ポータブルレコーダーの内蔵マイクは、多くの機種が「XY方式で固定」です。TASCAM DR-07Xは、そこにもう1つの選択肢を持たせています。
理由は3つです。
1. 内蔵マイクをA-BとX-Yの2方式に切り替えられる。 X-Yは2つのマイクを1点でクロスさせる方式で、音の定位(左右のどこで鳴っているか)がはっきりします。A-Bは2つのマイクを間隔を空けて置く方式で、より広がりのある空間の音を拾います。会話や弾き語りのように「誰が何を言っているか」を明確に録りたいならX-Y、部屋の響きごと録りたいならA-B、と目的で選べます。
2. 単3電池2本で最長17.5時間。 アルカリ電池でおよそ17.5時間、ニッケル水素電池でも15.5時間動きます(2ch WAV 44.1kHz/16bit記録時)。単3形は入手性が高く、外出先で電池が切れても近くのコンビニで調達できます。
3. USBで繋ぐとオーディオインターフェイスにもなる。 DR-07XはパソコンとUSB接続すると、2in/2outのUSBオーディオインターフェイスとして機能します。レコーダーとインターフェイスを別々に買わずに済む場面があります。
比較の軸を先に決めます。
DR-07Xは1番目と3番目を満たし、2番目は持たない機種です。
TASCAM公式ページの記載です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 記録フォーマット | WAV 44.1/48/96kHz・16/24bit、MP3 32〜320kbps |
| ビット深度 | 24bit(32bitフロート非対応) |
| 内蔵マイク | 単一指向性ステレオコンデンサー(A-B/X-Y切り替え式) |
| 入出力 | MIC/EXT IN・PHONES/LINE OUT(各3.5mmステレオミニ)、USB Micro-B |
| 電源 | 単3電池2本(アルカリ約17.5時間・ニッケル水素約15.5時間)、USBバスパワー、別売ACアダプター対応 |
| 記録メディア | microSDXC 最大128GB |
| サイズ・重量 | 68×158×26mm・127g |
32bitフロート非対応、24bitまで。 32bitフロートは、大きすぎる音量で録ってしまっても後から波形を復元できる仕組みです(詳しくは32bitフロートとは何か)。DR-07Xはこの機能を持たないため、録音前にレベルを自分で合わせる必要があります。price帯を抑える代わりに、この部分は使う側の技術に委ねられています。
単3電池2本で17.5時間。 携帯レコーダーの多くは単3を1〜2本使いますが、DR-07Xは2本で17.5時間という長さが出ています。長時間の会議録音や、屋外での連続録音に向きます。
USB Micro-BでPCと接続。 転送だけでなく、2in/2outのオーディオインターフェイスとしても機能します。パソコンでの録音や配信用の音声入力として、そのまま流用できます。
| ストア | 税込 | 状況 | 購入 |
|---|---|---|---|
| 楽天市場 | ¥29,815 | 2026.10.19 取得時点の実売価格 | 楽天市場で見る |
| Amazon | リンク先で確認 | JAN 4907034130740 での検索結果を開きます | Amazonで見る |
| サウンドハウス | リンク先で確認 | 「TASCAM DR-07X」での検索結果を開きます | サウンドハウスで見る |
価格は日々動きます。購入前に、表のボタンから最新の価格をご確認ください。
| 機種 | 税込 | 向いている人 |
|---|---|---|
| TASCAM DR-07XP | ¥27,000 | 同じボディサイズのまま32bitフロートが欲しい人。レベル合わせの失敗を後で救いたい人 |
| ZOOM H1essential | ¥12,500最安 | 価格を最優先し、それでも32bitフロートは欲しい人 |
| ZOOM H2essential | ¥22,499 | 前後左右、複数方向の音を録り分けたい人 |
(価格はいずれも各記事執筆時点の楽天市場での実売価格)
DR-07Xの立ち位置は「32bitフロートを諦める代わりに、マイクの向きを選べて価格を抑えた1台」です。同じ予算でも失敗を防ぐ機能を優先するならDR-07XPかH1essentialのほうが安心です。マイクの向きを自分で選びたい、かつUSBオーディオインターフェイスも兼ねたいという条件が合えばDR-07Xが候補になります。
価格は楽天市場の商品検索から取得しました。取得日は表に記載しています。