61鍵のMIDIキーボードは、パッドやノブの数だけを見ると似た機種が並びます。その中でKeyLab Essential 61 mk3が候補に残る理由は3つです。
1. 本体の画面で音色を探せる。 2.5インチのLCD画面と、その両脇のボタンが付いています。付属のソフトシンセ「Analog Lab V」に収録された2000種類以上の音色を、パソコンの画面を切り替えずに本体だけで探して呼び出せます。ノートパソコンの画面が小さい、外部モニターがない、という環境ほど効いてくる違いです。
2. 対応DAWの幅が広い。 FL Studio、Logic Pro、Ableton Live、Cubase、Bitwig Studio、Pro Tools、Studio One、Reason、Digital Performerと、主要なDAWのほとんどに対応します。特定のDAW専用に作り込まれた機種と違い、将来DAWを乗り換えても買い直しにならない安心感があります。
3. パッド・ノブ・フェーダーが最初から揃っている。 8個の感圧・ベロシティ対応パッド、9個のロータリーエンコーダー、9本の30mmフェーダーを備えています。鍵盤を弾くだけでなく、ドラムパターンを叩く、音量バランスを操作する、という打ち込み後の作業までこの1台でまかなえます。
比較の軸を先に決めます。61鍵クラスを選ぶ人が気にすべき条件は次の3つです。
KeyLab Essential 61 mk3はこの3つのうち、鍵盤数と本体画面の2つを明確に満たします。DAW対応の広さも、乗り換えの可能性がある人には有利に働きます。
すべてArturia公式サイトの記載です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 鍵盤 | 61鍵・ベロシティ対応(ハイブリッドなシンセ/ピアノタッチ) |
| パッド | 8個・感圧&ベロシティ対応 |
| コントローラー | クリック可能エンコーダー×1・ロータリーエンコーダー×9・30mmフェーダー×9・トランスポートスイッチ×8・コマンドスイッチ×4 |
| ディスプレイ | 2.5インチLCD(コンテキストボタン付き) |
| 接続端子 | USB Type-C(PC接続・電源)・MIDI OUT(5ピンDIN)・ペダル入力(サステイン/エクスプレッション/フットスイッチ対応) |
| 電源 | USB Type-Cバスパワー |
| サイズ・重量 | 790×70×240mm・2.76kg |
数字のままでは判断できないので、効いてくる項目だけ訳します。
2.5インチ画面+コンテキストボタン — 画面の両脇にあるボタンの役割が、画面の表示内容に応じて切り替わる方式です。Analog Lab Vのプリセットをカテゴリーやキーワードで絞り込みながら、本体だけで最後まで選び切れます。パソコンを開かない即興演奏や、ライブでの音色切り替えでも扱いやすい設計です。
ハイブリッドなシンセ/ピアノタッチ — 完全にハンマーアクションで重くなるピアノ鍵盤と、軽いだけのシンセ鍵盤の中間を狙った鍵盤です。ピアノほどの重さはないため、鍵盤楽器の練習用としては別の機種を検討したほうが無難ですが、シンセやパッド演奏を含めた打ち込み用途では扱いやすい重さです。
9ノブ・9フェーダー・8パッド — DAW側のミキサーやシンセのパラメータをこの1台に割り当てられます。マウスでパラメータをドラッグする手間が減り、複数の値を同時に動かす操作もしやすくなります。
サイズ790×70×240mm・重量2.76kg — 61鍵クラスとしては標準的な部類です。デスクに常設する前提であれば問題になりませんが、持ち運びを前提にするなら重さは考慮に入れておく数字です。
KeyLab Essential 61 mk3を買うと、鍵盤本体だけでなくソフトウェアもまとまって付いてきます。中身を確認します。
Analog Lab V — 2000種類以上の音色を1本のソフトにまとめたもの。 Arturiaがこれまで作ってきたアナログシンセ再現音源の音色を、横断的に検索・呼び出しできるソフトです。個別にシンセを買い集めなくても、ジャンルやキーワードで音を探して鳴らせます。
Ableton Live Lite — DAWそのものを持っていない人向けの入口。 DAWを持っていなくても、この鍵盤とLive Liteだけで打ち込みを始められます。すでにDAWを持っている人には不要な付属品です。
UVI Model D/NI Komplete Select/Loopcloud(2ヶ月)/Melodics(40レッスン) — それぞれ、ビンテージ系エレクトリックピアノ音源、Native Instrumentsの音源セット、ループ素材のサブスクリプション、鍵盤練習アプリです。すべてを使い切る必要はありませんが、買った初日からできることの幅を広げる付属品です。
| ストア | 税込 | 状況 | 購入 |
|---|---|---|---|
| 楽天市場 | ¥25,300 | 2026.10.12 取得時点の実売価格 | 楽天市場で見る |
| Amazon | リンク先で確認 | JAN 4959112244481 での検索結果を開きます | Amazonで見る |
| サウンドハウス | リンク先で確認 | 「Arturia KeyLab Essential 61 mk3」での検索結果を開きます | サウンドハウスで見る |
価格は日々動きます。購入前に、表のボタンから最新の価格をご確認ください。
KeyLab Essential 61 mk3が唯一の正解ではありません。目的が違えば答えも変わります。
| 機種 | 税込 | 向いている人 |
|---|---|---|
| Novation Launchkey 61 MK4 | ¥42,900 | AbletonやLogicとの連携ボタンを多く使い、DAW操作そのものを鍵盤側で完結させたい人 |
| M-Audio Keystation 61 MK3 | ¥18,780最安 | 画面もパッドもソフトも要らず、61鍵のMIDI入力だけを安く確保したい人 |
| Roland A-49 | ¥23,230 | 61鍵は持て余す、49鍵で外部ハード音源にも接続したい人 |
(価格はいずれも2026.08.26時点の楽天市場での実売価格)
分かれ目は単純です。とにかく安く61鍵を確保したいならKeystation 61、DAW操作を鍵盤側から作り込みたいならLaunchkey 61、鍵盤数を減らしてでも外部ハード接続を優先するならA-49、画面と大きな音色ライブラリを1台で完結させたいならKeyLab Essential 61 mk3、という並びになります。
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