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ポータブルレコーダー / REVIEW

置いたまま、録音レベルも指向性もスマホで操作できる手のひらサイズのレコーダー|
21段階のズームマイクとBluetoothの遠隔操作を、78gの本体に詰め込んでいます

2026.09.27 公開 / OM SYSTEM / JAN 4545350053659
置いたまま、録音レベルも指向性もスマホで操作できる手のひらサイズのレコーダー
MODEL
LS-P5
実売(税込)
¥26,755
CONCLUSION
手のひらに収まるサイズで、指向性の調整までスマホから操作したいなら、OM SYSTEM LS-P5が候補になります。理由は3つです。TRESMIC IIという3マイク構成で指向性を21段階に調整できること、SMARTモードがリハーサル結果から適正な録音レベルを自動設定すること、専用アプリDVR.Remoteから録音の開始・停止や録音中のレベル調整、指向性の変更までスマホで操作できることです。

小型機に何を詰め込んだかCONCLUSION

小型のポータブルレコーダーは内蔵マイクだけで完結する機種が大半ですが、LS-P5は操作性に力を入れている点が特徴です。理由は3つあります。

1. TRESMIC IIという3マイク構成で、指向性を21段階に調整できる。 正面に集中させる設定から左右180度に開く設定まで、収録対象との距離や周囲の音の使い方に応じて切り替えられます。

2. SMARTモードがリハーサルから適正な録音レベルを自動設定する。 本番前にその場の音でリハーサルをするだけで、録音環境や音源に合ったレベルを決めてくれます。

3. 専用アプリDVR.Remoteで、置いた本体をスマホから操作できる。 録音の開始・停止に加え、録音中の録音レベル調整や、指向性のスライダー調整までスマホから行えます。本体を音源にとって最適な位置に置いたまま、操作を手元で完結できます。

小型レコーダーで比較すべき軸CRITERIA

比較の軸を先に決めます。

  • 指向性を録音時に調整したいか。 環境音を広く録りたい場面と、話者の声だけを狭く拾いたい場面が両方あるなら、ズームマイクの段階数が選定基準になります。
  • XLR入力で外部マイクをつなぎたいか。 LS-P5の入力は3.5mmのみです。プロ用マイクを直結する予定があるなら、XLR/TRSコンボ入力を持つ機種のほうが向きます。
  • 32bitフロートが要るか。 LS-P5はこの方式に対応していません。レベル調整をあとから丸ごとやり直せる安心感を求めるなら、対応機種を検討する必要があります。

LS-P5は1つ目を強く満たし、2つ目と3つ目は満たさない機種です。XLR入力と32bitフロートは要らないと判断できる人に向きます。

スペックの要点SPEC

すべてOM SYSTEM公式サイトの記載です。

項目内容
記録形式リニアPCM形式/FLAC形式/MP3形式
サンプリング周波数・bit数96.0/88.2/48.0/44.1kHz 24bit、48.0/44.1kHz 16bit、MP3は320/128/64kbps
内蔵メモリ・外部メディア内蔵型NAND FLASHメモリ16GB・microSDXCカード対応
マイク方式TRESMIC II(大型高性能指向性マイク×3、ズームマイク機能で指向性を21段階に調整)
マイク最大入力音圧125dB SPL
入出力端子マイクジャック3.5mm(2.2kΩ)、ライン入力3.5mm(10kΩ)、イヤホンジャック3.5mm、スピーカー内蔵
BluetoothVer 5.0(Class1、A2DP/AVRCP対応、専用アプリDVR.Remote)
電源単4形乾電池2本、またはニッケル水素充電池2本。USB接続ACアダプタ(DC5V)からの外部給電にも対応
電池持続時間(録音時)リニアPCM 96kHz/24bitでアルカリ乾電池約25時間・ニッケル水素充電池約15時間(内蔵マイク・内蔵メモリ使用時)
サイズ・重量112.2×39.6×16.1mm・78g(電池含む)
32bitフロート対応非対応

数字が意味するところを訳します。

マイク最大入力音圧125dB SPL — 内蔵マイクが歪まずに拾える音量の上限です。公式は、飛行機やライブハウスの大音量、クラシックのようにダイナミックレンジの広い音源を例に挙げています。

ズームマイク21段階 — 3つのマイクの入力をミキシングして指向性を変える機能です。音源との距離や周囲の音をどこまで入れるかでマイクを使い分けていた場面を、この1台で済ませられます。ズームに合わせて録音レベルも自動で調整されます。

単4形乾電池2本で約25時間 — リニアPCM 96kHz/24bitで内蔵マイク録音をした場合、アルカリ乾電池で約25時間、ニッケル水素充電池で約15時間です。これは公式の試験条件での値で、プリレコーディングやBluetoothなどの機能を使うと大きく短くなると注記されています。

32bitフロート非対応。 同価格帯以下のZOOM H1essentialやTASCAM DR-05XPが32bitフロートに対応している一方、LS-P5はSMARTモードによる録音前の自動レベル設定という別の方式でレベル調整の失敗を減らす設計です。録音後にレベルをやり直す安心感より、録音前にちょうどいいレベルを自動で決める方向を選んだ機種と理解すると選びやすくなります。

スマホ操作と自動化機能が実際にやっていることFEATURES

SMARTモード。 本番前にリハーサルを行い、その音をモニタリングした結果から、その場の録音環境や音源に合った録音レベルを自動で設定します。公式は音楽やビデオの音声収録向けの機能と位置づけています。

ブライトサウンド。 中高域を持ち上げて記録するモードで、会議や講演など人の声をクリアに録りたい場面向けです。

ボイスチェイサーと2マイクノイズキャンセル。 ボイスチェイサーは、部屋の広さや発言者の人数で変わる音量に録音レベルを自動で追従させます。2マイクノイズキャンセルは、周囲が騒がしい環境でも声をクリアに記録するための機能です。いずれも会議・口述シーンに向けた機能です。

プリレコーディング。 録音ボタンを押す2秒前から記録を開始する機能です。鳥の鳴き声や会議の発言など、タイミングを逃しやすい対象に向いています(FLAC形式では使えません)。

Bluetoothアプリでの遠隔操作。 専用アプリDVR.Remoteから、録音の開始・停止、録音中のレベル調整とレベルメーターの確認、指向性の調整、フォルダ名・ファイル名の編集までを本体に触れずに操作できます。Bluetoothイヤホンでの録音モニターにも対応しますが、24bit録音時はBluetoothでの録音モニターが使えません。24bitで録りながらワイヤレスで音を確認したい場合は、有線のイヤホンを使うことになります。

どこで買うかPRICE

ストア税込状況購入
楽天市場¥26,7552026.09.27 取得時点の実売価格(ブラック)楽天市場で見る
Amazonリンク先で確認JAN 4545350053659 での検索結果を開きますAmazonで見る
サウンドハウス—取り扱いを確認できなかったため掲載していません—

価格は日々動きます。購入前に、表のボタンから最新の価格をご確認ください。

同価格帯の3台と比べるALTERNATIVES

LS-P5が唯一の正解ではありません。32bitフロートの有無を含め、目的が違えば答えも変わります。

機種税込向いている人
TASCAM DR-05XP¥18,000より安く、32bitフロート対応を優先したい人
ZOOM H1essential¥12,500最安さらに価格を抑えつつ32bitフロート対応を確保したい人。指向性の調整は不要な人
Roland R-07¥27,500ほぼ同価格でBluetoothのスマホ連携を比較したい人

(価格はいずれも2026.09.27時点の楽天市場での実売価格)

分かれ目は単純です。32bitフロートの安心感を最優先するならDR-05XPかH1essential、価格を最優先するならH1essential、指向性の調整やスマホからの遠隔操作を優先するならLS-P5、という並びになります。

使った人は何と言っているかREPUTATION

英国Sound on Soundは、前モデルLS-P4からの主な変更点であるTRESMIC IIマイクシステムを高く評価しています。中央マイクが無指向性から指向性に変わったことで、ズームマイクの調整幅がより狭い設定まで使えるようになった点や、クリーンで詳細な音質、改良された遠隔操作アプリを長所として挙げ、明確な欠点は挙げていません。ただし本文では、USB接続中はアプリも本体メニューも操作できなくなる点や、Bluetoothの初回ペアリングがやや手間取る点への言及があります。

英国Amateur Photographerのレビューも音質を高く評価し、5点満点中4.5点としています。一方で、画面や操作メニューが古い印象であること、ウィンドスクリーンが付属せず屋外では風切り音を拾いやすいこと、充電端子がUSB-Cではなく旧来のmicro USBであること、Bluetoothでヘッドホン監視をすると遅延(レイテンシー)が気になることの4点を不満点として挙げています。

映像制作メディアPRONEWSのレビューは、カメラに載せてバックアップ録音を兼ねる使い方を評価しつつ、純正のウィンドジャマーWJ2でも屋外の強風は防ぎきれなかったと報告しています。三脚穴がプラスチック製である点も不満として挙げています。

3つのレビューは内蔵マイクの音質を高く評価する点で一致し、屋外の風対策とBluetooth周りの使い勝手に改善の余地を指摘しています。楽天のレビューは1件・平均5.0で、判断材料にできるほどの数ではありません(2026.09.27時点)。

屋内の会議や演奏の録音が中心なら風の指摘は気になりにくく、屋外が中心なら風防の効きに限界がある前提で選ぶのが現実的です。

買わなくていい人DO NOT BUY IF

  • 32bitフロートによるレベル調整のやり直しを重視する人。 LS-P5はこの方式に対応していません。より安いZOOM H1essentialやTASCAM DR-05XPのほうが対応しています。
  • XLR入力で外部マイクをつなぎたい人。 LS-P5の入力は3.5mmのみです。プロ用マイクを直結する予定があるなら、XLR/TRSコンボ入力を持つ機種を検討してください。
  • 風の強い屋外での収録が中心の人。 レビューでは風切り音を拾いやすく、純正のウィンドジャマーでも強風は防ぎきれなかったという報告があります。屋外の環境音が主目的なら、風防の選択肢が多い機種も比べてください。
  • 24bitで録りながらBluetoothイヤホンで確認したい人。 24bit録音時はBluetoothでの録音モニターに対応していません。ワイヤレスでの確認が必須なら、16bitで録るか別の機種を検討してください。

次に読むNEXT

スペックの出典SOURCES

  • OM SYSTEM公式 LS-P5主な仕様 https://jp.omsystem.com/product/audio/lsp5/spec.html
  • OM SYSTEM公式 LS-P5製品特長「TRESMIC II」 https://jp.omsystem.com/product/audio/lsp5/feature.html
  • OM SYSTEM公式 LS-P5製品特長「Bluetooth連携機能」 https://jp.omsystem.com/product/audio/lsp5/feature3.html
  • OM SYSTEM公式 LS-P5製品特長「多様な録音機能」 https://jp.omsystem.com/product/audio/lsp5/feature4.html

価格は楽天市場の商品検索から取得しました(2026.09.27時点)。alternatives表の価格も同日の楽天市場での実売価格です。

評判の参照元:

  • Sound on Sound「OM System LS-P5」 https://www.soundonsound.com/reviews/om-system-ls-p5
  • Amateur Photographer「OM System LS-P5 Linear PCM Recorder review」 https://amateurphotographer.com/review/om-system-ls-p5-review/
  • PRONEWS「OM Digital Solutions LS-P5 Review」 https://en.pronews.com/reviews/202211150027522.html
  • 楽天ユーザーレビュー 1件・平均5.0(2026.09.27取得)

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