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音楽制作ソフト / REVIEW

生ピアノを録るか迷う前に、まずこの1本で足りるか確かめる|
スタインウェイの実機を録音した音源を、DAWに立ち上げるだけの手軽さで使う

2026.07.13 公開
生ピアノを録るか迷う前に、まずこの1本で足りるか確かめる
MODEL
Addictive Keys: Studio Grand
CONCLUSION
曲にピアノパートを入れたいが、生ピアノを録音する環境がない、あるいはまず1本のピアノ音源で足りるか確かめたいなら、XLN Audio Addictive Keys: Studio Grandが候補になります。スタインウェイD型のコンサートグランドを実際に収録していること、マイクパースペクティブを6種類から選んで音の距離感を調整できること、スタンドアロン・VST・AU・AAXのどれでも同じ音源を立ち上げられること。この3点が理由です。

ピアノを「録る」前に「立ち上げる」という選択肢CONCLUSION

曲にピアノのパートを入れる方法は、実際にピアノを弾いて録音するか、ピアノ音源をDAWに立ち上げて打ち込むかのどちらかが一般的です。前者は楽器と防音環境、後者はソフト1本で完結します。XLN Audio Addictive Keys: Studio Grandは、後者の中でも「収録元の楽器がはっきりしている」タイプのピアノ音源です。

選ばれる理由は3つです。

1. 収録元が具体的に公開されている。 公式ページによれば、8フィート11.75インチ(約274cm)のスタインウェイD型コンサートグランドを、スウェーデン放送協会の大型スタジオで収録した音源です。「どのピアノの音か」が明確なので、音のイメージがつかみやすくなります。

2. マイクパースペクティブを6種類から選べる。 ヴィンテージの真空管マイク・リボンマイクを使い、ソナーボードに近い距離から、部屋の響きを含む離れた距離まで、複数の視点で収録されています。この中から選ぶだけで、近い音・遠い音のニュアンスを調整できます。

3. スタンドアロン・プラグインのどちらでも同じ音源が使える。 Windows・macOSの両方でスタンドアロン起動に対応しており、DAWに立ち上げる場合もVST・AU・AAXの主要形式をカバーしています。

ピアノ音源を選ぶ基準CRITERIA

比較の軸を先に決めます。総合的なピアノ音源を選ぶときに効いてくる条件は主に3つです。

  • 収録元の楽器・環境が具体的に分かるか。 「高品質なグランドピアノ」とだけ書かれた音源より、収録楽器・収録スタジオが明記されている音源の方が、求めている音に近いかどうかを事前に判断しやすくなります。
  • マイクの距離感を調整できるか。 曲によって「近い音」「部屋鳴りを含む音」の需要が変わります。パースペクティブを切り替えられると、ミックスの手間を減らせます。
  • 他のピアノ系音色とセットで揃えたいか、まず1本で試したいか。 Addictive Keysシリーズには同じエンジンでElectric Grand(エレクトリックピアノ)やMark One(ヴィンテージ系)もあり、必要に応じて拡張音源として買い足せます。

動作環境を日本語に直すSPEC

公式ページの記載に基づいて、動作環境と対応形式を並べます。

項目内容
ライセンス形態公式ページに明記なし(未確認)。楽天の各販売店では買い切り価格のダウンロード納品として販売
対応OSmacOS 10.13以降(64bit)/Windows 10・11(64bit)
対応プラグイン形式VST(64bit)・AU(64bit)・AAX(64bit)
スタンドアロン対応(Windows・macOSともに)
インストール条件インストール時にインターネット接続が必要
収録楽器スタインウェイD型コンサートグランド(8'11.75"/約274cm)
マイクパースペクティブ6種類から選択可能

インストール時にインターネット接続が必要な点は、認証をオンラインで行うタイプの音源に共通する仕様です。オフライン環境のみで完結させたい場合は、事前に導入手順を確認しておくと安心です。

Studio Grandが実際にやっていることFEATURES

収録元が明確なグランドピアノの音。 スウェーデン放送協会の大型スタジオという「静かで響きが管理された空間」で、ヴィンテージの真空管マイク・リボンマイクを使って収録されています。空間そのものの質を含めた音作りがされている音源です。

6段階のマイクパースペクティブ。 ソナーボードに近い密着した音から、部屋の響きを含む離れた音まで、切り替えるだけで距離感を変えられます。別途リバーブを足す前に、まずこの切り替えで曲に合う距離感を探せます。

同エンジンの拡張音源で音色を増やせる。 Addictive Keysシリーズは同じインターフェースでModern Upright(アップライト)・Electric Grand(エレピ)・Mark One(ヴィンテージ)を追加購入できる構成になっています。Studio Grandで基本の操作に慣れてから、必要な音色を買い足す流れが作れます。

どこで買うかPRICE

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同じ用途で比べられる選択肢ALTERNATIVES

Studio Grandが唯一の正解ではありません。予算や音色の方向性で答えが変わります。

選択肢想定価格帯向いている人
Native Instruments Komplete 26 Standard内のピアノ音源Komplete全体の価格帯ピアノ単体ではなく、シンセやオーケストラも含めて総合的に揃えたい人(単体レビューは別記事)
DAW付属のピアノ音源追加費用なしまずは手持ちのDAWのピアノ音源だけで曲を進めたい人
Addictive Keysシリーズの他の音色(Electric Grand・Mark One等)Studio Grandと同程度の価格帯生ピアノ以外の音色(エレピ・ヴィンテージ系)を先に必要としている人

分かれ目は単純です。収録元が明確な生ピアノの音を今すぐ使いたいならStudio Grand、総合的に音源を揃えたいならKomplete、まず試すだけならDAW付属、という並びになります。

買わなくていい人DO NOT BUY IF

  • すでにDAW付属のピアノ音源で満足している人。 Studio Grandは収録元が明確な点に価値がありますが、DAW付属の音源で曲作りが完結しているなら、追加費用をかける優先度は高くありません。
  • エレクトリックピアノやヴィンテージ系の音色を主に求めている人。 Studio Grandは生ピアノ(グランド)専用の音源です。エレピが必要ならElectric Grand、ヴィンテージ系の質感が必要ならMark Oneなど、同シリーズの別モデルの方が目的に合います。
  • インターネット接続なしでインストールしたい人。 導入時にオンライン認証が必要な仕様のため、オフライン環境のみで完結させたい場合は事前確認が欠かせません。

次に読むNEXT

スペックの出典SOURCES

  • XLN Audio公式 Addictive Keys製品ページ https://www.xlnaudio.com/products/addictive_keys
  • XLN Audio公式 Studio Grand製品ページ https://www.xlnaudio.com/products/addictive_keys/instrument/studio_grand

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