複数のマイクを同時に立てる現場では、1本だけレベル合わせに失敗しても録り直しが効かないことがあります。ZOOM F8n Proは、その不安を入力8ch全てで解消する設計です。
理由は3つです。
1. 8ch全てが32bitフロート対応。 32bitフロートは、記録できる音量の幅が広く、レベルを合わせすぎなくても後から波形を復元できる仕組みです(詳しくは32bitフロートとは何か)。F8n Proはこれを8つの入力すべてで使えるため、マイクの本数が増えるほど恩恵も大きくなります。
2. 最大10トラックを同時記録。 8chの入力に加えて、ミックスしたL/Rの2トラックを同時に記録できます。個別マイクの音とミックス音の両方を、収録後に別々に使い分けられます。
3. タイムコードとTA3バランス出力を備える。 BNC端子でのタイムコード入出力に対応し、映像用カメラと音声を後から正確に同期できます。MAIN OUTはTA3コネクタのバランス出力で、業務用ミキサーやPAとの接続も想定された作りです。
比較の軸を決めます。
複数マイク・映像連携が前提であれば、F8n Proはこの3条件に応える機種です。
ZOOM公式ページの記載です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 記録フォーマット | WAV(BWF/iXML対応)、MP3 |
| ビット深度 | 32bit float(16bit/24bit linearも選択可) |
| サンプリングレート | 44.1/47.952/48/48.048/88.2/96/192kHz |
| 入力 | INPUT1-8(XLR/TRSコンボ、ロック機構付)、MIC IN(ズームマイクカプセル用)、SLATE MIC(内蔵) |
| 出力 | MAIN OUT(TA3バランス)、SUB OUT(3.5mm)、HEADPHONE(1/4インチ)、TIMECODE(BNC) |
| その他 | USB Mini-B、デュアルSDカードスロット |
| 電源 | 単3電池8本、12V ACアダプター、外部DC電源(9-18V) |
| サイズ・重量 | 178.2×140.3×54.3mm・1,200g(電池含む) |
32bit floatが8ch全てに適用される。 レベル合わせの失敗を後から救えるのは1〜2chだけではなく、立てたマイク全てです。人数の多い収録ほど、この余裕が効いてきます。
最大192kHz、ただし8ch同時では制約あり。 192kHz記録時は8トラックまでの制約があります。高いサンプリングレートを使うほど、同時録音チャンネル数とのトレードオフが発生します。
電池は単3を8本消費。 携帯性より収録の安定性を優先した設計です。長時間の現場では予備電池、または外部DC電源の準備が前提になります。
| ストア | 税込 | 状況 | 購入 |
|---|---|---|---|
| 楽天市場 | ¥148,999 | 2026.10.12 取得時点の実売価格 | 楽天市場で見る |
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価格は日々動きます。購入前に、表のボタンから最新の価格をご確認ください。
| 機種 | 税込 | 向いている人 |
|---|---|---|
| ZOOM F3 | ¥37,899最安 | 32bitフロートは欲しいが、入力は2chで十分な人。画面なしの最小構成でよい人 |
| TASCAM Portacapture X6 | ¥49,800 | タッチパネル操作と32bitフロートを、より手頃な価格で両立したい人 |
| ZOOM H6essential | ¥38,900 | 映像連携やタイムコードは不要で、ハンディサイズのまま多入力が欲しい人 |
(価格はいずれも各記事執筆時点の楽天市場での実売価格)
入力8ch・タイムコード対応という条件が要らないなら、F3やH6essentialのほうが価格と携行性で有利です。マイク本数が多い現場、映像との同期が前提の現場でのみ、F8n Proの価格差が意味を持ちます。
価格は楽天市場の商品検索から取得しました。取得日は表に記載しています。