volca bass は KORG の volca シリーズで、ベースラインを鳴らすことに絞ったアナログのシンセサイザーです。MIDI IN と SYNC 端子を備え、ほかの機材と同期して使えます。
選ぶ理由は3つに絞れます。
1. アナログのオシレーターが3基ある。 公式の構成は 3VCO・1VCF・1VCA・1LFO・1EG です。3基を別々の音程にずらしたり、重ねたりすることで、単音でも厚みのあるベースが作れます。
2. ELECTRIBE由来のシーケンサーに、SLIDE機能とACTIVE STEP機能がある。 SLIDE は音をなめらかにつなぐ機能で、公式はアシッド系のサウンドに欠かせないと説明しています。ACTIVE STEP はステップを抜き差しして、新しいベースラインを生む機能です。
3. 乾電池とスピーカーで単体で鳴らせる。 公式の仕様では、単3形アルカリ乾電池6本で約10時間動作します。内蔵スピーカーもあり、机から離れた場所でもフレーズを試せます。
一方で、出力はヘッドホン端子の1系統のみで、MIDI OUT はありません。
小型のベースマシンを選ぶときの軸は3つです。
volca bass は最初の2つを満たし、同期は SYNC IN/OUT と MIDI IN で対応します。
KORG 公式ページで確認できた項目だけを載せます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 音源 | アナログ。3VCO・1VCF・1VCA・1LFO・1EG |
| VCO | ノコギリ波、矩形波 |
| VCF | ローパス・フィルター 12dB/oct。Cutoff・Peak・EG Int |
| LFO | 三角波、矩形波。ターゲットは Amp・Pitch・Cutoff |
| シーケンサー | 3トラック、16ステップ、8パターン |
| 端子 | ヘッドホン出力(3.5mm ミニ)、SYNC IN/OUT(3.5mm ミニ)、MIDI IN |
| 電源 | 単3形アルカリ乾電池6本(約10時間)または KA350 AC アダプター(別売) |
| 寸法 | 幅193 × 奥行115 × 高さ46mm |
| 重さ | 370g(電池を含まない) |
数字を日本語に訳すと次のとおりです。
3VCO — 音のもとになる発振回路が3つあります。1つなら単純な音になりますが、3つを少しずつ音程をずらして重ねると、音が太くうねります。
ローパス・フィルター 12dB/oct — 高い音を削って音色を丸くする回路です。Cutoff を動かすと、こもった音から明るい音までを操作できます。
16ステップ × 8パターン — 16個の区切りにリズムとフレーズを並べ、そのひとまとまりを8つまで保存できます。
SYNC IN/OUT — 同じ volca シリーズなどと、再生のタイミングをそろえる端子です。
AC アダプターは別売です。電池を使わず電源をとるなら、別途購入が必要です。
| ストア | 税込 | 状況 | 購入 |
|---|---|---|---|
| 楽天市場 | ¥22,000 | 2026.10.04 取得時点の実売価格(イケベ楽器、新品。他の複数店も同額) | 楽天市場で見る |
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価格は日々動きます。購入前に、表のボタンから最新の価格をご確認ください。
| 機種 | 向いている人 |
|---|---|
| KORG volca nubass | 同じ volca シリーズで、別の方向のベースサウンドを探している人 |
| Roland TB-03 | TB-303 の系譜にある音とシーケンサーの操作感を重視する人 |
| BEHRINGER TD-3 | 303 系の音を、できるだけ安く試したい人 |
分かれ目は、303 系の音を狙うか、3VCO の厚みを狙うかです。303 の音そのものが目的なら、TB-03 や TD-3 のほうが近道です。3つのオシレーターを重ねて太い音を作りたいなら、volca bass が合います。
MusicTech の2013年のレビューは、volca シリーズ3機種のうちベースの音が最も良いとして、「太い」3基のオシレーターと滑らかなアナログ・フィルターを評価し、鍵盤も同時期の monotron より弾きやすいと述べています。レゾナンスを上げたときの音を気に入る声もあり、10点満点中9点です。Thomann の購入者レビュー(5段階で4.6、233件)も、アナログらしい音と、価格のわりに3VCOとシーケンサーが付く点を褒めています。Synthtopia の記事は、TB-303 の代用品ではなく別の設計の楽器だという立場で、3VCO を強みに挙げています。
不満点は作りと操作に集まります。つまみが小さく細かい調整がしづらい、樹脂製でぐらつく、リボン鍵盤の演奏性に限りがあるという声が、Thomann と Audiofanzine の双方にあります。同じシリーズにあるモーション・レコーディングがなく、フィルターの動きを録音できない点、3基のオシレーターが1つのエンベロープを共有する点も指摘されています。TB-303 と比べると、独特のフィルター感とアクセントが得られないという見方もあります。ステップ入力の使いにくさと MIDI OUT がないことを挙げた Audiofanzine の投稿者もいます。
評価が割れるのは、303 の代用として見るか、独立した楽器として見るかです。後者の見方で、手で触りながら音を作るのが好きな人なら、気にならない部分です。
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