
MIDIキーボードの鍵盤数は25・37・49・61・88鍵とさまざまです。25鍵は省スペースですが、オクターブをまたぐ和音や広い音域のフレーズで運指を読み替える手間が発生します。61鍵以上になると設置スペースが一気に増えます。
M-Audio Keystation 49 MK3は、この中間にある49鍵フルサイズです。価格は¥13,080で、49鍵クラスとしては手を出しやすい水準に収まっています。選ぶ理由は3つに整理できます。
1. 49鍵で運指の読み替えがほぼ要らない。 4オクターブ分の鍵盤があり、ポップスやDTMの打ち込みで使う音域の大半をカバーします。
2. この価格帯でサステインペダル入力を備える。 1/4インチ(6.3mm)のサステインペダル入力があり、別売りのペダルを足せばピアノ的な演奏表現に対応できます。安価な鍵盤コントローラーではこの端子自体が省略されることも珍しくありません。
3. 付属ソフトだけで打ち込みを始められる。 Ableton Live Lite、MPC Beats、AIR Music TechのMini Grand・Velvet・Xpand!2・TubeSynth・Electric・Bassline、練習用のSkoove・Melodics・Touch Loopsが付属します。DAWを持っていない人でも、これだけで制作環境が一式そろいます。
すべてM-Audio公式製品ページの記載です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 鍵盤 | 49鍵フルサイズ・シンセアクション・ベロシティ対応 |
| コントロール | ピッチベンド/モジュレーションホイール、ボリュームフェーダー、トランスポート/方向ボタン、オクターブレンジボタン |
| 接続 | USB-MIDI、1/4インチ(6.3mm)サステインペダル入力 |
| 電源 | USBバスパワー |
| 対応OS | Windows 7以降、macOS 10.11以降 |
| 付属ソフト | Ableton Live Lite、MPC Beats、AIR Mini Grand/Velvet/Xpand!2/TubeSynth/Electric/Bassline、Skoove・Melodics・Touch Loops |
数字だけでは判断しづらい項目を訳します。
シンセアクション鍵盤 — 鍵盤を押したときの重さの種類です。バネの反発だけで戻る軽めの作りで、上位モデル(61鍵・88鍵のKeystation MK3)が採用するセミウェイト鍵盤より軽く仕上がっています。ピアノに近い重さの演奏感を求めるなら、上位モデルか別のフルウェイト機種を検討してください。
1/4インチサステインペダル入力 — 足元でサステイン(音の伸ばし)を制御できる端子です。この価格帯では省略されがちな機能で、ピアノ的な演奏表現を試したい人には差になります。
USBバスパワー — 電源アダプターが要らず、USBケーブル1本で動作します。ただし本体にMIDI 5ピン出力はなく、外部のハードウェア音源に直接つなぐ用途は想定されていません。パソコンやiOS機器と組み合わせる前提の設計です。
付属ソフトの幅 — DAW(Ableton Live Lite)、ドラム・サンプリング環境(MPC Beats)、音源(AIR各種)、練習アプリ(Skoove・Melodics)まで揃っており、鍵盤を弾く練習と制作の両方を1台の購入で始められます。
なお、M-Audio公式ページにはKeystation 49 MK3本体のサイズ・重量の記載がありません(上位モデルの61鍵・88鍵版には記載があります)。設置スペースを事前に確認したい場合は、販売店の商品ページも合わせて確認してください。
| ストア | 税込 | 状況 | 購入 |
|---|---|---|---|
| 楽天市場 | ¥13,799 | 2026.10.05 取得時点の実売価格 | 楽天市場で見る |
| Amazon | リンク先で確認 | JAN 0694318023907 での検索結果を開きます | Amazonで見る |
| サウンドハウス | リンク先で確認 | 「M-Audio Keystation 49 MK3」での検索結果を開きます | サウンドハウスで見る |
価格は日々動きます。購入前に、表のボタンから最新の価格をご確認ください。
Keystation 49 MK3が唯一の正解ではありません。DAW連携や鍵盤の質を重視するなら答えが変わります。
| 機種 | 税込 | 向いている人 |
|---|---|---|
| Arturia KeyLab Essential 49 mk3 | ¥24,200最安 | Analog Labとの統合など、DAW連携を作り込みたい人 |
| Novation Launchkey 49 MK4 | ¥35,800 | Abletonとの連携を重視し、予算に余裕がある人 |
| IK Multimedia iRig Keys I/O 49 | ¥62,700 | オーディオインターフェースを兼ねる1台にまとめたい人 |
(価格はいずれも2026.09.17時点の楽天市場での実売価格)
分かれ目は「鍵盤以外に何を求めるか」です。DAWパラメータとの緊密な連携が欲しいならKeyLab EssentialやLaunchkey、オーディオ入出力まで1台にまとめたいならiRig Keys I/O。単純に49鍵の打ち込み環境を最小予算で始めたいなら、Keystation 49 MK3が候補として残ります。
Keystation 49 MK3についての海外レビューは、上位モデル(61鍵・88鍵)ほど情報量が多くありません。Higherhzのレビューでは、Keystationシリーズ全体の特徴として「操作が簡単で軽量、Ableton Live Liteなど充実したソフトが付属する」点を評価する一方、不満点として「アサイン可能なコントロールが少なく、フェーダーやアルペジエーターがない」「パフォーマンスパッドやコード・スケールモードを搭載しない」ことを挙げています。また49鍵モデルはシンセアクション鍵盤を採用しており、61鍵・88鍵モデルのセミウェイト鍵盤とは押し心地が異なる点にも触れています。
Sweetwaterのユーザーレビューでは「鍵盤が硬すぎず安っぽくもなく、ピアノに近いベロシティ感度がある」という好意的な評価が紹介されています。価格帯を踏まえると、演奏表現よりもシンプルな打ち込み用途に向いた機種という位置づけです。
楽天のレビューは4件・平均3.75です(2026.09.17時点、税込¥13,080の商品ページ)。件数が少なく、傾向として語れる段階ではありません。
実務的には、フェーダーやアルペジエーターを使った演奏表現を求める人には物足りず、DAW上でマウスの代わりに鍵盤とペダルを使いたい人には過不足のない機種だといえます。
価格は楽天市場の商品検索から取得しました(2026.10.05時点)。
評判の参照元: