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マスタリングソフト / REVIEW

iZotope Ozone 12 Advanced|
「マスタリングって結局何をしているのか」を1本で押さえる

2026.08.19 公開 / IZOTOPE / JAN 4533940358796
iZotope Ozone 12 Advanced
MODEL
Ozone 12 Advanced
実売(税込)
¥44,400
CONCLUSION
自分の曲を配信サービスに出せる音量・音質まで仕上げたいなら、iZotope Ozone 12 Advancedが候補になります。AIが曲を解析して最初の設定を作ってくれること、EQ・コンプ・リミッターなど仕上げに必要な処理を1本にまとめていること、モジュールを単体プラグインとしても使える上位グレードであること。この3点が理由です。

そもそも「マスタリング」で何をするのかCONCLUSION

曲を作り終えたあと、そのまま配信サービスやCDに出すと、他の曲と並べたときに音量が小さかったり、音のバランスが不自然だったりします。これを整える最後の工程がマスタリングです。iZotope Ozone 12 Advancedは、このマスタリング工程をまとめて処理するプラグインです。

初めてマスタリングソフトを使うときにOzoneが選ばれる理由は3つです。

1. AIが最初の設定を作ってくれる。 Master Assistantという機能が曲を解析し、ジャンルや参考にしたい曲、目標の音量(LUFS)を選ぶだけで、処理の出発点となる設定を自動で作ります。何から手を付ければいいか分からない状態から始められます。

2. マスタリングに必要な処理が1本にまとまっている。 EQ(音質調整)、コンプレッサー(音量差を均す)、リミッター(音割れを防ぎつつ音量を上げる)、ステレオの広がり調整など、20個のモジュールが1つのプラグインの中に入っています。工程ごとに別のプラグインを買いそろえる必要がありません。

3. モジュールを単体プラグインとしても使える。 Advanced版は、Ozoneというまとめ画面の中だけでなく、EQやコンプレッサーなど個別のモジュールをDAW上で単体プラグインとして直接立ち上げられます。マスタリング以外の場面、たとえばミックス中の個別トラックにも流用できます。

マスタリングソフトを選ぶ基準CRITERIA

比較の軸を先に決めます。マスタリングソフトを選ぶときに効いてくる条件は主に3つです。

何を指しているのか、専門用語を訳すSPEC

公式ページの説明に基づいて、専門用語をひとつずつ日本語に訳します。

マスタリング — ミックスが終わった曲を、他の曲と並べても違和感のない音量・音質に整える最後の工程です。ミックスが「曲の中の音のバランスを整える作業」だとすると、マスタリングは「曲そのものを商品として仕上げる作業」にあたります。

LUFS(ラウドネス) — 人の耳が感じる音量の大きさを数値化した単位です。配信サービスにはそれぞれ推奨されるLUFSの目標値があり、これより極端に音量を上げても、配信側で自動的に音量を下げられてしまいます。Master Assistantでは、この目標LUFSを選んで解析を始められます。

リミッター(Maximizer) — 音が一定のレベルを超えないように抑えながら、全体の音量を持ち上げる処理です。Ozone 12にはIRC 5という新しいリミッティングのアルゴリズムが搭載されており、公式は「高いLUFSでもクリーンで開放的なマスターを作りやすくなった」と説明しています。

Stem EQ・Bass Control(Advanced版の新モジュール) — Stem EQは、完成したステレオの曲の中から、ボーカルやドラムなど特定の要素だけを狙ってEQ処理する機能です。Bass Controlは低音域のバランスと迫力を可視化しながら調整する機能です。どちらもAdvanced版だけに搭載されている、より踏み込んだ調整のためのモジュールです。

Unlimiter(Advanced版の新モジュール) — すでに音圧を上げすぎて潰れてしまった音源から、失われたダイナミクス(音の強弱)をある程度復元する機能です。他所でマスタリング済みの音源をさらに調整したい場面向けの、やり直しのための機能です。

Advanced版だけの機能FEATURES

Master Assistant Custom Flow。 ジャンル、参考にする曲、目標LUFS、使いたいモジュール、処理の強さを選んでいくと、その組み合わせに応じた設定を自動で作ります。公式は「自律的に処理するツールではなく、共同作業をする相棒」という位置づけで説明しています。

Stem Focus。 ステレオにまとめられた曲の中から、ボーカル・ドラム・ベースといった要素を推定して個別に処理できる機能です。個別の音源ファイルを持っていない、ミックス後の書き出しファイルしか手元にない場合でも、部分的な調整が可能になります。

Codec Preview。 配信サービスで使われるMP3やAACといった圧縮形式にした場合、曲がどう聞こえるかを事前にシミュレートして確認できる機能です。書き出してから音質の変化に気づく、という手戻りを減らせます。

Track Referencing。 お手本にしたい曲を読み込んで、自分の曲と聴き比べながら調整できる機能です。「あの曲みたいな音圧・質感にしたい」という目標を、感覚だけでなく波形やスペクトルを見ながら近づけられます。

3社の価格PRICE

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ダウンロード納品のソフトのため、価格が販売店ごとに大きく異なります。購入前に、表のボタンから最新の価格をご確認ください。

同じ用途で比べられる選択肢ALTERNATIVES

Ozone 12 Advancedが唯一の正解ではありません。予算や求める機能によって答えが変わります。

選択肢想定価格帯向いている人
Ozone 12 StandardAdvancedより安価単体プラグインとしての流用やStem Focusまでは求めず、Ozoneのまとめ画面内で完結させたい人
Ozone 12 Elementsさらに安価Master Assistantによる自動処理だけで十分な、入門段階の人
DAW付属のマスタリング用エフェクト追加費用なしまずは手持ちのDAWの機能だけで仕上げを試したい人

分かれ目は単純です。まず試したいだけならElements、Ozoneの中で完結すればいいならStandard、個別モジュールとしても使い回したい・ステムごとに調整したいならAdvanced、という並びになります。

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スペックの出典SOURCES

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