nanoKEY Foldは、KORGの折りたたみ式25鍵MIDIキーボードです。畳むとスマートフォンほどの大きさになり、開くと25鍵が現れます。2024年11月28日に発売された機種です。
選ぶ理由は3つです。
1. 小さく畳める。 公式の寸法は、折りたたみ時が147×73×17mm、使用時が282×73×14mmです。質量は126gです。一般的な25鍵のミニ鍵盤より、鞄の中での場所を取りません。
2. 25鍵なのに補助機能が多い。 スケール・ガイド、コード・モード、スプリット、アルペジエーターを備えます。音楽理論に自信がなくても、外れにくい音で進められます。
3. つなぎ先が広い。 端子はUSB Type-CとMIDI OUTです。公式ページは、スマートフォン、タブレット、PCのほか、TRS-MIDI対応のアナログシンセやドラムマシンを接続先に挙げています。
その代わり、鍵盤は薄型のメンブレン式です。ピアノの弾き心地を求める機種ではなく、思いついたフレーズを逃さないための道具として選ぶ1台です。
比較の軸を先に決めます。
nanoKEY Foldは1つ目と3つ目に強く、2つ目を割り切った機種です。
数値はすべてKORG公式サイトの記載です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 鍵盤 | 25鍵・メンブレン式(薄型・静音) |
| ベロシティ | 1〜127 |
| オクターブ・シフト | −4〜0〜+4 |
| タッチ・スライダー | 2本(CC値の操作、スケールのノート演奏に割り当て可能) |
| 内蔵スケール | 15種類 |
| アルペジエーター | リズム・パターン15 |
| シーン | 15(ユーザー・シーン・メモリー) |
| 接続端子 | USB端子(Type-C)・MIDI OUT端子(3.5mm TRSミニ・フォーンジャック) |
| 電源 | USBバス電源方式(消費電流500mA以下) |
| 外形寸法 | 折りたたみ時 147×73×17mm/使用時 282×73×14mm |
| 質量 | 126g |
| 付属品 | USBケーブル・MIDI TRS-DINアダプター・ケーブル・クイック・スタート・ガイド |
公式のページでは、アフタータッチの記載を確認できませんでした。
数字のままでは判断できないので、効いてくる項目を訳します。
メンブレン式の鍵盤 — 薄型で静音の鍵盤です。公式は「適度なクリック感」と説明しています。深夜や電車内でも音を立てにくい一方、バネ式やセミウェイテッドの鍵盤とは感触が別物です。
折りたたみ時17mm、使用時14mm — 畳んだ状態でも厚みは2cmに届きません。ノートパソコンのスリーブや、書類用のケースの隙間に収まる厚みです。
MIDI OUT(3.5mm TRS) — ハード音源に直接MIDIを送る端子です。標準の5ピンMIDIより小型で、付属のTRS-DINアダプター・ケーブルで5ピンの機器につなぎます。
消費電流500mA以下 — USBバスパワーで動きます。ハード機器に送る使い方では電源の取り方が論点になるため、後述の評判の節で触れます。
公式の説明をもとに整理します。
スケール・ガイド。 内蔵の15種類のスケールを選ぶ機能です。鍵盤とタッチ・スライダーを、スケールのノート演奏に割り当てられます。
コード・モード。 コードをまとめて鳴らす機能です。25鍵で和音の形を作るのは窮屈なので、押さえやすくする役割があります。
スプリット。 鍵盤を左右に分けて、それぞれ別のモードを割り当てられます。たとえば左側をコード、右側をメロディに使えます。
タッチ・スライダー2本。 CC値の操作に使えます。ホイールの代わりに、フィルターの開閉などを指でなぞって変えられます。
シーンのカスタマイズには、無料の専用ソフトKORG KONTROL EDITOR(Windows/Mac対応)を使います。シーンは15個まで保存できます。無料バンドルとして、KORG Moduleの特別版やKORG Collection M1 Leなども案内されています。
| ストア | 税込 | 状況 | 購入 |
|---|---|---|---|
| 楽天市場 | ¥10,101 | 2026.10.23 取得時点の新品実売価格(イシバシ楽器・Black) | 楽天市場で見る |
| Amazon | リンク先で確認 | JAN 4959112238138 での検索結果を開きます | Amazonで見る |
| サウンドハウス | リンク先で確認 | 「KORG nanoKEY Fold」での検索結果を開きます | サウンドハウスで見る |
上の価格はBlackの新品です。カラーはBlack・White・Sand Beige・Lava Orange・Alpine Greenの5色あり、色ごとに別の商品ページになっています。同日の確認では、新品で¥9,900〜¥11,000の範囲に並んでいました。
価格は日々動きます。購入前に、表のボタンから最新の価格をご確認ください。
| 機種 | 向いている人 |
|---|---|
| KORG microKEY-25 | 持ち歩くより机に置きっぱなしにして、ジョイスティック1本で操作したい人 |
| KORG microKEY2-49 | 同じ小型鍵盤の系統で、49鍵の幅がほしい人 |
25鍵のミニ鍵盤を価格帯ごとに並べた記事は25鍵ミニ鍵盤の比較にあります。分かれ目は単純で、畳んで持ち歩く前提ならnanoKEY Fold、据え置きで鍵盤の感触も取りたいなら従来型の25鍵です。
英語圏のフォーラムや販売店のレビューでは、持ち運びやすさと機能の多さを評価する声が目立ちます。Elektronautsの議論では、iPadや携帯機材と組み合わせる用途に合う、スケールやアルペジエーターが便利だという指摘が出ていました。Thomannの購入者レビュー(5段階中4.0、3件)でも、携帯性と機能を挙げる投稿があります。
不満の中心は鍵盤です。メンブレン式の感触を好まない、押せる位置が限られそうだという声がフォーラムで複数あります。Thomannでは、ヒンジの耐久性への不安と、プラスチック製の筐体がKORGの機種として期待より華奢だという指摘がありました。MIDI出力を使うにはモバイルバッテリーなど外部電源が要り、相性のあるものもあるという報告、Bluetoothや電池がない点、アフタータッチがない点を挙げる投稿もあります。価格.comの投稿(1件)には、ピッチベンドの戻りが安定せず、スイッチの感触が不満だという趣旨の記述がありました。価格が高いという反応もフォーラムでは目立ちます。
意見が割れるのは設計そのものです。大胆な発想を歓迎する声と、実用に耐えるか疑う声が並び、発売時のSynth Anatomyの記事も、薄いキーが弾きやすいかは触ってみないと分からないとしていました。鍵盤の感触より携帯性を優先でき、長時間の演奏には使わない人なら、不満の多くは気にならないはずです。
価格は楽天市場の商品検索から取得しました。取得日は2026.10.23です。
評判の参照元: