアクション鍵盤を求めている人。 セミウェイテッドはあくまで中間的な重さで、グランドピアノに近い鍵盤ごとの重さの変化までは再現しません。ピアノタッチを最優先するなら、上位クラスの鍵盤を検討したほうが期待に合います。
  • 設置スペースが限られている人。 幅1258mmは省スペースとは言えないサイズです。デスクに常設できない場合、出し入れの手間が発生します。
  • すでにKompleteなどNKS対応の音源を中心に使っている人。 Analog Lab Proとの連携が売りのモデルのため、別の音源エコシステムを中心に使っているなら、そちらに最適化されたモデルのほうが噛み合います。

次に読むNEXT

スペックの出典SOURCES

  • Arturia公式製品ページ https://www.arturia.com/products/hybrid-synths/keylab-essential-88-mk3/overview

価格は楽天市場の商品検索から取得しました。取得日は表に記載しています。

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