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シーケンサー・リズムマシン / REVIEW

プラグイン32個・オーディオ16トラックを、単体で最後まで動かせる処理能力を手に入れたMPC|
フリーズ書き出しを挟まずに曲を組み切れる余力を、新型8コアCPUで確保した機種

2026.09.17 公開
プラグイン32個・オーディオ16トラックを、単体で最後まで動かせる処理能力を手に入れたMPC
MODEL
MPC One G2
CONCLUSION
スタンドアロンのまま曲を最後まで組み切りたいなら、AKAI Professional MPC One G2が候補になります。理由は3つです。新開発のG2 8コアCPUで前モデル比4倍の処理能力を確保したこと、RAM4GB・内蔵ストレージ64GBでサンプルとプロジェクトを余裕をもって抱えられること、最大32個のプラグインインストゥルメントと16のステレオオーディオトラックを単体で同時に動かせることです。

パソコンに戻らずに曲を組み切れる理由CONCLUSION

AKAI ProfessionalのMPC One G2は、2026年6月に発売されたMPC Oneシリーズの新機種です。前モデルのMPC One+に対して処理能力を大きく引き上げ、スタンドアロンのまま作業を完結させやすくした構成になっています。

選ばれる理由は3つです。

1. G2世代の8コアCPUで処理能力4倍。 公式仕様によれば、新開発の「G2 8コアCPU」は前モデル比4倍の処理能力を持ち、大きめのプロジェクトや多めのプラグインでも動作の余裕を確保しています。

2. RAM4GB・内蔵ストレージ64GB。 前モデルからRAMは2倍、内蔵ストレージは4倍に増えています。サンプルライブラリを大量に読み込んだり、セッション中にmicroSDカードを差し替えたりする手間が減ります。

3. 最大32プラグイン・16ステレオトラックを単体で同時稼働。 スタンドアロン動作のまま、最大32個のプラグインインストゥルメントと16のステレオオーディオトラックを同時に走らせられます。

スタンドアロン機材で何を優先するかCRITERIA

比較の軸を先に決めます。

  • パソコンに戻らず曲を完結させたいか。 処理落ちのたびにトラックを書き出す(フリーズする)手間を避けたいなら、CPU・RAM・ストレージの余裕が効いてきます。
  • 既に前モデルで不満なく使えているか。 処理能力の底上げが主な進化点なので、現状で困っていない人には過剰投資になり得ます。
  • モジュラー・アナログ機材と組み合わせたいか。 CV/Gate出力の有無は、外部のアナログ機材を直接制御したい人にとって差になります。

スペックの要点SPEC

AKAI Professional公式製品ページおよびサポートFAQの記載です。

項目内容
プロセッサG2 8コアCPU(前モデル比4倍の処理能力)
メモリ・ストレージRAM 4GB・内蔵SSD 64GB
ディスプレイ7インチ フルカラー マルチタッチ
パッド16、ベロシティ・圧力感知対応
最大ボイス数256
トラック・プラグイン最大16ステレオオーディオトラック・32プラグインインストゥルメント同時使用
オーディオ入力1/4インチ(6.35mm)バランスTRS×2
オーディオ出力1/4インチ(6.35mm)インピーダンスバランスTRS×2、ヘッドホン1/8インチ×1
CV/Gate出力1/8インチステレオ×4(CV計8系統)
MIDI5ピンMIDI入出力各1、USB-C経由で双方向32チャンネル
USBUSB-C(24×24チャンネルのUSBオーディオI/O)、USB Type-A×1
電源DC12V/3A・センタープラス
サイズ・重量272×272×53mm・2.1kg

数字が意味するところを訳します。

処理能力4倍。 前モデルで重い処理を続けるとトラックを一旦オーディオに書き出す(フリーズする)必要が出てきましたが、その頻度を減らせる余力があるという意味です。作業を止めずに曲を組み続けられます。

RAM4GB・ストレージ64GB。 サンプルを多めに読み込んでも動作が重くなりにくく、内蔵ストレージだけでプロジェクトを保存し続けられる容量です。

USB-Cで24×24チャンネルのオーディオI/O。 パソコンと接続すると、単体の音楽制作機としてだけでなく24入力・24出力のオーディオインターフェイスとしても使えます。

処理能力と入出力の実際FEATURES

USB-C1本でオーディオインターフェイスを兼ねる。 パソコンとUSB-Cで接続すると、24チャンネル分の入出力を持つオーディオインターフェイスとして機能します。単体で作った曲をパソコンに取り込む、あるいはパソコンの音をMPC経由でモニターする、といった使い方が1本のケーブルで完結します。

CV/Gate出力でアナログ機材を直接制御できる。 1/8インチのステレオ出力4系統(CV計8系統)を備えており、別途MIDI-CVコンバーターを挟まずにユーロラック等のアナログシンセを制御できます。

32プラグイン・16ステレオトラックを単体で同時に動かせる。 前モデルでは処理が重くなるとトラックの書き出しが必要になる場面がありましたが、G2世代のCPU・メモリ増強によって、その手間を挟まずに曲を最後まで組み立てやすくなっています。

どこで買うかPRICE

ストア税込状況購入
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価格は日々動きます。購入前に、表のボタンから最新の価格をご確認ください。2026年6月発売の新機種のため、旧モデルのMPC One・MPC One+と混同しないようご注意ください。

同じ用途で比べる3台ALTERNATIVES

MPC One G2が唯一の正解ではありません。予算と作り方で答えが変わります。

機種税込向いている人
Teenage Engineering EP-133 K.O. II¥55,000最安内蔵マイクで手軽にサンプリングから始めたい人。詳しくはEP-133 K.O. IIの単体レビューで解説しています
Roland SP-404 MKII¥72,800ライブでのサンプル再生・エフェクト操作を優先する人
Elektron Digitakt II¥189,900サンプルベースの音作りと外部MIDI機器の統合を重視する人。詳しくはElektron Digitakt IIの単体レビューで解説しています

(EP-133とMPC One G2は2026.09.17、SP-404 MKIIとDigitakt IIは2026.09.13時点の楽天市場での実売価格)

分かれ目は「単体でどこまで作り込みたいか」です。手軽さと価格を優先するならEP-133、ライブでの操作性ならSP-404 MKII、単体で最後まで曲を組み切る処理能力を優先するならMPC One G2、という並びになります。

買わなくていい人DO NOT BUY IF

  • 前モデルのMPC One・MPC One+で処理落ちに困っていない人。 処理能力の底上げが主な進化点のため、現状の環境で不満が無いなら買い替えの優先度は高くありません。
  • 内蔵マイクで手軽にサンプリングしたい人。 MPC One G2はライン入力中心の構成で、本体にマイクを内蔵していません。手軽さを優先するならEP-133 K.O. IIのほうが向いています。
  • 予算を抑えてスタンドアロン機材を揃えたい人。 本体価格は14万円前後です。価格を最優先するなら、EP-133のような5万円台の機種から始めるほうが無理がありません。

次に読むNEXT

スペックの出典SOURCES

  • AKAI Professional公式製品ページ https://www.akaipro.com/mpc-one-g2
  • AKAI Professional / inMusicサポート「MPC One G2 Frequently Asked Questions」 https://support.akaipro.com/en/support/solutions/articles/69000879145-mpc-one-g2-frequently-asked-questions

価格は楽天市場の商品検索から取得しました(2026.09.17時点)。発売から日が浅く、内容の伴う第三者レビューがまだ十分に集まっていないため、このページでは「使った人は何と言っているか」のセクションを設けていません。

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