Launchkeyシリーズには、名前に「Mini」が付くかどうかだけが違う、実質的に別製品のラインナップがあります。Launchkey 37 MK4は「Mini」が付かないほうで、37鍵すべてがフルサイズのシンセアクション鍵盤です。鍵盤楽器の演奏経験がある人ほど、この違いは体感差として出ます。
候補になる理由は3つです。
1. 鍵盤がフルサイズ。 ミニ鍵盤は横幅を詰めるために鍵盤自体を小さくしていますが、37 MK4は3オクターブぶんをすべてフルサイズの鍵幅で確保しています。指の間隔を鍵盤サイズに合わせ直す必要がありません。
2. パッドがポリフォニックアフタータッチに対応。 16個のRGBパッドは、叩いた後にさらに押し込む圧力の変化まで検知します。ベロシティ(叩く強さ)だけでなく、押し込んだ後のニュアンスも表現に使えます。
3. OLEDディスプレイで状態が分かる。 128×64のモノクロOLEDディスプレイを内蔵しています。エンコーダーで何のパラメータを触っているか、パソコンの画面を見なくても本体だけで確認できます。
数値はNovation公式サイトの記載です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 鍵盤 | 37鍵・フルサイズ シンセアクション(ベロシティ対応) |
| パッド | 16個・RGBバックライト・ベロシティ&ポリフォニックアフタータッチ対応 |
| エンコーダー | 8基(エンドレス回転式) |
| ディスプレイ | 128×64 モノクロOLED |
| 接続端子 | USB-C・MIDI OUT(5ピン)・サステインペダル入力(6.35mm)・Kensingtonロック |
| 電源 | USBバスパワー(電源アダプター別売) |
| 外形寸法 | 557(W)×251(D)×79(H)mm |
| 重量 | 2.18kg |
数字が示す実際の使い勝手を訳します。
フルサイズ シンセアクション鍵盤 — 一般的なシンセサイザーと同じ鍵幅・押下感です。ミニ鍵盤のように指の間隔を詰めて弾く必要がなく、ピアノや電子ピアノに慣れている人ほど違和感が少なくなります。
ポリフォニックアフタータッチ対応のパッド — 「ポリフォニック」は、複数のパッドを同時に押し込んでも、それぞれ独立して圧力を検知できるという意味です。和音を鳴らしながら、パッドごとに異なる表情(ビブラートやフィルターの開き具合など)を付けられます。
MIDI OUT(5ピン)を装備。 USBで接続するパソコンだけでなく、ハードウェアのシンセサイザーやドラムマシンにも直接MIDI信号を送れます。DAWを介さない機材だけの演奏環境でも使えます。
重量2.18kg・幅557mm。 フルサイズ鍵盤の分、Mini版より一回り大きく重くなります。机の上に置いたままの運用が前提で、頻繁な持ち運びには不向きなサイズです。
Launchkey 37 MK4は、鍵盤とパッドだけでなく、演奏を助ける機能とソフトウェアが一式そろっています。
Chord ModesとScale Mode。 1つのキーを押すだけで和音を鳴らすChord Modesと、選んだスケール(音階)の音だけに鍵盤を制限するScale Modeを内蔵しています。理論に自信がなくても、鍵盤を押せばその場で成立する音が出る設計です。
主要DAWとの連携。 Ableton Live 11以降・Logic X/11・Cubase 11/12・Reason・Ardourなど、複数のDAW向けにカスタムスクリプトが用意されています。対応外のDAWでもHUIプロトコルで基本操作ができます。
付属ソフトウェアが一式そろう。 Ableton Live Lite・Cubase LE・Novation Play・GForceのヘリテージシンセ・Klevgrandのエフェクト・Native Instruments Komplete 15 Select・Orchestral Tools Parallel Orchestra・Melodicsが含まれます。本体だけでなく、制作環境を一通りそろえたい人にも実質的な価値があります。
| ストア | 税込 | 状況 | 購入 |
|---|---|---|---|
| 楽天市場 | ¥30,000 | 2026.09.02 取得時点の実売価格 | 楽天市場で見る |
| Amazon | リンク先で確認 | 「Novation Launchkey 37 MK4」での検索結果を開きます | Amazonで見る |
| サウンドハウス | リンク先で確認 | 「Novation Launchkey 37 MK4」での検索結果を開きます | サウンドハウスで見る |
価格は日々動きます。購入前に、表のボタンから最新の価格をご確認ください。Amazonの検索結果には、鍵盤サイズが異なる「Launchkey Mini 37 MK4」も一緒に表示されます。商品名の「Mini」の有無を確認してから購入してください。
Launchkey 37 MK4が唯一の正解ではありません。鍵数や機能の重さによって答えが変わります。
| 機種 | 税込 | 向いている人 |
|---|---|---|
| Arturia KeyLab Essential 49 mk3 | ¥24,200最安 | 価格を抑えつつ、37鍵より広い49鍵を優先したい人 |
| M-Audio Oxygen Pro 49 | ¥29,379 | ほぼ同価格で49鍵まで広げつつ、MPC由来のパッドを使いたい人 |
| Novation Launchkey 49 MK4 | ¥35,801 | 同じシリーズのまま、鍵数と本体サイズを一段階上げたい人 |
(価格はいずれも2026年08月27日時点の楽天市場での実売価格)
分かれ目は単純です。価格を最優先するならKeyLab Essential 49、49鍵で価格を抑えたいならOxygen Pro 49、機能や連携をそのままに鍵数だけ増やしたいなら同シリーズのLaunchkey 49 MK4、という並びになります。37 MK4はこの中で、机の上に据え置ける範囲でフルサイズの弾きやすさを確保した位置づけです。
37鍵モデルそのものを対象にしたSynthanatomyのレビューでは、前世代よりビルドクオリティと鍵盤の押し心地が改善されたと評価されています。16個のRGBパッドがポリフォニックアフタータッチに対応している点は「この価格帯のコントローラーの中でも際立って表現力が高い」とされ、8基のエンコーダーも「握りやすく滑らかに回る」と好意的です。Chord Map・スケールエンジン・アルペジエイターといった演奏支援機能についても、特にアルペジエイターの変調機能が「作曲の着想を後押しする」と評価されています。
一方で、同レビューは「鍵盤自体にアフタータッチが無いのは、2025年のこの価格帯としては物足りない」と明確に指摘しています。またシフトキーとの組み合わせ操作が増える点や、37鍵モデルには上位モデルにあるフェーダーが無いこと、オクターブボタンが平坦で押しにくいという指摘もあります。シリーズ全体を扱ったSound on Soundのレビューでも、鍵盤にアフタータッチが無いこと、パッドの照明をオフにするスイッチが無く常時点灯すること、本体だけではDAWの画面切り替えができないことが弱点として挙げられており、単発の感想ではなく複数のレビューで一致する弱点だと分かります。
実務的には、パッドの表現力とDAW連携の評価は高い一方、鍵盤自体の表現力(アフタータッチ)を重視する人には物足りない可能性があります。パッドを演奏の中心に据える使い方であれば、指摘されている弱点はそれほど気にならない設計です。
価格は楽天市場の商品検索から取得しました。取得日は表に記載しています。
評判の参照元: